キーワード 鼻炎

やがては認知症予備軍?

長年仕事をしているせいか、患者さんの症状がこじれて一筋縄ではいかない方が多い。 喉に鼻炎、歯周病や心臓の動悸、胃腸は悪いし、婦人科もいまいち、アトピー性皮膚炎はあるし、坐骨神経痛は慢性、脚は冷えるし膝まで痛い。集中力の低下と物忘れ、不眠が続くと頭痛が出るし最近は鬱病ではないかと思っている。 これが一人の方の症状である。 一体何処から手をつけていいのか悩む。 大抵こう言う方は、「粘膜症状」が治療の鍵…

葛根湯医者

江戸時代の古典落語に「葛根湯医者」という話がある。 「お前さんはどこが悪いんだ?」 「先生、どうも、頭が痛くてしょうがねぇんですがねぇ。」 「んー、頭痛だなぁ、そりゃ。  葛根湯、やるから、飲んでごらんよ。」 「先生、あっしは、目が悪くってねぇ。」 「ん、そりゃ、いけないなぁ。  目は眼(まなこ)といってなぁ、一番、肝心なところだぞぉ。  葛根湯やるから、せいぜい、お飲み。  その隣の方は?」 「…

ブルーシートで雨漏りを止める話

仕事柄、病気の原因を追及する癖がついている。「あなたの頭痛は噛み合わせと鼻炎だから、頭痛薬だけでは治りません。歯と鼻をいじらないとダメです。」こんな会話は日常茶飯事だが、患者さんの中には兎に角痛みだけ止まれば良いという方は多い。そういう方にはこういう話をしている。「あなたの身体を家に例えるとします。雨漏りがしていて困っています。私が家を見るとシロアリに柱をくわれて土台が狂い、屋根の瓦が割れています…

治りにくい皮膚病について

患者さんの中には皮膚病が治らない方が結構いる。一番悪いパターンが薬を飲んだり塗ったりすると良くなるが、その後必ず再発するケースである。これでは臭い物に蓋をしただけで全く治療になっていない。薬の種類を変えていく度にどうも効きが悪くなる話をよく聞く。では何処から手をつければ良いのだろうか。少し列記したい。 まずは鼻炎-EAT(Bスポット療法)(上咽頭炎)で鼻を治す。 歯周病や歯の詰め物-重金属沈着を調…

「食べ物の通り道」と「空気の通り道」

Bi-Digital O-Ring Testをやっているとどうしても難しい方がよく来る。 「EAT(Bスポット療法)」「マウスピース」「乳酸菌」などは定番でよく指導しているが、鍼灸院に来てどうしてそんな指導を受けるのか疑問に思っている方がいるようである。 こちらが考えていることは、どうやったら「食べ物の通り道」と「空気の通り道」を整えられるかということである。 まず「食べ物の通り道」だが、歯で噛ん…

癲癇(てんかん)について

患者さんから癲癇(てんかん)についてアドバイスを欲しいと言うことで少し書いてみたいと思う。 まず発作に関してはBi-Digital O-Ring Testを使うと、殆どの場合、ヘルペスウィルスが急速に高くなっていることを確認する事が出来る。ヘルペスウィルスが上がるという事は免疫が落ちていることを意味しているので、考え方としては「粘膜を強くするか」「身体を冷やさない」事が治療になる。 ■粘膜を強くす…

「背を伸ばしたい」と言われて

常連さんが、「知り合いにプロのバレリーナを目指している子がいて、世界で活躍するためにどうしてももう少し背が欲しい。何か方法はないのか?」と聞かれた。病的な低身長であれば骨切りをして骨を伸ばす方法はあるが、生活習慣などでよくするとなると少し知恵が必要である。まず身長に関しては背の高い方を見ればわかるとおり、膝下など末端が長い。太腿ではなく脛が長い。これは脛の骨の骨端線がちゃんと働いていることを意味し…

疲れている時に仕事をして身体が元気になる話

20代の修業時代に先輩から、「君達は指圧を力でしているからわからないだろうが、この仕事は力を一切使わない。若い頃は3人5人と治療する毎に疲れてくるが、やがては何人やっても同じになる。そして最終的には多少体調の悪い時に仕事をすると、適度な運動で体調が良くなる。そういう身体の使い方を身につけなさい。」と指導を頂いた。 今になればわかるが、当時は体力の切り売りだったから、ピンとこなかった。 おそらく他の…

甘い物の取り過ぎで治りにくいお尻の痛み

転んでお尻を打撲した方が数ヶ月も痛みが取れないという。以前、尾骨痛は2つの話をかいた。「お腹を揉んで良くなる尾骨痛」と「尾骨痛について」である。患者さんの身体を診たら、異常な甘い物取りすぎで、太腿とお腹を触って腸が動いていない事がわかったので、「便秘でしょう。15年ぐらい。」と言ったら、「そうなんです。」と言う。こういうケースだと殆どの方が鼻炎持ちなので、「鼻炎もあるでしょう。」と言ったら、「花粉…

花粉症と鬱病

今まで時々、仕事が忙しくなると鬱病になり治療に通っていた方が、最近調子が悪いという。顔を見てすぐに、「鬱病再発?」とわかったので、Bi-Digital O-Ring Testを使い調べたら、かなり悪い状態だった。本人も普段は持ち歩かない鬱病の薬を何となくバッグに入れたくなったという。話を聞いているうちにこの方は花粉症があることがわかり、「花粉症の時に鬱病は悪化します。粘膜の問題もそうですが免疫は落…

