キーワード 断食

今度こそお正月は断食を

毎年この時期、患者さんには、「年越し蕎麦を食べたら三が日は断食。四日から少し食べ始め、正月七日には七草を食べ、八日から普通の食事」と何年も言い続けている。 殆どの方はやらないが、時々実行する人がいる。 「あなた、偉いね」と言うと、「え、インフルで発熱して食べられませんでした」という返事が返ってくる。 まぁ、何でもいいから食を控えてくれればと思ってしまう。 何時から日本ではお正月にご馳走を食べるよう…

断食について

アーユルベーダの日本の第一人者、上馬塲和夫先生のFacebookの中に下記のようなことが書かれていた。 「お釈迦様の苦行像だか、仏陀は中道を体得し悟られた後も、弟子たちに断食を許していた。仏教の僧院生活、まあ仏教生活では朝の空腹時に体調を内観する。昨日の食事が消化したかどうか。不快を感じたら、朝食をとらずにそれを観察する。水も飲まずに内観する。しばらくして、不快感がなくなったら、白湯をいただき、さ…

鬱病が断食で治らない理由

長年治療をしているとどうしても難しい方が増えるので、自然と断食の勉強もするようになる。本を読めば読むほど断食が万能という感じになるが、しかし患者を送っても中々結果が出ないことがある。初めのうちは断食の日数が足らないとか、何回かやるうちに効果か出ると思っていたが、EAT(Bスポット療法)やマウスピースに患者を送っているうちに、治癒率が違うのと鼻と噛み合わせだけで良くなる患者がいることがわかり、断食よ…

正月は断食を

以前はお正月にお店がやっていないので、元旦は家族で過ごすというのが定番だった。 年末には年越しそばを食べ、新年を迎えておせちは何処にでもある光景である。 おせちは特に女性が正月の三が日ぐらいは御三どんを休むという意味もある。 しかし時代は変わり、正月からお店はいくらでもやっているし、中食などでおかずはいくらでも買える。 世の中がメタボメタボと騒いでいるのだから、お正月ぐらいは断食をしたらどうだろう…

骨格、乳酸菌、断食の3段階治療

治療にもレベルがあっておおよそ3段階で考えている。 第1段階は身体のゆがみを治す治療。 首肩腰はもちろんのこと、顎関節や仙腸関節などあらゆる関節を治すことで治癒に導こうとする。 これには基本的に食生活などの環境は変えない。 ゆがみだけ治して身体の回復力を上げる方法である。 第2段階は乳酸菌を使う方法。 これはがんやアトピー性皮膚炎、花粉症などの粘膜や免疫などを上げることによって、治癒に導こうとする…

正月と舞台

仕事柄、踊りをやっている方が何人か来ている。毎年年末には、「12月31日に年越し蕎麦を食べたら、三が日断食をして1月4日から6日までいつもの半分にして、7日には七草がゆを食べ、8日からいつも通りにしたら。」と言っているが、誰も守らない。中には田舎に帰り、「久しぶりに帰ってきたのだから、沢山食べなさい。」と言われ、たらふく食べる方もいるだろう。しかしこの正月の過食によって何が起こるかというと、「太腿…

どうして治らないのでしょうか?

「今までは放っておいても身体は治ったが最近はダメ。」とよく患者さんは言います。そんな時は必ず、「身体に悪いことばかりして、身体に良いことをしなければ治るわけないです」と言っています。例えば腰痛持ちの方がゴルフばかりしていて、ほんの少しの安静と軽いマッサージで患者さんは身体が元に戻ると思っています。若い頃ならいいですが、40代以降では回復力が追いつく方の方が少ないです。身体が治るには条件があります。…

寿命と白米

年配の常連さんに、「『EAT(Bスポット療法)』『乳酸菌』『当院で足を揉む』で寿命が5年は延びるという話は前回しましたよね。この話をある年配の方にしたら、『私はそんなに伸びなくてもいい。90才手前位でいい。』と言われてしまった。本人が生きたいか生きたくないかまではわからない。悔いのない人生を送っている方は、いつ死んでもいいと思っているでしょう。だから程々でいいと思ったら、うちにも来ないで、EAT(…

古今東西、食の諺

前日、がんのセミナーを受けていたら食に関しての講義があった。3800年前のエジプトで下記の文言が見つかったという。洋の東西を問わず、食に対して戒めている。 「われわれは食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる」ピラミッドの碑文 「腹八分目は医者知らず」江戸時代の医者 「断食で治らない病気は、医者でも治せない」ドイツの諺 「断食はメスを使わない手術である」フランスの諺 「すべての薬で一…

本来なら患者さんから苦情が来るレベル

腰痛で通っている常連さんが、8割良くなったがそれ以上治り方がのんびりしている。以前ブログで、「残り5%の痛み」でも書いたが、8割痛みを取ってそこから残り5%までもっていくのは至難の業である。我々が与える治療には限界があり、後は患者さんの努力で、「筋トレ」や「食生活の改善」「断食」という話になってしまう。どうしても我々が入れない領域である。その事をこちらはわかっているから、「残り2割ぐらいから治療は…

