介護について
母も米寿(88才)を迎え、買い物や食事の支度が自分で出来なくなり、施設に入りたいと去年言いだし、色々と探した結果、今は何とか入居出来ている。 私自身、治療家だが、介護の事は全くのド素人なので、ケアマネや関係者に色々と教えて戴き、それなりに知識が増えた。 まず、「要支援」「要介護」の仕組みから教えて戴き、ケアプランをケアマネジャーが作り、それを介護施設などと打ち合わせをして、どういう形にするか決める…
母も米寿(88才)を迎え、買い物や食事の支度が自分で出来なくなり、施設に入りたいと去年言いだし、色々と探した結果、今は何とか入居出来ている。 私自身、治療家だが、介護の事は全くのド素人なので、ケアマネや関係者に色々と教えて戴き、それなりに知識が増えた。 まず、「要支援」「要介護」の仕組みから教えて戴き、ケアプランをケアマネジャーが作り、それを介護施設などと打ち合わせをして、どういう形にするか決める…
もうコロナ騒ぎを3年やっていると、すっかり定着したものの一つに、「ウェビナー:Zoomセミナー」がある。先生方と直接会う事が出来なくなったが、勉強の意欲は落ちないので、すっかりウェビナーが定着してしまった。私なども今まで頑張っても月に2回程度の学会参加が限界だったが、今では月に多いと30本近くの講義を聞いている。そんな中、若い医者でとんでもないスピードで成長している先生に出会うことがある。2ヶ月前…
長年過酷な仕事を続けてきた方が去年退職し、今年は故郷に帰るという。もう仕事を辞めているのでさぞかし身体には問題がないだろうと思ったら、数日前に蕁麻疹をやったという。そして身体を診たら相当酷い。これは間違いなく身体が、「膿吐き出し」をしているのである。今まで何十年にもわたって溜めたものを処理しようとしている。仕事を止めたぐらいですぐに楽にはならない。これには本人もビックリして、「もう仕事を辞めている…
常連さんが、「年末に背中が痛くて行った医者はヤブです。背中が痛いのに『肋間神経痛』と言い、私が以前胸が痛くて味わった肋間神経痛と全く違うのに、肋間神経痛だと言いました。そして首のレントゲンでは何度も姿勢を変えさせられ、バタバタするし、写真を見ても首の骨の番号を数え間違いはする。評判も悪いからヤブです。」と言う。「しかし我々から見るとまず肋間神経痛は背中の痛みと胸の痛みの種類が違う。胸で痛むと鋭いし…
これは大分前の話たが、優秀で技術レベルが高い先生だがはやっていない先生と、あまり技術レベルは高くないが流行っている先生の違いを調べた事があった。我々から見たら、技術が上の先生が偉いに決まっていると当時は思っていたが、現実はむしろ逆のことが起こっていた。技術レベルの高い先生は、「大事なのは患者満足。いかに痛みを取るか、それが大事。」と言っていて、技術レベルが高くない先生は、「痛みは残るかもしれないが…
ネットを見ていたら見つけました。年の初めにご挨拶申し上げます。 家は買えても、家庭は買えない。 本は買えても、知識は買えない。 薬は変えても、健康は買えない。 地位は買えても、尊敬は買えない。 時計は買えても、時間は変えない。 友だちは買えても、友情は買えない。 写真は買えても、思い出は買えない。 会社は買えても、信頼は買えない。 名医は買えても、命は買えない。 出会いは買えても愛は買えない。 仕…
常連さんが首を痛めて、「こういう場合は首の痛いところを伸ばすの?縮めるの?」と聞いてきた。これは実は少し答えにくい。我々治療家は、痛めたところを限界を診ながら、上手に伸ばして様子を見る。一気には治療しない。しかし患者さんが自分でやる場合は、安全なのは縮める方である。例えばお腹の調子の悪い場合、お腹を丸めて寝るように患部は縮める方が安全である。しかし治療において伸ばすことによるメリットは大きい。患者…
例えば膝を痛めた場合、皆さんは、「サポーターをして楽だから、少し負担をかけてみよう」という感覚を持っている。 少し負担をかけて楽ならもっと負担をかける。痛みを感じるまでかけてみる。痛みが出れば、止める。 サポーターをしてるのだからと限界までやってしまう、又やりたくなる。 この感覚はどこから来るのだろうか? おそらく、「挑戦」ということが身についているからであろう。 勉強でもスポーツでも仕事でも、何…
例えば喉が悪いとする。耳鼻咽喉科で治れば良いが、治らない方は大勢いる。そんな時はどう考えればいいのだろうか。私ならまず周辺を疑う。考え方を列記をしてみたい。 喉の支配神経を疑う(自律神経-迷走神経) 周辺の筋肉の凝り-胸鎖乳突筋など 血流の問題-血管を調べる 頭のCT・MRI 鼻炎を疑う-EAT(Bスポット療法) 顎関節症-マウスピース 蝶形骨の治療 効くかどうかはわからないが、辛い所に鍼 逆流性…
