一つの病気を治すと次が出てくる
常連さんの友人が、白血病で困っているという。専門病院では診て戴いているのだが体力がつかず、その病院にリハビリがないものだからどうやって体力を上げるかで困っているという。こういう問題はよく起こる。例えば乳がんの手術後に、乳房再建がよく話に出る。最近は乳がん切除と乳房再建を同時にやってくれるところもある。この知識があれば、初めからそういう病院を選ぶ。股関節の手術でも両側同時に出来るところもある。これを…
常連さんの友人が、白血病で困っているという。専門病院では診て戴いているのだが体力がつかず、その病院にリハビリがないものだからどうやって体力を上げるかで困っているという。こういう問題はよく起こる。例えば乳がんの手術後に、乳房再建がよく話に出る。最近は乳がん切除と乳房再建を同時にやってくれるところもある。この知識があれば、初めからそういう病院を選ぶ。股関節の手術でも両側同時に出来るところもある。これを…
前日、がんのセミナーを受けていたら食に関しての講義があった。3800年前のエジプトで下記の文言が見つかったという。洋の東西を問わず、食に対して戒めている。 「われわれは食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる」ピラミッドの碑文 「腹八分目は医者知らず」江戸時代の医者 「断食で治らない病気は、医者でも治せない」ドイツの諺 「断食はメスを使わない手術である」フランスの諺 「すべての薬で一…
以前から、「腕は自覚症状が出ない」と言っている。では硬くなる理由は何であろうか?それは「使い過ぎ」か「ストレス」である。もちろん両方と言うこともある。一番良く診るのは、若い方が重い鞄を持ち、パソコンを打ちっぱなし。ストレスがたっぷりだと腕のこりは相当酷くなる。しかし自覚が出ずそのままにしておくと首や肩の辛さで来る。そういう方はまず腕を診る。皆、酷い。腕は自覚が出ないとか、使い過ぎ、ストレスと説明を…
常連さんが、「この間やって貰った胃の治療がバッチリ効いた。」と驚いた表情で言う。この話を聞きながら、「例えば病院で胃薬をもらってあまり効かない場合文句を言いますか?」と聞いたら、「あまり言わないかも知れない。」と言う。これは「学校と塾の違い」である。学校で子供の成績が上がらない場合に文句を言うだろうか?おそらく言わないと思う。しかし高いお金を出して塾に通わせて成績が上がらなければ、文句を言うだろう…
股関節を手術した方が順調に回復していたが、少し筋トレをしたらお尻に痛みが出て不安に思い、手術した先生に診てもらったら、「全く問題はありません。」と言われたという。これは我々はよく経験する事で、「皮膚や骨はすぐ治るが、筋肉は治りが少し遅い。神経となると治すのに年の単位かかる。」というのが暗黙の了解としてある。病院勤務時代に指の形成術を受けた方が、かなり長い期間痛がり、医者にいつも文句を言っていた。「…
患者さんとメールやLINEでやりとりをしていると、時々同じ言葉なのに違う場所を指している事がある。先日も「首の下あたり」と言われ、「肩の反応」「頸椎の問題」なのか最悪、「ヤダモン君-心臓の反応」もあり得ると予想して、「正確に場所がわからないので来て下さい」と伝え、診たら「寝違い」だった。「寝違い」の反応点は時に、「不眠症」や「喉の痛み(喘息)」でも反応が出るので見極める必要はある。ツボは下の図の赤…
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以前、滋賀県から来ている患者に、「彦根城など色々と良い所がありますので、是非来て下さい。」と言われていた。どうも新幹線に乗ると「京都」まで行ってしまうが、以前から興味はあったので今回初めて琵琶湖を一周した。まず米原で降りて「国宝 彦根城」。言わずと知れた「井伊家」である。徳川家から信頼の厚い井伊家は徳川四天王(酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政)とか、徳川三人衆と言われるほど信頼が厚かった。幕…
指を骨折した常連さんが、医者に言われた通り頑張って曲げ伸ばしのリハをしたら、指が腫れて熱を持ち調子が悪いという。先生に何と言われたのか聞いたら、「固定ばかりだと動かなくなるから頑張って動かして」と言われたと言う。 この話を聞きながら、「50代ぐらいの先生?」と聞いたら、「大体そうです。」と言う。 骨折一つ取っても先生の年代で指導の内容が違う。 70代の先生なら、「骨がちゃんとくっついてからリハをし…
