新米看護師に一言

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もうすぐ看護師になるという女子が来た。病院勤務時代の経験から、看護師を長く続けるとどういうことが起こるかという話をした。まず第一に物事に動揺しなくなる。勤務先が救急やがん、難病センターだと朝から晩まで病気の話ばかり、かなりの度胸がないとやっていられない。私なども月に一度だが、病院研修で朝から晩まで、「がん、がん、がん、転移、抗がん剤、放射線、がんが大きくなった、消えた、がん、がん、がん・・・。」と言っていると何かの話でがんと言われても、「ふ~、がんね。」で終わってしまう。慣れるのである。患者さんは真剣な気持ちだろうが、病院職員はそういうところがある。以前勤務していたのが救急病院だったので、急患で足の骨が飛び出た方が来た。大量の出血で運ばれ、若い不慣れな救急隊員だったので、それをみて貧血で倒れてしまった。それをみてベテランの看護師が、「しょうがないわね。患者さんの横であなたも寝ていなさい。」その後、スタッフが忙しく処置をしている横で、皆の笑いものになってしまった。外科や小児科、産婦人科のなり手がいなくて問題になっているが、過酷な病院に10年も勤務すればもう怖いものなしである。そして結婚するとそれがそのまま生活に出る。子供に多少事があっても動揺しない。しかし問題は当直明けに疲れて家で朝ご飯を作ったりしているときご主人に、「○○の件、頼むね。」と言われると、「あたし当直あけなんだけど・・・。殆ど寝ていない。」そして、家事も子育てもすべてまかされるととてもこなせない。子供の授業参観から夕食の支度、「今日は○○を食べたいから作って。」と言われると、なんで私ばかりとなる。手に職を持っているから、こんな大変な思いをしなくてもと感じてしまい、シングルマザーが増える。そういう看護師を見ているとほとんどが、物事に白黒つけたがる性格である。人間関係や夫婦生活は殆どがグレーで白黒をつけない方がうまくいく。病院で仕事をしていても元気な看護師はいいのだが、患者に白黒つけさせると怖い看護師になってしまう。「そうよね。じゃ、後にしましょう。又今度ね。大体でいいんじゃない。」位で丁度良い。新米看護師にあまり白黒つけるとシングルマザーになる確率が上がるから、気をつけなさいという話をした。

新米看護師に二言目

2018年3月1日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中