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私の一体何が間違っていたのでしょうか?

いつも五十肩の治療をしている常連さんが、珍しく腰が重いという。話を聞いても腰に悪い事は何もしていないという。詳しく調べたら大腿四頭筋が相当硬い。それももうかなり時間が経っていることがすぐにわかった。何をしているのか聞いたら、「ジムでステッパーを真面目に踏んでいる」と言う。この大腿四頭筋は以前から自覚が出ないと言っている。普通は大腿四頭筋に負担がかかるのは、「坂を登る」「自転車」「サッカー」などだが…

肩に包丁が刺さっている

昨日紹介で来たスポーツトレーナーは肩を痛め整形で注射を打ったもらった後、「動かしていい」と言われ、筋トレをいたらどんどん痛くなって医者を変えた。そうしたら、「安静」と逆のことを言われ、その後経過が良くないので紹介されてきた。調べてみると痛めた左肩が全体的に腫れている。これは診ただけで、「痛いのに筋トレを頑張った」事を意味する。こういう方は概して頑張り屋さんで、当院の勧めている「我慢弱い」の生き方と…

悪化した時の対処が大事

股関節で通っている方が調子がよかったので、少し無理をしたら痛みが出たという。今までの筋トレも出来ないし、薬も効きにくいという。これはよくある話だが、実はこういうときの対処法が大事である。本人は、「痛みの出る動きは止めて筋トレの時間を短くして、辛ければ薬を増やす」と言っているが、我々から診ると、「痛くない筋トレの時間を増やして、患部の痛みがよくなった時には今まで以上の良い環境を整えておいてもらいたい…

本来なら患者さんから苦情が来るレベル

腰痛で通っている常連さんが、8割良くなったがそれ以上治り方がのんびりしている。以前ブログで、「残り5%の痛み」でも書いたが、8割痛みを取ってそこから残り5%までもっていくのは至難の業である。我々が与える治療には限界があり、後は患者さんの努力で、「筋トレ」や「食生活の改善」「断食」という話になってしまう。どうしても我々が入れない領域である。その事をこちらはわかっているから、「残り2割ぐらいから治療は…

2年前の腰痛が再発

細身の女性で腰痛で通っている常連さんがちょっと下痢をしただけで、昔の腰痛が再発したという。この方は2年前に腰痛で来たが、中々治療が難しく、あの手この手といじりながら、何とか日常生活では痛みを感じないレベルまで来た。下痢もそんなにひどくなかったので、本人は2年前の状態に戻るとは全く予想をしていなかった。そういう時は悪い事が重なるもので、たまたま生理中でそれも災いした。いつもの痛み止めを飲んだが効かな…

ダンベルと腿上げで腰痛悪化

常連さんが最近腰の調子が良くなり、鍼を打つととてもスムーズに入る。しかし突然又腰に痛みが出たという。何をやったのか聞いたら、何も思い当たらないという。こういう場合は胃腸関係を一番疑うのでお腹を触ったら、さほど悪くない。まさかと思って、「筋トレでダンベルなんかやっていませんよね」と聞いたら、「やっている」と言う。「腿上げなんかやっていませんよね」と聞いたら、「それもやっている」と言う。「まさか前回腰…

勝負心

運動部の学生が通っている。筋トレに励み一時期より大分たくましくなり、陰ながら成長を楽しみにしている。大きな大会や試合があると少し緊張するみたいで、そんな時の心構えを話した。昔から、「大男総身に知恵が回りかね、小男の総身の知恵も知れたもの、中途半端のろくでなし」とどんな人もけなす言葉があるが、昔幼なじみがとある試験会場で周りを見たとき、「こういう場所だと皆頭がよさそうに見えるが、自分より小さい奴には…

膝が痛くならない坂の上り方

常連さんがいつも自宅近くの山を登って筋肉に負担をかけているのに、今回は全く問題がなかったので何が違うのか聞いたら、「家内が坂はジグザグに登るといい」と言ったのでその通りやったという。これにはビックリした。奥様は治療のプロなのかと思ってしまった。我々は膝を痛めた方のリハで初めはプールで筋トレの訓練を指導する。そこである程度成果が上がれば、今度は上り坂か階段でトレーニングする。しかしきつい坂だと膝の上…

胃腸も筋肉

常連さんが健康診断の結果、少し痩せているので注意されたという。体重と身長の関係はBMIと言って、統計で身長にふさわしい体重が分かっている。太れば問題があるのは知っていると思うが、痩せすぎていても呼吸器や免疫が下がる。やはり適正体重が1番病気が少ない。よく女優さんでテレビに映ると太って見えるので、体重を気にしている方は多いが、胃腸や呼吸器、肩・腰・足など全て筋肉で出来ている。呼吸するのも筋肉、消化す…

その時に必要な治療

股関節を手術した方が通っている。経過は順調でプールでリハビリを始めた。普段の生活には問題ないのだが、軽いマラソンをしたいという気持ちがあり、筋トレのつもりでプールで500mぐらい歩くと痛みがでる。医者や理学療法士に相談しても、「手術しましたから無理をなさらず。辛ければ注射でもします。」程度の診察で、痛みが続くので少し落ち込んでいるという。こういう場合はマッサージで筋肉を治療すれば簡単に回復し、又歩…

