キーワード 幸福

母親がおもちゃ

新米ママだと中々子育ての悩みはつきない。お腹に10ヶ月いたとはいえ、いきなり人間が出てきて突然、「今日からあなたは母です。」と言われる。何をやっていいか分からなく、又授乳などで睡眠も取れず大変なのは良くわかる。しかしこの子育て、男には出来ない。例えば子供が学校に行くときなどよく、「車に気をつけて。」というが、ある程度の年齢になると子供が、「もうわかっている、毎日同じ事を言わないで。」となる。父親は…

閉経と解放

常連さんが閉経して、もう女ではなくなったのかしらと言う。この閉経に関しては以前師匠から、「閉経は女性にとって解放である。」と教えていただいた。一般的に女性の生理は12才から48才までの36年間である。多少の前後はあるにせよ、50才に近づくと女性の症状は増える。その中で圧倒的に多いのが不眠である。その次にホットフラッシュ、関節の痛み、だるさ等々、不定愁訴のオンパレードである。極端な女性ホルモン低下な…

なぜ肩はこるのですか?

眩暈(めまい)で通っている方から、中々ストレートな質問である。この方は眩暈(めまい)の治療のために「EAT(Bスポット療法)」「乳酸菌」「荏胡麻」「発汗」「利尿剤」「マウスピース」と色々やっている。本人は中々各々の治療と眩暈(めまい)がどういう関係か理解していない。肩こりも同じで肩を治すために色々と手を尽くす。そこで例え話をした。「肩は単独で悪くなることはあまりありません。○○で肩がこるのです。胃…

腰で考える?

腰痛の常連さんが、「色々仕事のことを考える時、考えすぎると腰が痛くなる。もしかして人間は腰で考えているの?」と言う。満更間違いではないが、正確に言うと腸で考えていると言っていい。この患者はお腹の具合がいつも悪くなかなかそこが改善しないために慢性腰痛になっている。だから腸が良くなれば腰痛はなくなるのだが、腸が良くならない分、考えすぎなどで腸の反射が腰に出る。頭の神経伝達物質セロトニン(幸福物質)は腸…

40代男子の過食が止まらない

40代男子の方に何人も過食を注意している。なぜ過食が止まらないか考えてみた。まず学生時代はまだ成長期だからある程度過食をしても太らない。社会に出て必死に仕事を覚えようとすると、あっという間に30代になってしまう。30代は本当に勉強の必要な時期だから、男の38才説までは幅広く深く学んで少しは仕事が形になってくる。それが40代になると会社の中でも少し偉くなり、子供も大きくなり、時間とお金に多少のゆとり…

鬱病の心の変化

当院は鍼灸院なのに鬱病の方が多い。Bi-Digital O-Ring Testで原因を調べることが出来、その対策で何をすればいいかが分かっている。来る方は頭か肩に鍼を刺すと思っているが、そういう治療をする方は少ない。まず免疫の状態を調べ、必要に応じてマウスピースや鼻炎の治療を勧める。腸を治さないと鬱病は良くならないので乳酸菌やフードチェック、お腹の治療、そして首のゆがみや身体の末端の治療へと続いて…

幸せな膝痛

日舞をやっていて膝痛の方に、「あなたの膝痛は幸福ですね。」という話をした。この方は日常生活では膝痛は出ない。稽古をすると無理した分だけ出る。治療をすると楽になる。また稽古で痛くなる。この繰り返しである。最近は筋トレを始めて、少し器が拡がればもっと膝は楽になるだろう。こういう方の膝痛は楽である。我々の感覚で膝痛という方はまず熱を持っている。その熱がかなり冷やしても取れない。運動や安静時、何時痛くなる…

自力で治した鬱病

1年前に母親に連れられて学生が鬱病で来た。鼻炎や顎関節などの問題があったので、どうすれば良くなるかの治療法の話だけしてその後来なくなった。どうしているのかと思っていたら突然来て、「何か調子が良いんです。調べて下さい。」という。Bi-Digital O-Ring Testを使って調べたら、殆ど正常値、治っている。特にセロトニン(幸福物質)の値が異常に高かったので、「どうやって良くなったの?」と聞いた…

諦めない気持ちとこのままでもいいやという気持ち

脳梗塞のリハビリで通っている方が、新しい治療が出ると試す。諦めない気持ちはとても大事だが、ほぼ毎回挫折する。終いには山中先生にiPS細胞でなんとか急いでもらうよう頼んでくれという。リハビリをしていると諦めない気持ちともう一つ大事な気持ちがある。それはこのままでもいいやという気持ちである。それでは諦めていることになるではないかといわれそうだか、少し違う。現状を受け入れ、あるがままに生きることである。…

夫婦円満と身体のこり

以前、争いが身体に一番悪いと書いた。仕事でかかわる場合も出来ればあまり夫婦仲の悪い方とは密に接しない方がいい。私自身、仕事をしてしても夫婦仲の悪い方の体は兎に角、筋肉がほぐれない。解決策はないかと色々と考えるが、仕事で疲れて帰ってきて家が一番緊張するのだから、中々解決法は見つからない。できる限り遅く帰るとか、出張ばかりにするとか・・・・。これは以前大きな会社の社長が言っていたが、「家庭がうまくいっ…

