周りから攻めろ-視点の違い

「周りから攻めろ」は我々の業界で名人と言われた鍼灸の先生が残してくれた言葉である。これは例え話だが、ある方がラーメン屋さんを始めたとする。中々お客さんが来ず困って料理の専門家にアドバイスを戴いたら、「麺を細くしなさい」とか「スープにもっとコクを出して」とアドバイスされたとする。しかし言われたとおりやっても中々結果が出ない。こんな時は周りから攻めてみるといい。近所の方に聞き取りをしたら、「あそこの家…

新型コロナウィルスと生活習慣病

東京ももう少しで緊急事態宣言が治まりそうである。最近の研究ではこのウィルスは肺炎を起こすと思っていたら、「血管炎」の方が重大なことが分かってきた。最近はコロナとの関係も言われ始めている。血管炎と言えば川崎病が有名である。川崎病は川崎教授が発見した原因不明の子供の血管炎である。眼や舌が真っ赤になるのでわかりやすい。新型コロナウィルスが原因はわからないが血管炎を起こすとなると、今年の冬に来そうな第2波…

患者の尺度

これは以前、近所のスナックのママさんが珍しく昼頃治療に来て、顔が赤かったので、「あれ、昼から飲んでいるの?」と聞いたら、「全く飲んでいない。」と言う。でも「顔が赤いですよ。」と言ったら、「全く飲んでいない、ビール2本。」と言った。本人にとってはビール2本は飲んでいるうちにはいらない。10本ぐらい飲めば飲んだというのかもしれないが、これが本人の尺度である。今日来た常連さんも前回絶好調だったのに、その…

この時期の皆さんの症状は全く同じ

5月一杯、緊急事態宣言が延長され、長い方ではもう2ヶ月以上、巣ごもり状態である。 当院も再開してから皆さんの症状があまりにも同じなので少し驚いている。 それは「首肩の辛さ」と「腰がだるい」である。 まず「首肩の辛さ」だが、原因は「腕のこり」と「胸骨のゆがみ」である。 腕は「使い過ぎ」か「ストレス」でしか硬くならない。 この時期、両腕硬い方ばかりであるから、「使い過ぎ」ではなく、「ストレス」である。…

人は何故、寝るのか?

患者さんに、「あなたはどうして寝るのですか?」と聞くと、「肉体の回復」という答えが多い。我々から見ると肉体の回復なら、ただ横になっているだけで十分である。これは以前NHKで見たのだが、「睡眠の理由」を特集していた。ヨーロッパのある女性が52年間寝たことがないという。夜になり、その方を撮影していたが、椅子にもたれかかっていて寝ているように見えるが、脳波を取ると寝る時に出る波が出ないので、医学的には寝…

捻挫と胃炎

今日来た方は右足首の捻挫が長引いているという。身体を診たら、右の太腿は(大腿四頭筋)数ヶ月の硬さで、これでは腰までおかしくなってしまうと言ったら、「ここのところ腰の調子が悪い。」という。捻挫でさぞかし反対の脚は頑張ったのだろうと思って左脚を診たら、典型的なスタマックライン。胃炎である。話を聞いたら、胃も気になっていたという。背中を診たら、胆嚢の反応が強い。これは刺激物の摂取(油か辛いもの)であり、…

乳酸菌の飲み方

常連さんが、「乳酸菌をいつも水で飲んでいます。」と言った。我々からしてみると唾液と混ぜて飴のように口の中で舐めて溶かすようにして戴くと効果が高い。まず口の中で溶かせば口腔内粘膜からの吸収で早い。ゴクンと飲んでしまうと胃にいって分解され、小腸で吸収、肝臓から心臓に行ってようやく全身を回る。そして唾液というのはとても多くの効用がある。抗菌作用に胃腸の運動促進、粘膜保護や発生、歯周病予防や若返りの作用も…

院内再開裏話

4月7日の緊急事態宣言で当院も閉院を決めたが、5月末までの延長でこのまま閉院を続けるか、再開か悩んでいた。こんな時は徹底的に勉強して、新型コロナウィルスの本質をみる以外にない。幸い閉院中だったので、長い時間調べ尽くした。そこでわかったことはテレビで有名な武田邦彦先生の出しておられた情報である。武田先生はアビガンを開発された白木公康教授の論文を読まれ、「今回の新型コロナウィルスは人から人ヘの感染より…

院内再開のお知らせ

院内再開のお知らせ 4月7日(火)に発令されました緊急事態宣言を受け、当院では5月6日(水)までの約1ヶ月間閉院し、感染拡大防止に協力して参りましたが、この度自粛期間が5月末まで延長との決定がされました。 閉院中も電話やLINEなどでご相談を受けておりましたが、患者様からの要望や「3密対策の徹底」、「手指消毒の徹底による感染防止策」の設定など考慮を重ねた結果、5月7日(木)より少しずつではあります…