ギブスが取れてから・・・

常連さんが足の小指を骨折してその後腰が痛くなり、ようやくギブスが取れたので来たという。我々から見ると、ギブス後、2週間ぐらいしたら来ればいいのにと思ってしまう。足の骨折なら6-8週間もすればギブスは取れる。その間医者から安静にと言われたので、患者心理として、「ギブスが取れたら腰を診てもらおう。」となったのであろう。骨折後6-8週間もギブスが取れるまで待っていたら、足や腰にどれだけ負担がかかるかわか…

内転筋の鍛え方

日舞の方膝痛でよく通っていて、「少し内転筋を鍛えようと思ってストレッチで内股を伸ばしています。」と言う。我々から見るとストレッチしても鍛えられるわけではない。ではどんなやり方が良いのだろうか。若い時にスポーツの心得のある方なら、レッグマジックなどはお薦めである。しかしこれはやり過ぎると炎症が起きてしまい万人向けではない。日舞ぐらいの方ならゴムボールを内股に挟み、両足で少しつぶすぐらいの筋トレがいい…

筋肉を鍛えるつもりが炎症

常連さんが珍しくふくらはぎがつるという。今までそんな事を言ったことがないのでまず太腿を診たら異常に硬い。これは階段の上り下りか自転車でも頑張ってこいでいるのだろうと思い聞いたら、何もやっていないという。次にお尻を診たら坐骨神経ではなく、横の中殿筋が硬い。これは足を踏ん張って荷重をかけていることを意味する。階段も上らず何を踏ん張っているのか問い詰めたら、「数ヶ月前に入院して足の衰えを感じたので、普段…

考えるな、聞け

最近は患者が自分の症状に対して色々と珍説を言ってくることが多い。常連さんが「お尻が痛いのは筋肉が衰えたせいかもしれない。」というので調べてみたら、単に腰の状態が悪く坐骨神経痛を起こしていただけ。ガリガリに痩せた人が言うならまだ分かるが、中肉中背の方の場合は、初めに坐骨神経痛を疑う。患者をこのままにしておいたら、「筋トレのためにジムに申し込まなければ・・・。」となって、おそらく通っても治らないであろ…

芳醇と崩壊

40代の常連さんが、「最近筋トレをしてもなかなか前みたいに戻らない。以前なら負担をかけて筋肉の状態が(-2)まで行ってもちゃんと(+3)までなったのに、最近は(0ゼロ)まで持っていくのがやっと。なんとも寂しいし、悔しい。筋トレを続けても広背筋(背中の筋肉)が辛くなるだけ。」と言う。これは完全に身体から拒否されて、こんな筋トレは止めてくれと言われている。年をとって若いままの筋肉を維持したいという気持…

やがてはおとぼけ爺さん

今はまだいいがやがてこちらが爺さんになったら、少し治療の中におとぼけを入れようと思っている。今日来た常連さんはもう40年近く診ている。いつもと違う左腰を訴えるので調べたら、原因は筋肉痛でそれもいつもより5割増しで使っている。何をやったかはわからないが、「いつもより5割増しで頑張って何かやったでしょう?」と聞いたら、「いつもは筋トレのレベルが4なのに、今回はレベルを6にした。確かに5割増し。少し気合…

腰を鍛えようとした事が全て裏目

腰椎椎間板ヘルニアで通っていた方が、今度ジムに通いたいので診てくれという。脚を診たら太腿が硬い。これは階段を駆け上がったか、自転車をこいだか、サッカーなどをやった事を意味する。そして脛も硬い。今まで硬くなっていなかったから、これはダッシュしたことを意味する。筋肉の硬さから3週間ほど経っているので、「去年のクリスマスぐらいから、毎日かかさず何か太腿に負担をかける事を気合いを入れてやりましたね。そして…

筋肉が衰えてしまうという恐怖心

股関節症と脊柱管狭窄症で通っている常連さんが前回より、腰の調子が良い。何をしたのか話を聞くと、「山登りをやめたことと最近は階段とエレベーターがあると、必ずエレベーターを使うようにしている。前は意地でも階段だったが、今は変えた。ストレッチもしている。」と言う。ある程度の年齢になると特に男性は、「筋肉が衰えてしまうかもしれない」という恐怖心を持っている。これは男性特有である。何故女性はそう考えないかと…

股関節手術の決断

常連さんが股関節痛を訴え、専門病院を紹介した。診断の結果、「あなたが受けたいときに手術(人工関節)をどうぞ。」というものでパンフレットを渡されたという。患者の本音としては、「出来るものなら手術を受けたくない。」だろうが、我々から見ると少し違う感覚を持っている。では手術を回避したとする。何が必要かというと「減量(標準体重まで)」「筋トレ(1回90分、水中での歩行、週3回)」である。こればどれだけ大変…

腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症

常連さんが中々腰が治らないという。詳しく聞いてみると、「腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」と「前屈で楽になる脊柱管狭窄症」の両方の症状を言っている。ここまで来るともう病院で調べなくてはならない。結果を聞いたら、「腰椎椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」の両方あるという。「先生の言うとおりでした。」と感謝はされたが、問題はそのあと医者から出された薬(リリカ)をちゃんと飲んでいない。我々からするとまず…