私の師匠が犬を飼っている。普段は自宅で奥様が面倒を見ているが、師匠が何か愛犬のために美味しいお土産を買ってあげようとすると必ず奥様を見て、「食べていい?」という顔をするという。これが奥様にはたまらない。師匠にしてみたら、「え、家内に許可を取るの?必要?すぐには食べないんだ。」と少し気分が悪い。その時奥様が勝ち誇ったような顔をして、「いいわよ、パパからもらいなさい」と言われるまで食べないという。ここ…
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いつも五十肩の治療をしている常連さんが、珍しく腰が重いという。話を聞いても腰に悪い事は何もしていないという。詳しく調べたら大腿四頭筋が相当硬い。それももうかなり時間が経っていることがすぐにわかった。何をしているのか聞いたら、「ジムでステッパーを真面目に踏んでいる」と言う。この大腿四頭筋は以前から自覚が出ないと言っている。普通は大腿四頭筋に負担がかかるのは、「坂を登る」「自転車」「サッカー」などだが…
以前ブログで、「がんは一生消えない」と書いた。我々は、「がんを治すのは先生の仕事、治してもらってすぐに今までの仕事に復帰したい。」と言われるのが一番困る。仕事が忙しいのはわかるが、私の師匠は「あなたがそんなに過酷な仕事をしてがんになった部分もあるわけだから、治療の後は生活を変えなさい。スローライフ。」と指導している。どうしてこういう考え方になるかを考えたら、「雨漏り」と一緒だと気がついた。自宅で雨…
以前から「ヤダモン君」の話は書いている。心臓の反応が左の肩甲骨に出る。本当に心臓が悪いのか緊張だけなのかはわからないが、非常に反応が出やすいポイントである。図を見て頂いて、心臓のすぐ下には胃の反応が出る。食べすぎや甘い物、脂っこいもので反応する。反応する場所が近いので何が起こるかというと、胃炎が慢性化すると横隔膜を介して心臓に悪影響がある。逆もある。心臓が長患いだと胃炎のような症状が取れない。ある…
頭痛持ちの常連さんがある病院で医者から、「あなた人に頼っていない?運動しなさい。」と言われたという。占いじゃないから普通こんな事を言われたら少し頭にくる方もいるだろうが、常連さんは、「そういうところは確かにあるかもしれない。先生の指導だから運動をやってみよう。」という気になったと言う。実際運動してみると明確に頭痛が減った。これは良いかもしれないというので続けているという。この話を聞きながら以前聞い…
大分前の話だが病院勤務時代に救急だったので交通事故で骨折の方が多く、リハビリを担当していた。当然歩行訓練をするわけだが、杖をどちらに持つかで揉めていた。「痛めた足側を支えるから痛い側」「痛い足に負担をかけないために痛くない側」「痛めた足側に杖を持ち、滑ったらこけてしまうから痛くない側」と色々に意見が出て患者さんもバラバラ。気になって調べたら、「痛くない側」に持つのが正解らしいということがわかった。…
例えば台所を少し治してもらおうと大工さんに、「ここに棚をつけて」と言ったら大工さんが、「そこにつけるのはバランスが悪い。こっちにつけた方が格好が良いし、いい仕事が出来そうだ。」と言ったら何と言うだろうか?「いやいやここに棚が欲しい。」と言うのではないだろうか。我々の仕事で言えば膝痛で来た方が、「膝は痛いかもしれないが腰を調整したい。貴方の腰はやりがいがあるから・・・」と言って、腰ばかりいじり、膝を…
先日の休みに初めて秩父神社をお参りした。その時にある看板に目が留まった。 「親の心得」 赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心を離すな これには唸った。この事を知っているだけで、どれだけ子供が救われるかと思ってしまった。 印刷する
踊りをやっている人が、何もしていないのに首が辛いという。 詳しく調べてみると最近日舞で足の痛みが続いているという。 以前からトラブルはあったが、段々悪化して足の専門家を紹介することにした。 足に関しては「足の外科学会」があって、以前から何人も紹介している。 十数年前からアメリカなどで糖尿病で足の切断を予防するために、足の研究が進み、そこで勉強した先生が原宿に「足のクリニック」を開いた。これは有り難…
常連さんから、「先生は質問されて答えられないことはないのですか?」と聞かれた。あまりこういう事は言われたことがないので、少し考えてしまった。思い出してみると幸いなことに厳しい質問は以前に何度かいただいたが、ほぼ答えられなかったことはなかったように思う。そこで少し考えて、何故答えられたかであるが、「物事を極めるには原書から」と師匠から教えて戴いた結果だと思う。新しい治療法を勉強する時には必ず原点から…