減量中の方が突然下痢をして入院をしたという。多少気を使うことはあったが、何か変な食べ物も心当たりがないという。長年減量指導をしていると実はこういう腸炎は時々経験する。そういう時は我々は身体のスイッチが入ったと感じる。減量のやり始めはある程度食べても体重が落ちない時期があり、その後停滞期、そして下痢をして腸内環境が変わるのか、何かのスイッチが入るのか良くわからないが、今度は食べても痩せてくる。いよいよ身体が本格的に体質改善をし始めた感じである。そしてその後もう1回ぐらい下痢をして理想体重に近づく。だから我々からするともう1回ぐらい下痢をしてくれないかなぁと思ってしまう。いずれにしても腸炎の理由が見えないところで起こっているから患者は不安になるが、我々にしてみると直に治るし、こういう時に色々と実験が出来る。絶好のチャンスである。体調の悪い時にどんな食べ物が本当に駄目なのかがわかる。乳酸菌の適量もわかる。立場的に同情しなければならないのだが、内心はやったと思っている。
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