新型コロナウィルス追加注意事項

緊急事態宣言が延長され、中々気が休まらない日々が続いているが、新型コロナウィルス注意事項として少し追加したい。以前から、「乳酸菌」と「フコイダン」の話は師匠から教えて戴いて書いた。 女性の患者さんで、甲状腺に問題がある方などついては、フコイダンが入っているめかぶなどをどんどん摂っていいという事はない。日本人は世界でも珍しく、昆布を食べる。甲状腺ホルモンの数値は、ヨウ素を多く含む昆布を食べ過ぎたりす…

どうもまず疑う性格が治らない

治療の世界に身を置いて40年経つが、どうもまず疑う性格が治らない。 これは大分昔の話だが、大きな企業の社長が、「仕事柄どうしても病気になれない。どうしたら良いのか?」と言われ、当時はある有名病院における人間ドックによる検査が、一番精密だと言われていたのでそこを薦めた。 検査ではたいして異常は見つからず、社長はやれやれといった感じだったが、それから数年後に脳出血を起こした。 こちらにしても青天の霹靂…

新型コロナウィルス抑制策

師匠から「新型コロナウィルス抑制策」を教えて戴きました。断片的にご存知だとは思いますが、まとめて戴きました。 1.光(紫外線,遠赤テラヘルツ光線) 2.水(ミスト,温湯,手洗い) 3.風(換気) 4.音(虫除け超音波) 5.温度(発熱37°C以上,温熱治療) 6.衣(マスク,藍染) 7.食(海藻,茶,レモン,ビール酵母) 8.住(日当たりの良い住まい) 9.消毒(アルコール,イソジン,酸性水) 1…

新型コロナウィルス収束後の社会

現段階で270万人の感染者と17万人の死者を出した新型コロナウィルスだが、2年ぐらいの内にはワクチンや抗ウィルス剤によって、毎年流行のインフルエンザ程度に収まるであろう。 では新型コロナウィルス収束後の社会はどう変わるのか考えてみた。 現段階で感染前と同じ生活には戻らないだろうと想像できる。 観光業や宿泊業、飲食業などは壊滅的な打撃を受け、会社の存続が危ない。 生活必需品や最低限の社会インフラ関係…

手指消毒について

緊急事態宣言が発令されても中々新型コロナウィルスは勢いは止まらない。学校閉鎖や仕事をテレワークに変えて、人の外出を制限して「stay home」と言っても、収束のメドは立っていない。最終的にはワクチンや抗ウィルス剤の開発が必要だろうが、現段階でいつできるかわからないことも不安要因の大きな一つになっている。この流れを見ていて少し気になることがある。それは「手指消毒」の事である。仕事柄、毎日毎日、手指…

テレワークで音を上げる

新型コロナウィルスの影響でテレワークの方は多い。そういう方達が口を揃えていうのが、「通勤がなくて楽だが、自宅でのパソコン環境がオフィスとは違い、すぐに疲れてしまう。これなら会社に行きたい。」と言う。女性の場合だと、「子供はいるし、旦那はいるし、会社ならランチで外食できるが、自宅だと作らないといけない。仕事の調子が乗ってきたと思うと家族の邪魔が入る。結局遅い時間にやるしかなく、プライベートと区別でき…

短鎖脂肪酸について

常連さんから、「最近ブログの更新がないですけど・・・。」と言われた。こちらにしてみるとまとまった時間がようやくできて、カルテの電子化や今まで読めなかった本が読めて良かったと思っていた。こういう時期だとこちらが何か書かないと不安になる方もいるだろうから、少し読んだ本の中から短鎖脂肪酸について書きます。今まで何度となく「腸と免疫」「乳酸菌で性格が変わる」「鬱病を治すにはまず腸から」「便移植」という内容…

こんな時だから出来ること

新型コロナウィルスの緊急事態宣言を受けて、世の中が一変してしまった。 当院でも一時的に閉院を決めたが、以前にも何度か危機はあった。 消費税が上がった時、出張を止めた時、治療費を値上げした時やリーマンショックの後など思い出す。 そういう経験を何度かしていると、「暇になって時間ができたらこれをしよう。」というリストをいくつか作っておいた。 カルテの電子化 超音波診断装置を使った勉強 扁桃と腸、免疫(ア…

体温を37度に上げて病原体を殺す物質を自分で作る話

新型コロナウィルスにはワクチンも抗ウィルス剤もなく、多くの方が不安に思っている時だから、免疫に関する話を少しします。 「病原体の退治は体温37度から 大阪大が生体防御の仕組みを解明」 インフルエンザなどの病原体に感染し体温が37度まで上がると、血液の中で病原体を殺す活性酸素が作られ、病気を治そうとする仕組みが働き始めることを、大阪大学の研究グループが世界で初めて解明しました。  この研究を行ったの…

自宅でできるエクササイズ

常連さんから「2週間ほど自宅待機です。何か部屋で出来ることはありませんか?」と問い合わせがあった。確かにこの時期、外に出るなと言われると身体がおかしくなってしまう。何か自宅でできるエクササイズはないか調べてもらったら、スポーツジムのコナミが自宅でできる簡単エクササイズをyoutubeに上げていた。参考になると思う。子供とできるチコちゃんスポーツメニューというのもあるらしい。(https://www…