キーワード アレルギー

忘れていた小麦アレルギー

数年前に胃炎が全く治らず調べてもわからなかった方が、ようやく小麦アレルギーとわかり一件落着した。数年してから外国でちょっとした食事の中に小麦が入っていて高熱と共に具合が悪くなった。こういうケースもあるので先生に処方して戴いて抗アレルギー剤をいつも持っていた。今回、イタリア旅行で何かお祭りがあったらしく頂いた物の中に小麦が入っていた。イタリアでの全食事は日本から白米持参だったのに、ちょっとした油断で…

食物アレルギーについて

Bi-Digital O-Ring Testを勉強してから、食物アレルギーに対してとても興味を持つようになった。 昔は皆同じ給食を食べていたが、最近はアレルギーの子供を持っている親は大変である。 病院でなかなか治療がうまくいかないケースに、普段の食事が大きく関わっている実態を段々知るようになってきた。 以前、前立腺がんの方が子供の頃貧乏で、大人になったら和食ではなく洋食を食べ尽くしたいと言って、6…

鼻炎・アレルギー性鼻炎

小鳥とライオンと粘膜 細身の女性、小鳥タイプの方が風呂上がりに皮膚が痒くなるという。鬱病、花粉症やアトピー性皮膚炎もあるので、鼻は大丈夫かと聞いたら蓄膿症でいつも鼻水 が喉に下りて、臭いや味か分からないという。医者に行って取り敢えず抑える薬を頂いてはいるが、何年もそのままだという。これは大変だと思い、まずは鼻か ら治さないと次に進まないという話をした。表面に出ている症状は風呂上がりの皮膚の痒みだが…

鼻炎総まとめ

鼻炎に関してはEAT(Bスポット療法)の話になってしまう。 まず10年以上前に難しい患者が溜まってしまった時期があった。 Bi-Digital O-Ring Testをやっていると、「本で見ました」とか「オーリングのホームページで見ました」とか紹介で来るが、どの方も一筋縄では治らない。 鬱病が長引いたり、蕁麻疹が治らなかったり、病名はつかないが筋肉が溶ける病気、全く変化しない耳鳴り・・・など15人…

糖尿病持ちの股関節手術

常連さんが股関節の手術をすることになった。最近は技術の発達と共に、手術成績が格段にいい。昔みたいに入院期間は長くないし、翌日には歩行訓練が始まるし、傷口は小さいし、ずれて人工骨を入れることもない。術後リハビリをしない方もいるぐらいである。しかし患者に糖尿病があると少し話は変わる。血糖値が高ければ血管や感染症、心臓・腎臓などへの負担リスクなど、医者は色々と考えなくてはならない。患者心理として、「手術…

病気と人格

これは以前読んだ本の中に、「二重人格の人は人格が変わるごとに身体が変わる。A人格が出た場合、何かアレルギーを持っていたとする。A人格は当然、アレルギー反応が出る。しかしB人格が出ると今度は同じ身体なのに、アレルギーが出ない。そしてまたA人格になると、アレルギー反応が出る。」と書かれていた。この話を読んで、「人の身体の中には、本当は病気を治す力があるのに、それが人格や性格、環境等によって、体質が変わ…

熱のない咳が続く

常連さんが息子と共に1ヶ月程、咳が続き、胸のレントゲンを撮ったが異常がないという。普通の感染ならある程度、熱が出て2週間程度だが、熱も出ないで1ヶ月も続くとなると感染より、アレルギーを疑ってしまう。親子でアレルギーの元を調べることが大事である。この時期危ないのは花粉だが、ハウスダストや絨毯のダニ、エアコンのカビなど家庭内にも色々と原因はある。以前、娘さんだけ咳が止まらず困っていると言われ、ご自宅を…

ここが落とし穴-便秘と下剤

便秘とは、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を言い、慢性便秘症診療ガイドラインでは、「週に3回程度の排便でも、腹部の膨満感や残便感などがなければ問題はない」とされている。 私などは親譲りで腸の調子はすこぶるよく、食べればすぐに出るが、女性で「3-4日に1度、酷ければ1週間出ない」方をよく診るが、按腹と言ってお腹のマッサージをするととても不快な顔をする。 「少し下剤でも試…

秋葉原理論

近所に新しく整骨院が出来、常連さんと話をしていたら、「そこの先生は、『近くに作ってすいません。』という気持ちで挨拶に来られたのでしょうね。」と言うので、「ご丁寧に挨拶はいただきました。大きな菓子折も頂いて・・・。その時に『僕はこの街にどんどん医療関係が増えればいいと思っている。秋葉原や中華街を見ればわかるはず。出来れば出来るだけ外部から人が来る。』と言った。」と言いました。例えば青物横丁の駅からう…

