医者が飲まない薬

最近は書店に行っても過激なタイトルにしないと本が売れないからなのか、ドキッとするタイトルの本が多い。
「医者が飲まない薬、受けない手術」を思わず買ってしまった。

風邪はウィルスが原因なので抗生剤で効かない
抗生剤の服用で耐性菌を育てる
擦り傷に消毒は逆効果
効く胃薬は骨をもろくする
コレステロールを下げる薬で筋力が低下
睡眠薬で認知症誘発
抗がん剤が効くというのは治ることではない

内容的には今までいくつかを取り上げてきたものだが、こういう本が堂々と売られているということがすごい。
仕事柄医者との付き合いは多いが、健康診断を真面目に受けている先生はほとんどいない。
何かあればどういう検査をしたらいいかは分かっているので、その病気を集中的に調べてはいるが、決して優等生な患者とは言えない。
薬も見ていると必要最低限にしている。
病院でよく年寄りに出すあの量を飲んでいる先生はほとんどいない。
知識があり現状を知っているからだろうが、今までだったら病院の関係者が酒を飲みながら愚痴をこぼしていた内容が本になる時代だ。
医療過誤も昔なら泣き寝入りだったが、今は裁判になる。
善し悪しはともかく、患者が自分の身を守るために病気を勉強しないといけない時代が来た。
昔なら、「先生に全てお任せ致します。」が定番だったが、時代は本当に変わったと思う。

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