キーワード

咳の原因が壁紙

これは大分前の話だが、家を建て替えられた老夫婦のご主人が、「俺は最近、朝起きると鼻水と咳が出る。リビングに行くと咳が止まる。家内は何ともないのに・・・。」と言われ、寝室を調べてみた。まず寝室の何が原因なのか一つずつ調べてみたら壁紙にご主人の鼻と喉がBi-Digital O-Ring Testで反応する。同じ壁紙で奥様の鼻と喉を調べても何ともない。次にリビングに行くと寝室とは全く違う壁紙で、2人とも…

咳と神経の興奮

ここ数週間、同じ症状の方ばかり来るので、少し書いてみたい。「先生、子供が学校で風邪を引いて、学級閉鎖、その後に私も咳が出始め、ここ3週間咳が止まらないのです。熱も出ました。咳が止まったら来ようと思ったのですが、いつもの肩こりが酷くて酷くて・・・。頭痛まで出ています。」熱は人によって出る人と出ない人がいますが、医者に行って調べてもらっても「コロナでもインフルでもない。名前もないようなウィルス」みたい…

熱のない咳が続く

常連さんが息子と共に1ヶ月程、咳が続き、胸のレントゲンを撮ったが異常がないという。普通の感染ならある程度、熱が出て2週間程度だが、熱も出ないで1ヶ月も続くとなると感染より、アレルギーを疑ってしまう。親子でアレルギーの元を調べることが大事である。この時期危ないのは花粉だが、ハウスダストや絨毯のダニ、エアコンのカビなど家庭内にも色々と原因はある。以前、娘さんだけ咳が止まらず困っていると言われ、ご自宅を…

鎮痛解熱と咳止め

この時期今までならインフルエンザが大はやりだが、ここ2-3年はすっかりコロナに話題をさらわれてしまった。 インフルエンザでもコロナでも呼吸器疾患なので大抵は、「発熱」「喉の痛み」「咳」と出る症状は似ている。 こんな時に「鎮痛解熱」と「咳止め」の薬を飲む方は多いと思うが、よく考えると、本当は病原菌と闘った方がいいのではと思ってしまう。 ウィルスに感染して熱が出るのはウィルスは熱に弱いことを身体がわか…

咳をしているときは腕を使うな

常連さんがこの間まで咳がひどかったという。身体を診たら、「咳の反応点」は殆ど問題なく、肩甲骨や「腕の反応点」が残っている。これは「咳は治ったが、咳で呼吸に関する筋肉を激しく使い筋肉痛が治っていない」事を意味する。下図を見ていただげばわかるが、咳の反応点(喘息のツボ)と腕の反応点は近い。咳がよくなれば当然、咳の反応点の筋肉は柔らかくなる。しかし咳が治りきっていないときに腕を使うと筋肉がほぐれきれず、…

パッチワークと咳-2

年配の常連さんの肩を診ていて、「今はそうでもないでしょうが、昔は休むことなく手を使ったでしょう。その痕跡が残っています。」と言ったら、「主人を亡くした後で、気を紛らわせようとパッチワークにはまりました。ベッドカバーを沢山作りました。」と言う。手を使いすぎて肩こりだけで済めば良いのだが、実は肋骨を歪ませて胸の前面にゆがみを作ってしまう。これは呼吸器の反応点なので、喉が弱かったり、咳が出たら止まりにく…

2年間止まらない咳

今日来た患者さんは2年間咳が止まらないという。何箇所も耳鼻科や内科、呼吸器科に行き、色々な薬が処方されたが全く効かないという。さすがに焦り、断食にアロマとやってもダメだという。ネットで調べ尽くし、上咽頭炎が当てはまることがわかり、EAT(Bスポット療法)を受けているという。そして、「上咽頭」「鍼」で検索されて当院に来られた。話を聞きながら知識の深さに驚いてしまった。何種類か効果のありそうな、「鼻う…

五十肩と咳

常連さんが五十肩で通っている。2ヶ月ほど来なくてどうしたのかと思っていたら、咳が酷くてこんな時は行ってはいけないと思っていたという。身体を診ると今までより肩は悪化している。五十肩だけでも肩関節の炎症なのに、咳や喉の炎症が加わると肩までひどくなる。結局身体に2ヶ所の炎症でお互いが悪影響を与え続けてしまう。喘息の方は良く来ているので咳き込んだ時こそ治療が必要なのに、控え目な性格ゆえに悪化させてしまった…

咳について

普段あまり風邪を引かない方が咳で悩んでいる。小鳥タイプならいつも喉が辛いと言われてアドバイスをしているが、元気な方は当院の咳に関する話を殆ど知らない。少しまとめたので、箇条書きにしたい。 まず呼吸器の反応は「定喘 ていぜん」によく出る。(図参照) 喘息の方などは聞かなくても触っただけでわかる。ここをマッサージで治療しただけでも楽になるがやはり鍼灸刺激をしたほうが効果は高い。ここに直貼りなどのホカロ…

咳治療の最後の砦「お灸」

季節柄、夏風邪なのか喉の痛みと咳の方がよく来る。症状が軽ければ売薬(葛根湯やコンタック)でいいが、こじらして喉の痛みが取れないとなると駆風解毒湯や医者に行ってるゴールなどを塗ってもらわないといけない。咳は軽ければ龍角散やベポラップ、乾布摩擦などがいいが、酷くなれば医者に行って抗生剤やメジコンなどの咳止めをもらう。それでもだめならリンコデと言って、リン酸コデインという鎮咳薬が出される。それでも止まら…

