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腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症

常連さんが中々腰が治らないという。詳しく聞いてみると、「腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」と「前屈で楽になる脊柱管狭窄症」の両方の症状を言っている。ここまで来るともう病院で調べなくてはならない。結果を聞いたら、「腰椎椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」の両方あるという。「先生の言うとおりでした。」と感謝はされたが、問題はそのあと医者から出された薬(リリカ)をちゃんと飲んでいない。我々からするとまず…

少し手を抜きなさい

高校生で運動部の子が、前回、頚と肩が痛いと言って来た。調べてみると新型コロナウィルスの影響で、筋トレばかり毎日やっているという。すこしやり過ぎである。「筋肉痛が起こっているから、少し手を抜きなさい。」と指導して今日また診たら、悪化している。足まで痛くなっている。完全にやり過ぎである。高校の運動部ぐらいだとどうしても監督の言葉が絶対で、かなり辛くてもやってしまう気持ちは分かるが、体を壊しては意味がな…

「股関節症のブログが少ない」と言われて

常連さんが股関節が痛いというので、レントゲンを撮ったら、「変形性股関節症」の病名がついた。当院のブログで、「股関節症」を調べたら殆ど記事がなく、どうしてなのかと聞いてきた。理由は簡単で、20-30年前に比べて股関節の手術の成功率が上がり、術後のリハが殆ど必要なくなったからである。最近では手術の後そのまま退院というケースも珍しくない。それぐらい成績が良い。だから我々が診るケースが極端に減ったわけであ…

中学生・高校生の腰椎分離症

親が当院に通っていて子供が部活などで腰が痛いというとよく連れてくる。レントゲンを撮ると「腰椎分離症」などと言われ、少し不安になるが、我々から見ると安静にしていれば殆ど問題は起こらない。しかし試合が近いとか柔道部で先鋒ぐらいならまだいいが 、大将を勤めるとなると痛みに耐えながら稽古を続けてしまう。そして痛みを抑えるために注射や鍼という事になってしまう。酷い学生になると痛めた腰に硬いしこりが出来てしま…

先生の健康法は何ですか?

仕事柄、患者さんに身体に関して色々と言っていると、「先生の健康法は何ですか?」と聞かれる。 健康オタクの患者さんからすれば、その程度しかやっていないのですか、と言われるだろうし、身体のことを何も考えていない方から見ると、そんなにもやっているですかと言われるかもしれない。 日常生活事にまとめてみたい。 目が覚めたら考えていることはいかにお腹をスッキリさせるかだけである。習慣でエメラルドコーヒーを一缶…

太腿が反対より2cm細いんです

膝痛で通っていた人が大分良くなり、好きな登山を再開できたと喜んでいる。しかし良くなるとあら探しをするもので、「膝は楽なのですが、よく見ると痛かった側の太腿が反対より2cm細いんです。筋トレをしなくてはと思っています。」と言う。「それは必要ないと思います。理由はあなたの登山はロッククライミングで手を使うでしょう。太腿を片方だけ太くして体重増加したら、手に負担がかかります。身体全体を診て許容範囲の誤差…

しつこい患者の勧め

遠方から膝の半月板がなくなってしまった方が通っている。 医者からは手術しかないと言われ、色々試して駄目なら手術を受けるつもりでいたと言う。 たまたま検索して当院のブログを見ておみえになり、治療を始めたら思いのほか成績が良い。 仕事をしても殆ど膝が痛まないレベルまでなった。 この方は実に真面目な方でこちらが言ったことをすべて実行している。 歯の噛み合わせも膝に影響すると言えば歯医者に通い、鼻炎も治し…

「無理はしなくていい」ということ

どんな症状の患者さんにも、職業的に「無理はしなくていい。」と言ってしまう。しかし本音の部分では、「出来ることまでサボるということではない。」「多少の無理はして欲しい。」「サボり癖がつくと困る。」と思っている。例えば骨折の患者に、「痛みがあるうちは無理はしなくてもいい。」とは言うが、あまり安静を続けて筋肉が廃用性萎縮(はいようせいいしゅく-使わないことにより、筋肉が衰えること)を起こしては何もならな…

常連さんのぎっくり腰

数年前に腰痛出来た方が今ではすっかり治療するところもなく、いつもメンテでお腹と脚だけ揉んでいる。昨日来たときに、「先生、大変なことが起こった。スポーツジムでいつもは脚の筋トレを10回しかやらないのだけど、試しにと思って15回やったら腰が痛くなった。大変だ。」という。我々の感覚でぎっくり腰と言われたら、「歩けますか?」「立てますか?」「寝返りうてますか?」「来られますか?」なのだが、いつも通り普通に…

中年女性のお腹の問題

60代70代の女性を診ていると、「お腹の問題が治まればこんなに色々と症状が出ることはないのに・・・。」と良く感じている。閉経後、甘い物の誘惑に負け、中年太りに悩まされ、スカートが入らなくなり、ゴムのスカートを買ったりする。何となく便秘もあり、坐骨神経痛もある。物忘れは段々深刻になり、旅行に行っても階段の多い神社などはお参りが出来なくなる。夜の宴会は元気だが、翌日の便秘には悩んでいる。下腹部を見ると…

