どこか一か所を犠牲にして

毎週来ている常連さんが激務で、前回などは頭に相当鍼を打った。このまま悪化すれば鬱病になってしまう。しかし今週はかなりいいと見えて、治療しながら鍼を打とうという気持ちにならない。しかし脛だけはだめで、他がよくなった割にはここだけ改善していない。これはよくある話で悪い環境下でよくなりつつあっても、全部良くなって治るわけではない。「どこか一か所を犠牲」にしながら治るのである。火傷なども皮膚の表を犠牲にして中を守る。交通事故などで車でクラッシュする場合、エンジンルームをぐしゃぐしゃにして運転席を守っている。だから今回のように脛だけはよくならないのである。この原理がわかると、「これだけ他がよくなったのにここだけなんで…」とは思わない。体は緊急時にこんな反応をする。

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