常連さんが「テレワークで少し身体がなまって、1時間ぐらい散歩をした。久しぶりの散歩だったので、ご飯が美味しかった。」と言う。この話を聞いて、この方は痩せられないと思った。まず1時間程度の散歩で使う消費カロリーは100kcal程度、バナナが大体そのぐらい。1時間の散歩でバナナ1本程度のカロリーしか消費しない。意外と使わないものである。散歩のあとは食事が美味しく感じ、もっと食べてしまうのではないだろうか。バナナ2本食べたら、太ってしまう。以前、アントニオ猪木さんが1日に1万5000kcalを摂っていた。自分ほど激しく身体を使う人間はいないと思っていたのであろう。身体を使ってそのカロリーなど放出できない。次第に体調が悪くなり、血糖値が600mg/dlまで上がり食事療法で治したという。身体の中で一番糖を使うのは脳である。物書きの先生など「小説など考えているともの凄くお腹が空く。」と言う。もちろん頭を使うだけで十分というわけではないが、身体とバランスよく使うといい。よく中年の女性が週に3回ぐらいプ-ルに通って、なぜか皆さんウエストが寸胴である。皆一様に、「泳いでいるのにウエストが痩せない。」と言っているが、温水プールの水温が30℃程度、体温より低い。以前も女性ホルモンの働きを書いたが、冷やされれば子宮の周りに脂肪を蓄積しようとするのである。その後に、「今日はたっぷり泳いだ。」と言って、仲間と甘い物でも食べれば痩せるわけがない。「散歩で痩せなければプール」と思っている方は多いだろうが、痩せるポイントは、「まず食事療法、頭を使い、適度な運動の後にご褒美で食べない。」である。
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