酷い肩の痛みの方が通っている。こんな時、治療家は何を考えているのだろうか?少しお話ししたい。 まず第1に痛みの原因であるが列挙する。 骨が原因-レントゲンで当然わかるが写らないものもある 関節が原因-レントゲンや超音波、動かしてみておおよその当たりがつく 膜・靱帯が原因-関節を包んでいる膜や筋肉を包んでいる膜 筋肉-伸ばしたり触ればわかる 神経-痛む場所や神経伸展でわかる 血管-炎症を診て末端まで…
最近は今までのリアルの学会と違い、殆どの学会がZoomになってしまった。 短い時間で多くを学べ、費用も安いことから最近は月に20-30本受講している。 土日に講義が集中するので、日に3本拝聴することも珍しくない。 専門の整形外科領域以外の耳鼻科や精神科、婦人科、救急医療などの講義も聞いている。 そんな状況で何を1番感じているかというと、「世の中にはこんなに一つのことに特化したプロがいる」ということ…
腰でも膝でもコルセットをするだけで痛みが減る方は多い。患者さんから良く、「コルセットをしたので、今までより長い時間仕事が出来るようになった。」と聞くが、これは考え方が間違っている。例えば何もしないで1時間仕事をして痛みが10なら、コルセットをすれば痛みが7になるとする。患者は必ず仕事時間を延ばし、10の痛みが出るまで仕事をする。本来の目的は、10の痛みがコルセットで7になるのだから、身体を休ませて…
これは以前聞いた話しだが、ある2つの国で、交通事故の発生件数が10倍違うという。事故件数が多い国は、「信号が青なのだから何も起こらないだろう。この交差点見ないで行っちゃえ。」と言い、少ない国は「青信号でも何が起こるか解らない。気をつけて右左見て走ろう。」と思っているという。その考え方の違いで、事故件数に10倍の差がついてしまっている。これは身体にも当てはまることで、「この程度の事をやっても大丈夫、…
以前お茶をやっている方から、「懐石料理の懐石って『ふところいし』と書くでしょう。昔おもてなしをするときに、うちには何もありませんが、せめて石を懐に入れて温めておきましたので、これで少し暖を取って下さい。という意味で、懐石と言うのです。」と教えて戴いた。よくお酒を飲む方が、「締めのラーメン」と言うが、私は何を締めているのかが解らずかなりの方に聞いたが、誰も答えてくれない。懐石料理でも締めにご飯が出る…
以前ブログで、「どうせ痛くなるに違いない」を書いた。また、「いつまでも残る古傷」とも書いた。若い患者さんだと少し腰や肩を痛めて良くなると、「完治した」と思いたいらしい。気持ちは分かるが、身体はスイッチ論なので、ほんの少し無理をしただけで古傷が騒ぐ。そうなると患者は、「又痛くなるとは思わなかった」と必ず言う。当院では殆ど良くなっても「卒業」とは言わずに、「準卒後」としか言わない。それはまたすぐに戻っ…
左肩の痛みが取れない方が紹介で来た。 調べてみると下記の問題が左肩に悪影響を与えていることがわかった。 結局、左肩の痛みはとばっちりを受けて出ているのだが、それぞれに問題がある。 少し解説したい。 1.腕のこり-腕の反応は肩甲骨に出る。腕の辛さは自覚が出ないので、酷くなっていても気がつけない。肩甲骨だけ辛くなる。 2.ヤダモン君-心臓の反応で左肩甲骨に出る。周りの環境の悪さで反応する。ここを1番痛…
以前、歯医者に行ったときに、「あなたは噛み合わせが強く、歯ぎしりするでしょう。マウスピースを作りなさい。」と指導されて、仕事柄、人に勧めてばかりいたが、自分にも必要なのかと思い作って戴いた。初めて装着した翌朝、あまりに首が楽なのに驚き、「これは何かの間違い。たまたまだろう。」とその夜は着けなかった、それから数日経つとやはり朝起きると首が痛い。そこで又マウスピースを着けてみた。見事に翌朝首が楽になっ…
中学から通っている常連さんが社会人になり、最近は口内炎に悩んでいるという。前回来たときに、「そんなに長い期間、治らないのは胃腸に問題がある。胃薬と乳酸菌を増やして様子を見たら。」と話をしたら、その後ピタリと口内炎が出なくなったという。本人は感動して、会社内の朝礼でも、「口内炎の原因は胃腸にあります!!」としゃべったらしい。いかに感動したかが解る。我々からしてみたら、「口内炎、咳、アトピー性皮膚炎、…
左坐骨神経痛で通っている常連さんが、何もしていないのに急に腰の痛みが悪化したという。自分で風呂で発汗したり、胃腸に気をつけたり、痛み止めを飲んだが全く効果がないという。今日身体を診たら、腸腰筋と座るときに椅子にぶつかる坐骨結節が異常に硬くて痛がる。これは長い時間座り続けると出る症状で、話を聞いたら、「仕事で座っている時間は同じ」と言う。こうなると原因は、「時間は同じかもしれないが、途中休憩がなかっ…
よく常連さんの社長が、「この間のゴルフ、食べ過ぎた後にやったからいつもより腰が痛い。お前から何度も、『食べすぎると腹筋が働かず、腰の筋肉が頑張る。そんな時のゴルフは危険』と何度も言われて俺はそんな時にやってはいけないことはわかってはいるが、あの接待は断れなかった。ゴルフも連チャンだったからこんな腰になった。理由は知っているんだ。わかっているんだ。だからちゃんと来た。」と自分で、何処に問題があったか…