症例

乳腺炎と抱っこ

以前から「赤ちゃん5kg症候群」と言って、母親が抱っこし続けられるのは5kgまでと言っている。父親は7kgが限界である。しかし生まれてすぐに7-8kgはいってしまい、首もすわると良く動く。身体をのけぞって動くから支えているだけでも大変である。あっという間に10kgを越える。抱き癖をつけると大変である。娘から母親になるということは、腕が太くたくましくなるということである。授乳中に乳腺炎になる方もいる…

筋肉痛の治し方アラカルト

この時期スキーをやって筋肉痛の方がよく来る。ちなみに「ゴルフ・スキー・テニス」はお薦めしない3大スポーツである。スキーは冬しか出来ないので中々準備万端の方は少ない。痛めて治療して、また痛めての繰り返しになってしまう。少し良くなっても、今後どこまで使えるのかは本人も何々わからない。膝の靱帯でも痛めたらそのシーズンは終わってしまう。治療も慎重になるが、こんな時にうまい答えをする先生がいる。「あなたのス…

友だちの数で寿命は決まる

友だちの数で寿命は決まる 石川 善樹 (著) 気になるタイトルなので読んでみた。(本編引用) ・ 「つながり」が少ない人は死亡率が2倍になる。 ・ 同僚があなたの寿命を決めている ・ 「つながり」が単調な男子校出身者は早死する。 ・ お見舞いに来てくれる人の数で余命が変わる。 ・男性の場合、息子の嫁に介護されると亡くなる確率が最も低く、その次が娘、そして妻に介護されると一番寿命が短かい。 ・女性は…

「がん」の非常識

がんの正体がわかれば末期がんも懼れず 白川太郎著 とても興味深いタイトルだったので、一気に読んだ。Bi-Digital O-Ring Testを勉強してから師匠が消化器の医者でがんばかり扱っているので、自然に関心が高くなる。これだけがん患者が増えると、最近はがんと言われても全く驚かないぐらい患者が多い。たまたま著書の内容をまとめた文章を見つけたので、掲載する。 はじめに 末期がんでも治る 第1章 …

履いて実験していなかった

女優さんが足首を痛め、スポーターを3つ取り寄せた。ちゃんとサイズを測って頼んだのだが、1つのサポーターが足に入らないという。元々足首の細い方なので、これでは他に買った方からも苦情が来ていると思って業者に問い合わせたら、「今数名から苦情を頂いて対応を協議中です。」とのこと。このメーカーある時から急に品揃えが増えた。足首のひな形を作って素材だけ変えて作ったのであろう。ある程度の伸び縮みがあればサポータ…

忘れた頃に良くなる

急性脊髄炎をやった方がリハビリで通っている。足の温感がなくステロイドで治療して経過が良いので、退院してしまった。しかし病院のリハビリが少し足らないので通っている。神経損傷やウィルス感染による脊髄炎は簡単には感覚は戻らない。年の単位かかる。だから1年前、3年前と比べてどうかということが問診される。しかし患者心理としては日々良くならない症状に短気を起こし、何とかならないのかという気持ちになる。担当の先…

がんが自然に治る生き方

T. ケリー・ターナー著『がんが自然に治る生き方』は「がん関連」書籍ベストセラーになっている。 西洋医学な治療だけでなく、現実に良くなった方達の徹底した調査をもとに、「劇的な寛解」に至った人たちが実践している「9つのこと」が書かれている。 「劇的な寛解」とは、がん患者において以下のいずれかが起こったこととする。 ■医学の標準治療(手術、抗がん剤、放射線)を一切用いずに、がんが検知できなくなった場合…

学ぶ場がない

親指が突然痛くなった方が、整形外科に行って塗り薬をもらったが全く効かないので不安を訴えてきた。それは医者でばね指(弾発指)と言われ、お薦めの治療はステロイドの注射、それが効かなければ手術がいいい。昔は一生懸命、患部に鍼をやっていたが、注射にはかなわない。どうしても注射や手術が嫌な方は24時間氷で連続冷やす方法もあるが、皆が出来るわけではない。塗り薬で効いたという方はあまり聞かないので、注射から試す…

積極的なこりと消極的なこり

慢性頭痛の方の頚を診ていて、筋肉の凝りには積極的なこりと消極的なこりがあることに気がついた。首のゆがみが原因で頭痛が起こる場合は積極的な首のこり。噛み合わせや耳の病気、他の原因で首がゆがんだ場合は消極的なこり。長年筋肉の状態を診ていると判断がつく。消極的なこりの場合は原因を探さなくてはならないので、一つずつあたっていくのだが、大体は鼻か噛み合わせでけりがつく。そういう場合は首の矯正をしなくても頭痛…

オール家電と乳がん

数年ぶりに来た方が、乳がんの手術をしたという。以前診たときに粘膜が弱く、皮膚炎を起こしていたので、乳酸菌を勧めていたがその後来なくなってしまった。話を聞いたら3年前に自宅をオール電化にリフォームしたという。自分の母親、姉妹が全員乳がんをやっているのだが、自分だけ大丈夫だと思っていたがそうはうまくいかなかったという。念のため寝室のテレビや牛乳、スプリングベッドはどうかと聞いたら、「全てやっている。」…

