ようやく見つけた突破口

以前から耳鳴りに関しては治せないので、悪口ばかり書いている。
しかし先日あるセミナーを聞いていたら、「頚の痛みや顔面神経麻痺の治療に顎下腺への注射が有効」という報告があり、そのあと耳鼻科に詳しい先生から「耳下腺への太い注射鍼は好ましくないが、鍼灸程度の細い鍼ならまず大丈夫。また鼓膜周辺の細かい筋肉や神経支配は○○で、何故耳鳴りが治りにくいのか、こういう構造だから出ている症状には○○という特徴がある。」と解説してくれた。
この話は食い入るように聞いてしまった。
耳鼻科学会(日本病巣疾患研究会)にも所属しているが、耳鳴りの病態のここまで詳しい話を聞いた事がなかった。
聞いた瞬間、「これで道が開ける!!」と確信した。
これを解説してくださった先生は総合診療医で医学部教授である。この先生の講義はいつも、「原理原則から」が口癖で何かの講義でも、「まずこの原理原則はこうだから・・・」から解説が始まる。
やがて耳鳴りも解明されるだろうが、病気は何でも分かってしまえば、「何だそういう事だったのか」と必ずなる。
そこが皆、分からないから悩むのである。
以前から「死ぬまでに敵を取る」と言っていたが、トンネルの先に灯りが越えた気がした。

image_print印刷する