難しい肘痛
長年仕事をしていると、時々難しい肘痛が来る。こちらもあの手この手と治療する。鍼灸、マッサージ、キネシオテーピング、固定、皮内鍼、パルス(低周波治療)、オイルマッサージと色々手を替えてやっても全く痛みに変化がない方がいる。そうなるとこちらも手の打ちようがないので、専門的なところを紹介するしかない。 紹介先はまず第一に「筋膜リリース(ファッシアリリース)」で痛みの出ている周辺の筋肉や靱帯、膜などの組織…
長年仕事をしていると、時々難しい肘痛が来る。こちらもあの手この手と治療する。鍼灸、マッサージ、キネシオテーピング、固定、皮内鍼、パルス(低周波治療)、オイルマッサージと色々手を替えてやっても全く痛みに変化がない方がいる。そうなるとこちらも手の打ちようがないので、専門的なところを紹介するしかない。 紹介先はまず第一に「筋膜リリース(ファッシアリリース)」で痛みの出ている周辺の筋肉や靱帯、膜などの組織…
左肩を痛めた常連さんが前回、末端の治療がうまくいったので、「末端が楽になるから、辛い左肩には良い環境になる。おそらくぞ辛さは半分になりますよ。」と言って本日診たら、「左肩は全く楽になっていない。むしろ辛い。」と言う。この方は以前スマホのやり過ぎで、左肩を痛めていたので、「左肩が楽になっていないのは、スマホを止めたと言っていたが、相変わらずやっているのではないか。」と疑ってしまった。仕事柄、患者さん…
常連さんの義理のお母さんが少し認知症っぽいので、調べて欲しいと言われ全身状態を診たら、頭の重金属沈着(アルミニウム)の数字が異常に高い。これはBi-Digital O-Ring Testを使うと簡単に調べられる。こういうケースは今まで何度も経験しているので、原因はアルミ鍋の長期間使用である。一番多いのが、嫁入り道具にアルミ鍋一式をもらいそのまま30-40年使い続けるケースである。あとは口腔内の異種…
以前新聞を読んでいたら、 「ダニは、ジャスミンの香りが苦手なことが、家庭用品メーカー「花王」などの研究でわかった。「におい」を使った新たなダニ撃退法の開発」 との記事が目にとまり、とても興味を持った。医学の発達における薬の開発は「いかに細菌やウィルスを殺すか」で基本的に敵扱い。共存の考え方がない。その結果どうなったか、次から次へと耐性菌が出てきてまるでいたちごっこ。このよせつけない工夫というのは病…
先日、リウマチの講義を聞いていたら担当されていた先生が、「この患者は寛解(かんかい)しました。」と説明していた。この寛解(かんかい)という言葉だが、あまり日常生活では使われない。 「治癒」は治ったことを意味するが、「寛解(かんかい)」は一時的に楽になったり、症状が消えた状態で、治る可能性もあるが、再発も否定出来ない。がんなら縮小または消失しているが、がん細胞が再びふえ始めたり、転移したりする可能性…
音楽家の方と話をしている時に、「和太鼓のコンサートは感動した。テレビではあの感じは伝わらない。」と言う。では何に感動したのだろうか? 私は「臓器の共鳴」と思っている。太鼓などは何故か皆が、「腹に響いた」という言い方をする。臓器には特定の周波数があり、太鼓はおそらく大腸のという臓器と周波数が似ているのではないかと思っている。音楽によっては、「胸に響く」や「耳ざわりがいい」という言い方をするが、これも…
肺の病気で通っている人が担当医から、「治験に協力頂けないか。」と言われ承諾をした。取り敢えず2ヶ月が過ぎたが、副作用などの問題はないという。月に2度診察に行っているが、その都度採血をされ、本人は、「こんなに毎回血を取って貧血は大丈夫かしら?」と看護師さんに聞いたら、「この程度は全く問題ありません。」と言われ、安心したという。病院にとっても治験を受けて下さるという事はありがたいことなので、何故か今ま…
先日、常連さんが、「トヨタのレクサスは高速道路ではほぼ自動運転が出来るらしい。知り合いが買ったんだけど、トラックなどの大きな車を追い越す時はギリギリで追い越すと少し怖さを感じるので、小さい車よりは少し隙間を空けて追い越すらしい。なんとも憎い心配り。」と教えてくれた。 話を聞きながら、さすがトヨタと思った。 我々の仕事でも股関節や膝関節など、人工関節に代えた場合、時々苦情が来る。 「手術した膝は人工…
骨折のリハビリをやっていてほぼ終了した常連さんが突然、左の腕と肩が辛いという。調べてみると確かに左の腕のこりが酷い。こういう事は自然発生的には起こらないから、何をしたのか聞いたら、何もしていないという。2週間前も酷く、鍼をしたが治療が効かなかったか、新たに負担をかけなければこういう硬さは出来ない。原因をひつこく聞いたら、「寝ながらスマホを見ていましたが関係あります?」と聞くので、「おおありです。」…