ストレートネックについて

肩の激痛の方が通っている。治療してもあまり変化しないので調べてもらったら、頚椎椎間板ヘルニアとストレートネックがあるという。これで良くならない理由はわかったが、レントゲンを見ながらあまりのストレートネックなので少し閉口してしまった。ストレートネックはまず下記の方がなりやすい。 細身で太ったことのない方 少し繊細で敏感な方 手をよく使う方 こんな特徴がある。対応策だが細身なので乳酸菌と腸の治療、繊細…

鬱病一歩手前

数年ぶりに来た方が何となくスッキリしないという。試しに「鼻炎」「噛み合わせ」「胃腸炎」はないか聞いたら、すべてあるという。それでは病気は治らず、一つずつ医者に行って治療してもらわなければならないと説明をした。そして身体を診ると末端の腕や足が硬い。これはストレスを意味するので、心臓も診たら「ヤダモン君」がいる。硬さから2-3年経っているので、話を聞いたら、お父様を亡くし心が癒えないという。そして首を…

修行するところと医者に連れて行く話

新米ママが子供の歩行が遅いと言ってきた。話を聞くと特別に低体重や低身長ではなく、生活の中に色々と工夫をするだけで良くなりそうな感じなのでそれは自分の修行と思って色々と取り組みなさいという話をした。その後で子供の鼻炎が続いて医者から数年同じ薬が出続けているという話になった。まだ4才なのにそれはおかしいという話になり、医者を変えなさいと指導した。この新米ママも喉が弱く、昔から耳鼻科通いで自分の子供が少…

がんと血管、肺炎は大丈夫でも、頭が・・・

年配の常連さんには死因のがん、血管、肺炎の話を良くしている。がんは食生活や乳酸菌、血管は血圧計と医者で管理、肺炎は食生活や按腹で腸を元気にして鼻炎対策の話などをしている。もちろんすべて防げるわけではないが、確率は減らせる。知識を持つことによって意識も変わる。しかし今日来た方にはすべて上記の対策を打っているのだが、「年を取ったせいか外に出るのがイヤ。買い物も最低限。後片付けもイヤ。主人と一日中テレビ…

漢方薬一覧

長年東洋医学をやっているとどうしても漢方薬の話が出てくる。 代表的な漢方薬一覧を解説します。 葛根湯 (かっこんとう)… 頭痛、肩こり、風邪の引き始め、目の疲れ-肩より上の血行を良くする 安中散(あんちゅうさん)…胃弱、胃アトニー、神経性胃炎-食べ過ぎなどの場合の消化剤 八味地黄丸(はちみじおうがん)…腰痛-下半身の血流改善、尿量に注意 黄連解毒湯 おうれんげどくとう   喀血、吐血、ノイローゼ …

ライオンタイプを治療しながら小言が出る

ライオンタイプで見るからに社長という方が来ている。この方の身体を診る度に、私は小言を言っている。「今までは身体に自信があるから多少辛い症状が出ても無視してきただろうが、50才を超えるとそうはいかない。20才の頃と比べて体重は15kg増え、今までなら簡単に治っていた首や腰の痛みも自然に回復しない。背中を診ると外食ばかりで、甘い物取りすぎと刺激物の摂取は聞かなくてもわかる。腕や足を診ればストレスはたっ…

やり手社長の落とし穴

ご紹介でITの社長が来た。見るからにやり手で身体もがっちりしている。筋肉の質はスーパーライオンタイプ。しかし腕を診るとかなりひどい。腕は「ストレス」か「使いすぎ」なので聞いてみると、そんなに手は使っていないという。そうなるとストレスしかない。そして体重を聞いたら、「20才は72kg、今は50才で86kg」典型的な「男の38才説」の12年後である。若い頃と比べて15kgも太ったら、腰はもたない。そし…

鬱病の心の変化

当院は鍼灸院なのに鬱病の方が多い。Bi-Digital O-Ring Testで原因を調べることが出来、その対策で何をすればいいかが分かっている。来る方は頭か肩に鍼を刺すと思っているが、そういう治療をする方は少ない。まず免疫の状態を調べ、必要に応じてマウスピースや鼻炎の治療を勧める。腸を治さないと鬱病は良くならないので乳酸菌やフードチェック、お腹の治療、そして首のゆがみや身体の末端の治療へと続いて…

何をやっても治らない膝痛の考え方

ネットで当院を見つけて膝痛の方が来た。今まで10件近くで調べてもらって原因が不明だという。レントゲンやMRIなど全く問題がない。行く度毎に「太腿を鍛えなさい。」「歩きなさい。」と言われ、忠実に実行しているが、良くならないと言う。矢継ぎ早に色々と質問をしたら、痛みに全く特徴がない。歩いて痛いときもあるし、痛くないときもある。坐っていて楽なときと痛いときがある。暖めて痛いときと冷やして痛いときがある。…

自力で治した鬱病

1年前に母親に連れられて学生が鬱病で来た。鼻炎や顎関節などの問題があったので、どうすれば良くなるかの治療法の話だけしてその後来なくなった。どうしているのかと思っていたら突然来て、「何か調子が良いんです。調べて下さい。」という。Bi-Digital O-Ring Testを使って調べたら、殆ど正常値、治っている。特にセロトニン(幸福物質)の値が異常に高かったので、「どうやって良くなったの?」と聞いた…