常備薬について

常連さんが突然胃痛に襲われ、買い物など出来ないぐらい辛かったという。そんな時に普段から常備薬があると助かる。胃痛ならガスターやブスコパンは有名だが、普段から揃えている方は少ない。うちにも置き薬(富士薬品)があるが、普段は使わないと思っていても、頭痛・歯痛・発熱・胃痛・便秘・下痢・風邪・咳・鼻水・鼻詰まり・虫刺され・アレルギーとちょっとしたときには役に立つ。富士薬品の置き薬には「ズバリ」と言う鎮痛剤…

小鳥タイプ詳細

小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…

こんな時だから出来ること

新型コロナウィルスの緊急事態宣言を受けて、世の中が一変してしまった。 当院でも一時的に閉院を決めたが、以前にも何度か危機はあった。 消費税が上がった時、出張を止めた時、治療費を値上げした時やリーマンショックの後など思い出す。 そういう経験を何度かしていると、「暇になって時間ができたらこれをしよう。」というリストをいくつか作っておいた。 カルテの電子化 超音波診断装置を使った勉強 扁桃と腸、免疫(ア…

抗菌抗菌と言い過ぎ

以前、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長のご発表で「子供を花粉症にしないための9カ条」を紹介した。 「子供を花粉症にしないための9カ条」 1.生後早期にBCGを接種させる 2.幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる 3.小児期にはなるべく抗生物質を使わない 4.猫、犬を家の中で飼育する 5.早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす 6.適度に不衛生な…

取り敢えず何をすれば健康になれますか?

久しぶりに来た若い方からのいきなりの質問で、「取り敢えず何をすれば健康になれますか?」と聞かれたので、「粗食と笑い」と答えた。この仕事をしていると、身体が壊れる大きな原因の一つは間違いなく胃腸障害である。胃腸がダメだと免疫が下がり、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、しいては鬱病まで行ってしまう。そして笑いは免疫をあげる万能治療である。仕事柄、患者さんを見ていて治りにくい方は暗い。作り笑顔だけでも…

胃から崩れる

仕事柄芸能人の方が何人か来ている。 よくテレビで「あの人は今」という番組をやっているが、久しぶりに見ると大抵太って昔の面影がない。 間違いなく食べすぎである。 芸能人に限らず、身体は殆どが胃から崩れる。 暴飲暴食で満腹になるまで食べ、美味しいものを追いかけ、毎晩宴会などという方は多い。 特にお笑いの世界だと夜の宴会でおごったりして、人間関係を作るという。 週に5-6日は宴会という方は多い。 そうい…

ネットワーク論その2

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その2を書いてみたい。 「鬱病と鼻炎」 最近、鬱病患者が多いが必ず「鼻」「歯」「腸」をチェックする。 「鼻炎・EAT(Bスポット療法)」「歯周病・マウスピース」「乳酸菌・フードチェック・断食」に取り組むわけだ。 まず鼻炎だがこれは自覚症状のない方でも必ず調べてもらう。 上咽頭と言って空気を鼻から吸い込んだときにコツンとぶつかる所に炎症があると、ことごとく病気…

我慢できない患者と医者の思い込み

常連さんがここ3週間、咳が止まらないという。近くの耳鼻咽喉科で、「少しゆっくり治しましょう。」と言われ、治療を受けたが1週間経ってあまり良くならないので行ったことのない内科に変えたという。内科では若い先生で、「喘息かも知れませんね。」と息を吐く簡単な検査をして、喘息の処方をして様子をみましょうと言うことになった。2週間の処方で咳が半分ぐらいになったものの、最近は喘息発作のために出された吸い込むシュ…

過酷な生活と帯状疱疹

病院勤務時代に救急だったので、骨折の患者はよく来ていた。場合によっては数ヶ月もベッドに寝ているとよく帯状疱疹を起こしていた。医者に、「帯状疱疹は免疫が下がると起こる。」と言われ、患者本人にしてみると、「骨折してから安静ばかりで無理はしていない。それでも免疫が落ちるとは不思議。」とよく言っていた。今日来た常連さんも眉の痛みを訴え、段々痛くなったので診てもらったら帯状疱疹だった。この方は10数年前に腰…

講演会と高血圧

これは以前、免疫で有名な安保徹教授から教えて戴いた話したが、「私などはしゃべる機会が多いが、どうも坐ってしゃべると話に迫力が出ない。立ってしゃべると気迫というか迫力が出る。その時の血圧がどれくらいか測ってみたら、最高血圧が180mmHgだった。やはり交感神経興奮というか、アドレナリンというか、このくらいの血圧がないと生徒に伝わらない。」以前、テレビで歌舞伎役者の血圧の話を聞いたことがあった。有名な…

耳下腺の腫れに関して

常連さんが一側だけ耳下腺が腫れて気になるという。原因はいくつかある、感染、アレルギー、腫瘍、石、顎関節-噛み合わせ、耳管の問題、慢性中耳炎などである。しかし現実問題、発熱や腫れがあれば抗生剤で治療できるが、多少の腫れは手の打ちようがない。本人は気になるので、1度CTかMRIを撮ったらどうかという話をした。石や腫瘍はわかるし、構造的な問題もわかる。原因がわかるかどうかは別にしても絞りこむことはできる…