認知症と口腔ケア

先日学会に出ていたら認知症専門の長谷川嘉哉先生が、「認知症の薬はことごとくうまくいかない。製薬会社が撤退している。治せないなら少しでも悪化させないようにどうしたら良いか色々とやったら、口腔ケアが一番良かった。」と発表されていた。この先生は自分のクリニックに歯科専用の椅子を置き、歯科衛生士が患者を診ている。また別の先生は「これからは医科と歯科が連携して認知症、糖尿病に治療に当たることが一番大事である。」と言っていた。この医科と歯科連携は大分前から言われているが、専門分野が違いすぎて中々話が合わない。Bi-Digital O-Ring Test学会なら医科・歯科・薬剤・鍼灸が同じ土俵で学ぶので仲が良く非常に連携は取れているが、医者が中々近所の歯科の先生と仲良くなれないのは仕方がない部分はあると思う。最近は口腔ケアがよく言われていて、昔入院患者の口腔ケアは全くなかったが、今は歯科衛生士が棒の先にスポンジのついたものを持って患者の口腔ケアをしている。これからは口腔ケアの差で寿命にまで影響することを学んだ。私も近所の歯科衛生士から、「ちゃんと磨けていませんね。」「少しだけ良くなりました。」「奥歯がダメです。」「やれば出来ましたね。」「ちゃんとやっているんですね。」と色々言われ、3ヶ月に1度と言われていたが2ヶ月に1度通っているが、これからは月に1度にしようと思っている。身体はこういうちょっとしたケアを続けることで後で大きな差になる。これは口腔ケアだけでなく、鼻でも喉でも胃でも腸でも同じである。認知症の薬が見込めない現在、口腔ケアはお薦めである。

【歯科で判明、認知症発症の兆候】(長谷川先生のブログより)
https://yoshiya-hasegawa.com/blog/about-dementia/revealed-by-dentist-what-is-sign-of-onset-of-dementia/?fbclid=IwAR2sD7ZndgbUskP7vll3bbXI69tL4kAWg4ppC4ynhfCimqQyYAkP6Vj6XOQ

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