出産準備に葉酸とミキプルーン

結婚して出産を準備している方がいる。ようやく日本でも葉酸の重要性が言われるようになり、青汁などのサプリで摂っている方も多いと思う。青汁に関してすこし気をつけた方がいい事がある。本来、青汁は下剤として働くことがある。少し便秘の方には丁度良いが、冷え性で細身の女性で下痢症の方には必ずしもいいとは限らない。きちんとBi-Digital O-Ring Testで調べてから服用した方がいい。当院ではORT生…

大阪と東京の医療の違い

仕事で大阪へ引越した方が久しぶりに来た。話を聞くと、「大阪の医者は親身。東京の医者は事務的。」と言う。そんなに違うのかと思って聞いたら、「大阪の医者は自分のことのように患者を心配する。東京の医者は数が多いから仕方がないのだろうが、機械的な感じがする。明らかに違う。」そんな話を聞いたことがなかったから少し驚いた。我々の業界で明らかに違うことは、大坂なら具合が悪い時はまず鍼灸にかかるり、ダメなら医者に…

日野原先生の診察

聖路加病院の名物院長日野原先生は105才だという。以前テレビを観ていたら、肝臓がん末期の女性が若い担当医から、「肝臓がんが少し大きくなっています・・・。抗がん剤を考えましょうか・・・・。」「そうですか・・・・。」何とも病状を告げる医者もそれを聞く患者も声のトーンが落ちる。その患者が病室に戻った後、日野原先生が回診される場面になって、「日野原先生、聞いて下さい。私の肝臓がん大きくなっちゃったんです。…

解説書を読みながら患者さんの顔が浮かんだ話

頭痛持ちの方はわかるだろうが、鎮痛剤毎に全く効きが違う。薬をあまり飲みたくないと思って、ハーブを試した方も中々いい結果が出せていないのではないかと思う。ハーブは血行が良くなると謳っているので、「頭痛、肩こり、腰痛、冷え性、生理痛」と何でも効くように書いてしまう。しかし実際はそんなには効かない。当院に頭痛で通っている方に話を聞いても、これが良いハーブというのはあまり聞いたことがない。しかし長年の治療…

病院のリハビリと患者の不満

首を痛めて手の握力が中々出ない方を今何人か治療している。大体握力が7kg以下だとコップを落とす。治療開始時が5kgだと大体15kg~20kgを目標に治療をするのが普通だ。我々から見るとスタートが5kgで治療して20kgになれば4倍である。コップは落とさないし、まあまあ日常生活も不自由ながら出来る。病院では殆どもうこれで治癒になってしまう。しかし患者さんはこのぐらいで納得されている方は殆どいない。確…

古女房の治療

坐骨神経痛で漢方薬を色々と出された方が、便秘がひどくなってしまい、その薬を止めてしまったという。処方を見ると、坐骨神経痛にはピッタリの処方や免疫を上げるもの、腸に対しての配慮、足がつった場合の予防など、細かいところまで先生が気を使われたことがわかる。患者さんにはたまたま腸の効きが強すぎて酷い便秘になってしまったが、医者に言って細かく指導を頂けば解決した問題である。人間関係が出来ていれば患者から先生…

スマホ病について

常連さんが左の腕が痛いと言ってきた。通常腕のこりは自覚できないことは以前に書いたが、確かに辛いという。調べてみたら、左よりもっと右の腕が酷い。パソコン病にしては酷すぎるので、最近、かなり根を詰めて仕事をしているか聞いてみたら、以前と同じだという。腕のこりからそんなわけはないと思って聞いてみたら、今はノートパソコンから全てスマホに変えたという。よく考えると、ノートパソコンはさすがに満員電車や寝床では…

豆腐と頭の血流

以前、知り合いの医者から、「医学部時代、田舎なので夜中になると湯豆腐を食べていた。不思議とその後眠くなり、勉強にならなかった。」と聞いた。その先生がBi-Digital O-Ring Testを勉強してから、「ある時東大の合格発表を見ていたら、皆食事は納豆と言っていた。試しに調べてみたら、合格した人は皆、納豆で頭の血流が上がる。落ちた人は皆下がることが解った。自分を調べたら、豆腐を食べると頭の血流…

血糖値スパイクについて

先日ある学会で内分泌の先生の話を聞いていたら、「血糖値は空腹時だけ測るのは意味がない。食後2時間ぐらいまで測らないとダメ。食後の高血糖が問題です。必ず、血糖値を追いかけて下さい。」との話を聞いて、興味を持った。 そんな矢先、NHKで「血糖値スパイク」を放映した。 簡単に血糖値スパイクをまとめると、 「食後の短時間に血糖値が急上昇し、また正常値に戻る。このままだと糖尿病や血管が傷つけられて動脈硬化が…

再発する踵の痛み

以前、踵の話は書いた。こじらせると大変である。今歩行訓練をしている方が、先月まで踵の痛みに悩まされ、ようやく治療効果が出て痛みから解放されたが、また再発したという。脚の筋肉を診ると少し上り坂など頑張って歩いた筋肉痛の後がある。踵が痛いと1ヶ月ぐらいは歩行訓練が出来なくなってしまうので、休みを取り返したい気持ちは分かるが、踵の痛みは甘く見るとやっかいだ。何度も再発する。慢性化すると痛みがゼロにならな…

