ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)について

時々子供でも足の裏のほくろの相談が来る。
一番懸念しているのは悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別である。
最近はダーモスコープとう特殊な拡大鏡を使い色素変化を診ている。

下記は悪性黒色腫(メラノーマ)の場合の特長である。

1.左右非対称
2.境界不明瞭、いびつな形
3.色が均一でない
4.サイズが直径5mm以上
5.大きくなったり、変化がある

普通のがんなら腫瘍マーカーがあるが、これにはない。
最終診断は病理医の判断になるので専門医の診察が必要。
よく足の裏にほくろがある方を診るが、必ず、「大きくなっていますか?」と聞いている。
大分前に家内の足の裏のほくろを診て頂いたときに、「どっちだかよくわからないので、取りましょう。」と言われ、痛い手術をした後で悪性でなかったので文句を言っていたが、悪性なら大変なことになっていた。
時々は気にしながらほくろを見て欲しい。

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