筋トレとダメージ

以前、ボディビルをやっていた方が、トレーニングのあとに筋肉痛を味わわないとやった気がしないと言っていた。当時はそんなものかと聞いていたが、よく考えるとそれは筋肉にダメージを与えているだけではないだろうかと考えるようになった。筋トレのあと、筋力アップが図れれば筋トレだが、痛みに耐えることこそが筋トレの極意のような考え方の方が結構いる。1番わかりやすいのがスクワットである。今までに突然始めて体を壊した…

砂糖は麻薬

今まで何度となく、「砂糖は麻薬」と言ってきたが、Facebookにいい記事を見つけたので掲載します。 子どもに甘いものをとらせること 子どもに甘いものを与えてはいけません。おそらくこれが最も親たちにとっては難しいものであり、親たちが最も洗脳されている事柄でしょう。甘いものを与えてはいけないのは、砂糖や甘味料が体に悪いという意味も込められていますが、溺愛することによって結局はいい加減な大人になるとい…

高血圧治療のコツ

先祖が高血圧でなにか予防策はないかという質問を受けた。 次の3つが大事だという話をした。 1.精製塩をヒマラヤ岩塩に変えること。 これは精製塩の取り過ぎで高血圧はよく知っていると思うが、ミネラルたっぷりのヒマラヤ岩塩は血圧を上げないという。 昔ヒマラヤは海の中で大陸移動などの地殻変動で山になった。 海底の豊富な栄養素がたっぷりである。 ヒマラヤ岩塩の免疫に関する研究論文も多い。 2.抗ウィルス剤を…

甘い物取りすぎで肘痛が治らない話

手を使う職人さんが前立腺がんを手術した。経過は順調だが、少し食生活に問題がある。乳製品と甘い物取りすぎである。両方ともがんの促進因子なので制限をかけたくて、「甘い物取りすぎで左腰痛」の話はしているが、この方中々甘い物がやめられず左腰痛が慢性化している。年末に仕事が忙しく、手を使う分、肘痛が全く治らないという。「この肘痛は甘い物をやめれば楽になります。」と言ったら、怪訝な顔をしていた。理由は簡単で、…

正月は断食を

以前はお正月にお店がやっていないので、元旦は家族で過ごすというのが定番だった。 年末には年越しそばを食べ、新年を迎えておせちは何処にでもある光景である。 おせちは特に女性が正月の三が日ぐらいは御三どんを休むという意味もある。 しかし時代は変わり、正月からお店はいくらでもやっているし、中食などでおかずはいくらでも買える。 世の中がメタボメタボと騒いでいるのだから、お正月ぐらいは断食をしたらどうだろう…

極楽浄土

年配の方でいつも痛みを訴えてくる方は多い。しかし時々痛くない時があり、まさに極楽である。人は年をとると死に対して色々と考えるようになり、少しずつ心を準備していく。これは個人的な意見だが、いつも痛みを訴えている方が痛くないときにこの世で極楽浄土を味わい、憧れるのではないだろうか。若い方は身体はいつも痛くはないので、そんな時に極楽浄土を味わえるわけがない。いつもつらい方だけが、極楽浄土を有り難く感じ、…

「鼻」「歯」「腸」で難病治療

仕事柄中々症状の改善しない方達を抱えている。 そういう方達の共通の特徴はないか調べてみると「鼻」「歯」「腸」が悪い。 以前は鼻に関しては耳鼻科で問題がないか調べて戴いた程度だったが、EAT(Bスポット療法)のことを勉強してからは鼻洗浄と口テープ(優肌絆)による鼻呼吸まで指導している。 とにかく鼻が治らないとその影響力は大きく、頭の治療など殆どうまくいかない。 次に歯であるが、これは口内炎にしても歯…

手術のあとの食べ過ぎに注意

痔の手術をした方が腰痛で来た。てっきり術後の問題かと思って身体を触ったら、食べ過ぎの反応である。話を聞くと術後は安静第一ということで、家でゴロゴロ暇なので、食べてしまったという。普段より極端に動かないので、腸の動きも止まり便が出ないという。腸の働きが悪い所に食べ過ぎなので余計に悪い。私自身、昔膝を怪我した時に同じ体験をした。切った膝を縫ってもらったあとに、自宅でゴロゴロしている。ご飯が出てくるから…

場所毎にやることが違う膝痛

1年ぶりできた患者さんがここ半年ぐらい左膝が痛いという。調べてみると面白い事がわかった。まず痛い左膝の太腿は硬い。これは膝を治療してこなかったことを意味する。反対側の太腿は筋力がない。これは使わなかったことを意味する。脛は両側硬い。これはよく歩いたことを意味する。結局場所毎に治療法が変わる。筋力がないところは鍛え、硬いところは治療して、よく使ったところはほぐす。なぜこういう事が起こったかは簡単であ…