膝が痛くならない坂の上り方

常連さんがいつも自宅近くの山を登って筋肉に負担をかけているのに、今回は全く問題がなかったので何が違うのか聞いたら、「家内が坂はジグザグに登るといい」と言ったのでその通りやったという。これにはビックリした。奥様は治療のプロなのかと思ってしまった。我々は膝を痛めた方のリハで初めはプールで筋トレの訓練を指導する。そこである程度成果が上がれば、今度は上り坂か階段でトレーニングする。しかしきつい坂だと膝の上の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなってしまって、マッサージをするとかなり痛がる。酷い方は膝痛が出てしまう。だから坂のトレーニングを途中で止めてしまう方が多い。そんな時に登山などではやるらしいが、真っ直ぐ坂を登らないで少しジグザグに長い距離を歩けばそんなに足を持ち上げる必要がない。当然筋肉疲労も少ない。日光のいろは坂ではないが、一気に急勾配は登れないがくねくね行けば少しずつ高さを稼げる。ご主人も、「いつもはこの山登るのは大変だと思っていたが、このやり方なら時間はかかるが登れそうだ。ただし、ジグザグ歩くので人のご迷惑にならない時間でないと・・・」と言っていた。奥様のちよっとした智恵で、ご主人は救われた。

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