握力と書き味

首を痛め、手に力が入らない方は多い。そういう方は必ず、雑巾が絞れない、字がうまく書けない、ボタンがかけられない、ページをめくるのがいや、ビンの蓋を開けられないと言う。Bi-Digital O-Ring Testを使って手のアセチルコリンを測るとかなり低いので、これでは手は動かない、つまり脳の言うことをては聞けないと思ってしまう。私自身、手を異常に使う仕事なので気持ちは分かる。同じ体験を持っているの…

腹圧対策

細身の女性で腹圧が下がらない方がいる。病院で超音波診断やその他検査をしても何も引っかからないという。お腹を触ると確かに張っている。便の量も少ないという。こういう場合、まずは便通を整えるためにアローゼン(下剤)を使う。次に腸にガスが発生しているので、ガスコンなどのガス抜き剤、次に乳酸菌の種類を変えるか、増やすか、後チェックしなければならないのは甲状腺である。時々甲状腺の異常で便秘が出る。ここまでやっ…

何をやっても治らなかった胃炎の治療法

私も色々と治療の話を書いているので、胃炎で検索してくる患者さんがいる。話を聞くと何をやっても治らないという。では当院の考え方を言いますと言って下記の話をした。 EAT(Bスポット療法)-胃腸障害は免疫と粘膜が弱いのでその対策 マウスピース-少し神経質で細身の胃腸障害の方は交感神経優位、すこし顎関節を治療して副交感神経優位にする 足湯-パナソニックのスチーム足浴器の話 胃薬の選定 乳酸菌 胃への温灸…

運動会と腰痛

この時期、お父さんと学校関係者の腰痛が多い。まず学校関係は運動会や秋の行事でてんてこ舞いである。大人になって考えると運動会の準備がどれだけ大変かがわかる。そしてお父さんは娘の運動会で怪我をする。気持ちがわからないでもないが、気をつけた方がいい。真夏が終わり、少し涼しくなり学校関係者とお父さんが腰痛で来始めると秋を毎年感じる。 印刷する

胃を治しすぎて困った話

以前、腰痛の原因が胃にあることがわかり、胃の治療ばかりしていたらすっかり腰は治ってしまった方がいる。しかし最近は胃の調子が良すぎて食欲が止まらず困っている。以前は胃と腸で胃の方が弱いからさほど量も食べられなかったが、胃が元気になると腸の器を越えてしまい、体重は増え続け腸が悲鳴を上げている。これには困ってしまった。治す方法は炭水化物を極力控え、野菜と蛋白質を増やし、よく噛むことである。アルコールも程…

走っていないのに坐骨神経痛が出る?

トライアスロンの競技によく出ている方が、「最近走っていないのに、坐骨神経痛が出る。全く理由がわからない。」と言う。調べてみたら、坐骨神経痛ではなく胃炎による坐骨神経痛である。お尻のある場所は胃炎で反応する。小野寺臀点と言って非常によく反応の出る所である。お尻は3箇所の反応があり、真横が股関節の反応点、これは脚の左右差を意味する。胃腸の反応点は小野寺臀点と言って、胃炎で反応する。脚に近いところは本来…

ぎっくり腰はすぐに治さない方がいい話

急に寒くなったせいか、坐骨神経痛やぎっくり腰の方が増えている。前回、ぎっくり腰の治療をした方も殆ど痛みが取れ、準卒業まで来た。しかし本音を言うとあまり早く治らない方がいいと思う。今回じっくり自分の身体に向き合って、腰が痛くない生活がどれだけありがたいか、身にしみて感じるのに一番いいチャンスだからである。以前、生きているだけでボロ儲けで書いたが、普段、普通の方は身体のことを全く考えていない。私は職業…

太腿がムズムズする話

マラソン選手で大きな大会の準備で胃に対してストイックにケアをしていた方が、大会が終了した後少々ケアを緩めた。すると何となく太腿がムズムズするという。どんな時にムズムズするのか実験したら、必ず食後30分だという。会議などで長い時間座っていても大丈夫だが、食後必ず起こるという。この方はスタマックラインの事を知っていたので、「これは胃の反応?」と聞くので、「間違いありません。」と答えた。身体は、「今まで…

長引く肩の痛み

仕事柄、中々肩の痛みが取れない方が数人いる。以前にモヤモヤ血管の話を書いたが、我々治療家からすると鎖骨を治療する方法がある。鎖骨の下には腕に行く神経と動脈が通っている。鎖骨がある程度自由に動く場合は、腕に血液も神経の命令もうまくいくが、鎖骨に柔軟性がなくなると血管神経を圧迫して、手のシビレや血行不良を起こす。鎖骨は胸の骨と肩甲骨にくっついているので、胸を拡げたり、肩をよく回すと鎖骨に柔軟性がでる。…

五十肩で石灰沈着と言われて

男性も女性も50代近くになると五十肩が増える。突然起こり、痛みが強い場合は石灰沈着性の炎症を疑う。医者に行ってレントゲンを撮ると、「石灰が沈着しています。」と言われる。こういう場合はまず、肩にステロイドの注射を打ってもらって様子を見る。うまくいくと2回ぐらいの注射でほぼ良くなる。以前はリハビリで肩関節の運動法をしていたが、石灰沈着なのか普通の五十肩なのかを見分けてからでないと、無駄な辛いリハビリに…