よくゴルフをやる方から、「治療はゴルフの前、後?」と聞かれる。経験的にあまりゴルフをやらない方は、「昨日ゴルフに行ったら、腰が痛くなっちゃった。」と言うし、頻繁に行く方は、「週末ゴルフだから診ておいて欲しい。」と言う。あまり行かない方はゴルフで腰痛を起こすと思っていないし、頻繁に行く方は前回の腰や脚の事が気になっている。では正解はどちらであろうか。私自身は、「ゴルフの前」と思っている。理想を言えば…
以前、師匠が、「色々な菌の感染に関して抗生剤をカクテルしてみたらどうか」ということで実験されていた。抗生剤はペニシリン系、セフェム系、マクロライド系などと世代毎に効能が違う。この話を聞きながらなるほどなぁと思ったことがあり、乳酸菌に関しても同じ事がいえるのではないかと思った。一番定番のビオフェルミンは「ビフィズス菌」「フェーカリス菌」「アシドフィルス菌」、ビオフェルミンプラスには「ロンガム菌」が追…
現在、ゴールデンウィーク真っ直中だが、当院はこの時期は休まない。 休まない大きな理由の一つが、「お懐かしゅう組」に逢えることである。 今までかかっていた方達が、仕事で関西などに転勤になったりして、実家が東北となると当然、東京を通る。 患者さんの中には、「久しぶりに東洋に寄ってみよう。」という気持ちになり、ふらりと来ることがある。 「あら、懐かしいですね。お子さんもう小学生ぐらいになりましたか?」と…
今何人か学生が通っている。全員運動部で何処か身体を痛めて、親が当院に通っているので連れてこられた。今の時期、高3になると夏休みで部活も終わりで、その後は受験にまっしぐらである。そういう生徒を見ていると時々自分の学生時代と重なる。田舎にいた時は受験校だったので、運動部の連中は勉強をしない。当然成績は良くない。クラスの皆もそんな眼で見ていた。野球、サッカー、ラグビー部の連中が授業中寝ていても、先生は何…
紹介で学校の先生が来ている。酷い首の痛みで、紹介者からは、「鍼でも打ってもらえば・・・。」と言われたと言う。身体を調べてみると極端なストレスでほぼ8年ぐらいの時間経過がある。こんな状態で鍼を打ったらどんな反動が出るか分からない。こちらは長い経験があるので、今までの経験と失敗から、こんな時は患部は触ってはいけない事を知っている。周りから徐々に攻めて、ようやく身体に受け入れ態勢が出来てから鍼を打てば綺…
新型コロナウィルスの影響で医療界も命運を分けた。 患者の受診控えで耳鼻科は大きな影響を受けてしまった。 耳鼻科の先生も患者がくしゃみでもしようものなら、それはもう命がけである。 では全ての科が影響を受けたかというとそうでもない。 そんな中、先日常連さんとしゃべっていたら、「今の時期、美容整形と歯列矯正は忙しい。普段なら美容整形や歯列矯正はマスクをして隠さねばならないが、今の時期なら2年近くはマスク…
常連さんが、「サザエさんの続編って知っている?」と聞くので、新しい漫画が出来たのかと思ったら本だという。 内容が、「波平さんが亡くなって、フネさんは広い家に1人暮し。ザザエさんは家を出て、ワカメちゃんはキャリアウーマン。カツオは独身で実家に戻る決心をした。フネさんは物が捨てられず、磯野家がゴミ屋敷状態。不動産の花沢さんが出てきたり、友達にファイナンンシャル・プランナーがいる。」と言う。話を聞いただ…
前回、常連さんの腰痛がいつもより酷かった。治療していてもあまりに筋肉が反応しないので、「仕切り直してもう一度1週間ぐらい後に治療しましょう。」と伝えて、先程治療したら、大腿四頭筋(太腿)が嘘のように柔らかくなり、腰痛がなくなっていた。こちらとしては戦略勝ちで思わず微笑んでしまう。しかし脛は硬いままで余り反応しなかった。ハムストリング(太腿の裏)は少しだけほぐれていた。脚の筋肉も場所により反応がかな…
この仕事をしていると、「レントゲンを撮っても異常がないと言われるんです。」とよく言われる。 腰痛、膝痛、首の痛みなど確かにレントゲンだけの診断では、原因を確定しにくい。 病院にMRIがあり、詳細が分かればもう少し原因特定できるのだろうが、必ずMRIを撮ってくれるわけではない。 最近では整形外科の領域でよく、超音波診断装置を使っている。 当院でももう導入して数年経つが、現実問題、超音波診断装置だけで…
今はまだいいがやがてこちらが爺さんになったら、少し治療の中におとぼけを入れようと思っている。今日来た常連さんはもう40年近く診ている。いつもと違う左腰を訴えるので調べたら、原因は筋肉痛でそれもいつもより5割増しで使っている。何をやったかはわからないが、「いつもより5割増しで頑張って何かやったでしょう?」と聞いたら、「いつもは筋トレのレベルが4なのに、今回はレベルを6にした。確かに5割増し。少し気合…
「身体の中の父ちゃん母ちゃん」の話は患者さんにはよくしている。例えば右膝が痛い場合に我々はまず左足から診る。反対側の足に余裕がない場合は患部の痛みが強くなることを体験的に知っているからである。そこをちゃんと説明しないと、「私は右膝が痛いと言ったのに、この先生反対の左ばかりを治療している。人の話を聞いていないか、右も左も分からないのでは・・・。」と言われてしまう。痛い右膝を「父ちゃん」、痛くない膝を…