2年前の腰痛が再発

細身の女性で腰痛で通っている常連さんがちょっと下痢をしただけで、昔の腰痛が再発したという。この方は2年前に腰痛で来たが、中々治療が難しく、あの手この手といじりながら、何とか日常生活では痛みを感じないレベルまで来た。下痢もそんなにひどくなかったので、本人は2年前の状態に戻るとは全く予想をしていなかった。そういう時は悪い事が重なるもので、たまたま生理中でそれも災いした。いつもの痛み止めを飲んだが効かな…

動くなら食べろ、動かないなら食べるな

「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。」は有名な交通標語で、お酒と車の関係を短い言葉で表している。新型コロナウィルスの影響で最近は運動不足と食べすぎの方ばかり診る。ブログでも、コロナ生活で身体のここがやられると書き、落ちない食欲、腸への影響でハムストリングがやられると書いた。では一体どう考えたら良いのだろうか?身体はある程度食べ過ぎていてもきちんと、エネルギーを使って頂ければ何の問題もない。しかし外に…

治療の価値観

主婦の方なら生活品はなるべく安いものをという気持ちは分かる。しかし趣味のものとなるとどうしても高い物の方が価値があるように感じてしまう。治療や健康法も同じで、高いと価値があるように感じている方は多いのではないだろうか。しかし我々から見ると治療法にかかるお金とどれだけ健康になるかはほとんど関係がない。以前、中年男性が少しお腹を引っ込めようとして脂肪を分解する治療を1回15000円で受けていたが、我々…

百草丸と物忘れ

常連さんが最近物忘れをするので診て欲しいという。全身を調べたら、免疫の指数は低いし、記憶の反応点も良くなく、神経伝達物質も数値も低い。何故か胃だけ問題がなく、腸の反応点が最近で一番低い。何が起こったのか聞いたら、「百草丸を飲むと胃の調子が良いので続けている。何故か甘い物が食べたくなり、食べても胃がやられない。しかし便秘が酷く下剤を飲んでもスッキリしない。そして物忘れする。」と言う。これは胃だけ強く…

小鳥タイプ詳細

小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…

短鎖脂肪酸について

常連さんから、「最近ブログの更新がないですけど・・・。」と言われた。こちらにしてみるとまとまった時間がようやくできて、カルテの電子化や今まで読めなかった本が読めて良かったと思っていた。こういう時期だとこちらが何か書かないと不安になる方もいるだろうから、少し読んだ本の中から短鎖脂肪酸について書きます。今まで何度となく「腸と免疫」「乳酸菌で性格が変わる」「鬱病を治すにはまず腸から」「便移植」という内容…

コンビニ食と結核

常連さんが珍しく体調が良く、あら探しをしていたらハムストリング(太腿の裏)だけ硬い。これは「下腹部の問題」を意味するので、お腹を触ったら臍の周りが硬い、それも深いところにこりがある。これは長年にわたり腸の調子が悪い事を意味する。食生活を聞いたら、殆ど自宅では食べず外食が多いという。体調が悪くなると断食をして体調は戻るのだが、また食べるとおかしくなると言う。この話を聞いて私自身にも同じ経験がある。少…

お正月とぎっくり腰

新年にぎっくり腰の方が来ると、ろくに腰も診ず食べ過ぎが原因だと思って、まず胃の治療から始めてしまう癖がある。何十年も「正月は断食を」と言い続けているので、当院の患者さんには大分浸透してきたが、外部の方からすると、ぎっくり腰でいきなり胃炎のツボ(左太腿の外側)から治療されると驚いてしまう気持ちは分かる。先日来た方も何も疑わずに胃の治療から始め、脚の反応点を診たら数ヶ月の時間が経った硬さなので、「もう…

鍋を食べてぎっくり腰再発

2週間ほど前にぎっくり腰をやった方が、また再発したという。話を聞くと、前回は腰がギクッとなったが今回はじわじわ痛くなってきたという。この時期、悪化の原因は殆ど胃炎なので話を聞いたら、「前回の治療で腰が治り、人も集まりだして鍋を食べ過ぎた。昨晩犬の散歩で痛くなったから冷えかと思っていた。」と言う。ぎっくり腰が治ってうれしさもあったのだろう。ついつい食べすぎたという。前回は足の左右差で痛くなったが、今…

お通じがあれば腸は大丈夫か?

ライオンタイプの常連さんが珍しく腰が辛いという。試しにハーフマラソンで身体を動かしたが、良くならないという。下半身を診ると骨格、筋肉には何の問題もない。背中を診たら、「甘い物取りすぎ」「刺激物の摂取」「座り疲れ」と書いてあった。今、どんな生活をしているのか聞いたら、「頼まれた仕事で会議ばかり、移動は車、会食も多い。」と言う。これでは身体は持たない。こういう場合は内蔵の機能低下なので、「お腹の調子は…