胆嚢がんと咳

数週間前にこたつを片付けた後から、咳が止まらないという。あまり続くので医者に行ったら、ダニとハウスダストのアレルギーで薬を出されたという。薬で楽にはなったがまたすこし咳が出るという。専門の先生の所で調べてみたら肺炎クラミジアの感染があると言われたという。この方は胆嚢がんの治療中なので呼吸器が弱まり免疫が下がってしまうことを恐れ、徹底的にダニ・ハウスダスト対策を指導した。以下はその内容である。 ダイ…

マラソン選手が咳で右腰痛

月に何度かレースをこなしているセミプロの方が、珍しく調子が出ず、腰が重かったという。調べてみると右腰、右股関節、右ハムストリングだけ硬い。余程走り方を変えたのか聞いてみたら、普段と変わりがないという。おかしいと思い肩甲骨を調べたら、右だけ動かない。胸筋も調べてみたら、右だけ痛がる。これは呼吸器の炎症だと思い聞いてみたら、レースの前後、咳が止まらなかったという。咳の反応が胸の前に出ている。普通は左右…

パッチワークと咳

2人目を生んだ新米ママが、パッチワークにはまっている。子供が寝てからは自分の時間で、その時に子供服などを作るのが楽しいと言う。ある時子供が風邪を引いてからママに移り、ママがなかなか治らず困っているという。この話を聞いてすぐに「鍋を洗うと再発する鬱病」の話を思い出した。鬱病で退院したあと、自宅に戻り気になっていた鍋を洗った途端、また病状が悪化して再入院の話を書いた。腕と頭の血流が密接に関係していて、…

木を見て森も見る

現代医学は細分化しすぎていて、「木を見て森を見ず」とよく言われる。 先日も日本病巣疾患研究会、EAT(Bスポット療法)の学会で、堀田理事長が「うちは木を見て森も見る」と挨拶され、「病気の所だけ見ても原因がない。身体全体を診ないと答えが出ない」と力説されていだが、実に同感である。 堀田理事長は本来、腎内(腎臓内科)の医者だが、腎臓を治すのに鼻の治療は必須と言っていて、泌尿器学会で「泌尿器の医者が何が…

講演会を頼まれて

長年仕事をしていると学会でしゃべってくれとか、講演会を時々頼まれる。 専門家相手だと楽なのだが、素人相手では少し勝手が違う。 難しい言葉を使わず、わかりやすく、ちゃんと説明してと思うから、普段と違う神経を使う。 基本は「健康セミナー」なので、どんなタイトルにしたら、皆さんが興味を持ってくれるか考え下記の4つにした。 難病治療のコツ 病院では教えない自分の健康を守るコツ 病院の常識、世間の非常識 が…

留学時の準備

以前ブログで旅行に行く時の準備は書いた。たまたま常連さんがフランスに留学に行くというので、今までの経験で気がつく範囲で話をした。何人か患者がフランスにいて、LINEやZoomでのやりとりでこれがないために何度も歯がゆい思いをしているので、まとめてみたいと思う。 鍼(患者さんに自分で打つようやり方を教えている。頭痛の時に便利)、皮内鍼(絆創膏で止める鍼) メス(取り扱いが楽で深く広く切れない仕組みの…

身体の配慮

若いけど常連さんで身体のメンテをきちんとしている人がいる。その人が、39度の熱が2日間出てそのあとすっと下がったという。発熱している時も咳は軽くしか出ず、喉も痛くなかったという。この話を聞きながら、「身体が次にジャンプするために準備してくれたなぁ」と感じた。どういうことかというと、人は熱が出れば、「運が悪いなぁ。こんな時に発熱して。」と言うのでないだろうか。しかし本当に運が悪いのだろうか?もしかし…

喘息総まとめ

このブログではあまり喘息に関して一般的なことや専門的なことは書かず、意外と知られていない「喘息と全身の関係」という視点で過去のブログから少しまとめてみたいと思います。 「不眠症」「寝違い」「喉の痛み(喘息)」の反応点は同じ場所-これは喘息患者は首と肩の間によく反応(筋肉が硬くなる)が出るのですが、この場所は不眠や寝違いでも硬くなる場所です。ですから喘息を長引かしてしまうと、不眠や寝違いを誘発してし…

奥歯と痔とカレー

今日来た常連さんは奥歯を抜いた後、鎮痛剤を飲むほどではないが何となく顔が辛いという。色々と話を聞いていたら、この間まで咳が治らず、何となく痔があると感じながらも医者には行っていなかったという。しかし不安になり医者に行ったら、「切れ痔と軽いイボ痔」と言われ、坐薬で終わったと言う。そんな話を聞きながら、「そんな時にまさか辛いものは食べていないよね」と言ったら、「カレーは食べましたけど・・・」と言う。我…

肩こり総まとめ

ここまで色々と総まとめを書くと最後はやはり肩こりでしょう。  腕が原因-腕は自覚症状が出ないので、こりが酷くなると全て同じ側の肩か首に症状が出ます。腕がこる原因は「使い過ぎ」か「ストレス」です。 首が原因-首は重い頭を支えていますので、筋肉疲労や左右差などで、バランスを崩すと肩がこりやすくなります。肩に行く神経は首から出ています。 姿勢-最近はパソコンやスマホの見過ぎで、若い方でも猫背の方が増えた…