結婚相手について

この仕事を40年位やっていると何人かから結婚相手の相談を受ける。現在、8人から頼まれ、男性が1人で後は女性である。兎に角男がいない。昔であれば箱入りですぐに嫁の話のあったようなおとなしい女性に縁談がこない。子供の頃はお見合い写真を5-6枚持った世話焼きおばさんが「お宅の二女、28才だっけ。」と言って、アルバムを見せて好きな人を選びなさいと言っていた。当時、「男が30才を超えて結婚しないのは何処かお…

極道と道楽

昔から道を極めることを極道という。ヤクザではないが、あまり根を詰めすぎてしまうと体を壊すので、物事は中庸、程々がいいといつも言っている。極道ではなく道楽を勧めている。道楽は道を楽しむと書く。私もようやくこの仕事を40年間続けて、最近は道楽になってきた。最大の理由は経験があるので、この患者さんをどうやって治療すれば良いかでは悩まなくなった。こちらも神様ではないので全て治せるわけではないが、この症状な…

ライオンタイプのステージアップ

以前、身体の状態が良くなり新しい状態になることをステージアップとして書いた。このステージアップはそんなに頻繁に起こるわけではないが、アップ前と後では全くの別人のように身体が変わってしまう。今までなら何かをやってすぐに疲れていたのが、全く疲れない。過去が嘘のようである。こういう変化はどうしても小鳥タイプではなく、ライオンタイプに起こりやすい。このライオンタイプも自然にステージアップする方と何かにつま…

痛みを楽しむ

常連さんの中には来院されて、「今日はどうですか?」と聞くと、「う~ん、え~と、2日前は首が痛かったけど、今は大丈夫。」という方が時々はいる。 鍼灸院に来て自分の痛いところがすぐに出てこないのだから、実に素晴らしい健康管理をしている。 しかし生身の人間である以上、何かの拍子に痛みを感じた時は一気に不安になり大騒ぎである。 「今まで何ともなかったのに、○○の痛みが続いている。」 「膝の痛みに薬を飲んだ…

風邪を出し切るという考え方

この時期時々風邪の方が来る。医者にちゃんと行って薬をもらうが何となくくすぶっている方は多い。これは私の職業的な考え方かも知れないが、風邪を引くと身体がどう変化するか観察する。もちろん咳がひどくどうにもならない時は抗生剤を飲むが、多少の発熱や咳、喉の痛み程度なら病気に暴れさせる。そうすると風邪は4日間ほどで治まることがわかり、病気に暴れさせた後の爽快感は何とも言えないくらい気分が良い。薬で症状を抑え…

生きてるだけでボロ儲け

さんまさんではないが、「生きてるだけでボロ儲け」は名言である。ある先生が、「最近幸福感がない。」とぼやいた。確かに難しい仕事なので常に問題を抱え、大変なのはわかるが少し視点を変えると違うものが見えてくる。「では先生聞きますが、朝に目が覚めるのは普通ではありませんよ。脳や心臓の血管の病気や寿命を宣告された方、高齢の方などは目が開くかなぁと思って毎日生きています。その後ベッドから起き上がれない方も多い…

入院患者さんに高いメロンは考えもの

先日、鬱病と菓子パンとメロンを書いたばかりだが、同じような理由で頭が働かないの、腰が痛いのという方が続いた。マスクメロンを悪くは言いたくないが、頂いたりすると食べ頃を気にしながら普段より余計に食べてしまう。日に2回、それも半分をペロリ。普段なら1/8か1/6程度なのに、もらうと惜しげもなくいっぱい食べてしまう。しばし幸福感に満たされるが、身体の中ではとんでもないことが起こっている。免疫は下がるし、…

人生を幸せにするのは何?

ロバート・ウォールディンガー 人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から引用抜粋 一生を通して私たちを 健康で幸福にしてくれるのは何でしょう? ハーバード成人発達研究は史上最も長期に渡って成人を追跡した研究です。 この様な研究は非常に稀です。 これから分かった事は彼らの人生から得た何万ページにもなる情報から分かった事は何でしょう? それは富でも名声でも無我夢中で働く事でもなく75年に渡…

鬱病と大掃除

去年から鬱病治療をしていた方が、年末調子が良くこれなら何とかなりそうだと思っていた。しかしたった2日間大掃除をしただけで、その影響が1ヶ月も続いている。鬱病治療は当院ではストレスが末端に反応が出る事から腕や足をよく治療する。治療経過が良かった分、本人もこれくらいならと思ったのであろう。大掃除は普段使わない筋肉を使う。箪笥や畳など持ち上げたこともないのに、途中で放り投げられないので、最後まで辛くても…

副交感神経のスイッチについて

仕事柄、交感神経優位の方ばかり診る。常に戦闘モードでスイッチがオフになっていない。これでは疲れるだろうと思いながら治療している。以前、自分自身の副交感神経のスイッチはどう入れたらいいのか実験したことがある。仕事が終わってまず何を身体が求めるか。まずは美味しい物を食べたい。次にマッサージにかかりたい。次にいい映画が観たい。いい音楽が聴きたい。いい香りを嗅ぎたい。柔らかなものに触れたい。結局五感を満足…