産後のトラブル

仕事柄新米ママは多い。初産だと慣れない子育てに数時間おきの授乳、睡眠もままならずわからないことばかり。近くに母親がいればいいが、遠方だといちいち聞いていられない。出産後に痔や尿漏れは多く、初めての体験に戸惑ってしまう。場所が場所だけに医者にも行きにくい。痔などは特に便秘がダメで、睡眠も十分でなく、食生活も乱れてしまうと中々痔はやっかいである。妊娠中は子宮の前に膀胱、後ろは直腸である。子宮が大きくな…

足の痛みを乳酸菌で良くする話

脚に力が入らず色々と整形外科で治療したがうまくいかず、ネットで当院を調べ通っている方がいる。腰椎椎間板ヘルニアはあるし、脚の筋力低下と麻痺や痛みも強い。アキレス腱も硬く足関節がうまく動かない。これだけあると、腰椎椎間板ヘルニアの痛みを鎮め、筋力低下は筋トレ、麻痺は鍼灸、アキレス腱はストレッチとやる事が多い。治療をしながら腰やハムストリング(太腿の裏)の痛みか取れないことがわかり、調べてみたら下腹部…

二の腕が気になる方へ

40代の女性が、「最近二の腕の太さが気になって、ノースリーブが着にくい。何とかならないか。」と言う。 確かに見ると細いとは言いにくい。 筋トレなら簡単だが、私もどうやっていいのか分からないので、同じぐらいの年齢の女優さんに聞いたら、 「お腹もそうだけど、絶対太っては駄目。甘い物の制限と筋トレはかかせない。常に腕やお腹を見ながら意識していないとすぐ太くなる。」 と教えて戴いた。 さすが見られる職業の…

胃炎と坐骨神経痛

最近、ブログが人気である。一昔前に比べちゃんとブログの中身を読んでくる患者さんが明らかに増えてきた。膝に関してはどうも私の記述がよそと比べてかなり多いらしい。どうやって調べたのかは知らないが、坐骨神経痛に関しても多いらしい。今日来た方も筋肉の質は良く、腰椎椎間板ヘルニアと言われ、マッサージやオステオパシーでかなりよくはなったが、完全に治りきらないという。私のブログを見てきたという。調べてみると典型…

今までの医学常識が変わってきた

以前から、「腹筋は腰に悪い」と言ってきたが、最近バスケット協会が同じ事を言いだし話題になっている。 この業界に長くいるとある日突然、正反対の治療法が標準になることがある。 昔病院勤務時代は脳梗塞はまず2週間は安静でそのあとでリハビリを開始していたが、今は2-3日で開始していて、安静期間が短い。 骨折なども兎に角固定だったのが、今はギプスをしながら筋トレの指導をしている。 リウマチも暖めるのが当たり…

自分の腸を知る

マラソンをやっている方が試合が近いのでメンテに来た。ハムストリングを診ると以前より硬くいかに練習をしたかが分かった。しかしこの方は腸の調子がいまいちで医者に行っても治らず、治療を諦めてしまった。当院で乳酸菌の指導をしたのだがそれだけでは足りない。良い機会なので、次のような話をした。 「1年かけて自分の腸を調べたらいかがですか?何となくスッキリしないのはどんな時か、何を食べたときか、逆にスッキリする…

幸せな膝痛

日舞をやっていて膝痛の方に、「あなたの膝痛は幸福ですね。」という話をした。この方は日常生活では膝痛は出ない。稽古をすると無理した分だけ出る。治療をすると楽になる。また稽古で痛くなる。この繰り返しである。最近は筋トレを始めて、少し器が拡がればもっと膝は楽になるだろう。こういう方の膝痛は楽である。我々の感覚で膝痛という方はまず熱を持っている。その熱がかなり冷やしても取れない。運動や安静時、何時痛くなる…

圧迫骨折とリハビリ

年配の女性が腰の圧迫骨折をして入院しているという。医者の診察では、腰骨にセメントを入れるほどではないという。退院後どのようにしたらいいのか色々とアドバイスをした。まずは自宅に歩行器をレンタルする、介護のショールームに本人を連れて行き、必要な物をケアマネと相談しながら決める。歩行器など必要なのは一時なので購入する必要はない。自宅に手すりをつけられなければ、ベッド、トイレ、風呂に専用の器具を設置する。…

膝を治す本を読んだら悪化した話

常連さんが珍しく膝が痛んだという。そんなにひどくなかったので、本を買って読んだら、「膝痛は太腿の筋力低下によって起こる。だから筋トレをすれば治る。」と書いてあったという。真面目に筋トレを数日したがなぜか悪化したので来たという。確かに太腿の筋力低下で膝痛が起こることは事実だが、膝痛の原因はもう一つある。太腿が硬くなることである。硬くなった場合はほぐすしかない。筋力低下は一つの原因に過ぎない。どうも買…

がんは粘膜の問題

当院の患者さんでメルマガの購読者から、「私の親友で胆嚢がんで手術不可能な方がいる。お酒は飲むが、筋トレをかかさず、マラソンが趣味なのに・・・」と言う。しかし私から診たら、がんは粘膜の病気なので、筋肉をいくら鍛えてもがん予防にはならない。心臓を鍛えるぐらいである。スポーツ選手でもがんになっている。大事なのは粘膜を鍛えることである。だからEAT(Bスポット療法)、歯周病、腸の治療が効果を上げてくる。こ…