何も思い当たらない腕のこりの原因
常連さんが腕が辛いという。以前から腕は「使い過ぎ」か「ストレス」でしか硬くならず、自覚症状は出ないと言っているが、それを辛いというのだから余程のことである。何があったのか聞いたら、犬を飼って散歩をしているという。さぞかし大型犬かと思ったら子犬だという。腕を調べると確かに硬い。こういう場合、我々がよく経験するのが、本人は辛いと思ってはいないが身体が辛いと感じている場合である。以前から身体には2人いて…
常連さんが腕が辛いという。以前から腕は「使い過ぎ」か「ストレス」でしか硬くならず、自覚症状は出ないと言っているが、それを辛いというのだから余程のことである。何があったのか聞いたら、犬を飼って散歩をしているという。さぞかし大型犬かと思ったら子犬だという。腕を調べると確かに硬い。こういう場合、我々がよく経験するのが、本人は辛いと思ってはいないが身体が辛いと感じている場合である。以前から身体には2人いて…
常連さんが不妊治療をしている。不妊治療にかかる費用は高額で、数回治療しただけですぐに200万程いってしまう。そして成功率が10%と言われると、あと何回やれば成功するのか不安になる。そんな場面でよく、「ギリギリまで親には言わず、どうにもならなくなったら親に相談する。」という話を聞く。これは私から見れば子供の考え方である。まだ子育てをしていないし、結婚はしていても子供の部分は仕方がないが、こういうとき…
以前ブログで、「どんなに辛いことでも体は2年で回復」と書いた。人が味わう不幸で、会社が倒産したとか、離婚をしたとか、子供を亡くしたとかが一番きつい。しかしそういう方達の身体は2年で回復する。心が完全に癒えるわけではないが、体は回復する。これはあまり例外がない。おそらく辛いことも身体は2年以上、それを保持できないのではないかと思っている。今日来た常連さんは前職が辛くて転職したのだが、又辛くなり、また…
常連さんが最近、「声が通る」と人から褒められるという。我々からするとこの声は体調と連動している。体調が悪い時は何となく声にも勢いがなくなり、体調が良いと「張りのある声」という言い方をする。往年の歌手が久しぶりに歌うと昔みたいに声が出ない場面を時々見るが、声というのは明確に体調のバロメーターである。声に張りのある方であまり酷い病人は見たことがない。以前声楽家の川井弘子先生から、「身体は楽器」なので体…
常連さんがゴルフをしていてコーチから、「大分猫背です。すこしゴムでも使って胸を張るようにするといいです。」と言われたという。猫背に関しては面白い話がある。ある方が仕事をしながら段々猫背になり、気になり医者で調べてもらったら喉頭がんが見つかったという。無事手術も終わったら、猫背が治っていたという。これは人間の身体の特徴で、「具合の悪い所を縮めようとする」事による。胃が悪ければエビみたいに身体を丸めて…
解剖を勉強させて戴いていたときは早く血管、神経、筋肉を見たいものだから、皮膚を開けてすぐに出てくる黄色い脂肪にはあまり気持ちが向かなかった。 最近は筋膜の勉強を超音波診断装置を使って続けていくうちに、脂肪組織の大切さが段々分かってきて、単にクッションの働きだけではなく、そこには神経血管が入り込んでいて関節の動きにまで影響を与えていることがわかってきた。膝やアキレス腱などの周辺には脂肪組織(fat …
師匠から、「がん患者が骨折をすると骨を治そうと成長ホルモンが出る。これががんの促進因子になってしまう。だから患者には骨折をしないように指導している。」と教わった。以前、がんと食生活でも書いたが、発芽玄米など米が発芽するために植物ホルモンが作用して、がんに対して促進的に働くことがある。がんになると何故か皆さん玄米菜食を始めるが、Bi-Digital O-Ring Testを使って調べた方がいい。プラ…
今日来た方は典型的な小鳥タイプで細身の女性。今までに1度も太ったことはないだろうということがすぐに分かる。見るからに胃腸虚弱である。本人は、「肩こりと腰痛」が主訴だが、まず全身を診てふとももの内側(内転筋)の硬さが目立った。これは長年にわたる腸の具合の悪さを物語っている。おそらく初潮の頃から腸の調子が良かったことはないのではないかと思って聞いてみたら、「その通りだ。」と言う。次に左脚にスタマックラ…
最近は超音波診断の勉強ばかりで、今までなら肩を治すために肩関節周辺の筋肉しか診なかったのに、内蔵も肩関節の動きに関わっていることがわかり、肝臓をいじってみようという気持ちになってきた。実際問題、肝臓を揉むといってもお腹に指を突っ込んでゴリゴリいじるわけではない。 肝臓というのは横隔膜の右側のすぐ下にあり、呼吸を整えて肋骨や横隔膜の動きを改善するだけで肝臓の動きが変わる。腹筋(腹直筋、内腹斜筋、外腹…
長年不眠症で通っている超常連さんが、「最近中々来られなくて首が酷い。」と言う。調べてみると確かに首は問題で、何故こういう事が起こるのか少し詳しく説明をした。首の歪む場所から見て噛み合わせが影響していることは間違いないので、「やはりこの首のゆがみは歯医者でマウスピースを作らないと・・・。」という話をしたら、「その話は何度か聞いて知っている。自宅の近くにあれば良いのだけれども少し遠くの病院に行ってやっ…
常連さんが珍しく今までと身体の反応が違う。何があったのか聞いても本人は全く分からないという。こういう場合はどう考えたら良いのだろうか。今までの状態をAとして、今までと違う状態をBとして考えてみる。 まずAがBになってもすぐAに戻れば、一過性だったということで何の問題もない。何故Bになったのかは分からない場合も多いが、概ね問題はないだろう。 AがBになってそのあとCに変化した場合、Cに問題なければB…
以前から、「赤ちゃんはエアコンが大好き」と言っている。これはうちで初めて子供が生まれたときに、取り上げて戴いた産婦人科の先生から教えて戴いた言葉である。よくテレビなどで真夏の炎天下、車のエアコンが止まり中で赤ちゃんが亡くなる事故が報道されているが、子供は熱に弱く、冷えに強い。今日来た常連さんも子供が寝て暑がると起きてしまうという理由で、寝室の温度を25℃に設定しているという。これは少しやり過ぎだと…
メンテで通っている常連さんが皆同じようなことを言う。「1週間に1度の治療だとさして症状は出ないが、3週間あけてしまうと明確におかしい。1ヶ月では辛くなってしまう。2週間毎のメンテで良い状態を維持できる。」この2週間であるが薬でも同じ事が言える。新しい薬の効果を見るのが大体2週間である。前の薬が完全に身体から消え、新しい薬の効果を確認できるのに2週間かかる。これが頭痛の人も胃炎も坐骨神経痛も、病気が…
漏斗胸(ろうときょう)は聞き慣れない言葉でしょうが、胸の骨の一部が陥没している病気をいい、肋軟骨の変形が原因と言われています。下図の写真はCTで心臓の高さで切ったものですが、胸が大きく陥没しているのが分かると思います。初めに気づくのは乳幼児ですが、小学校、中学校に入ってから検診で指摘されることもあります。漏斗胸は男の子に多く、中には兄弟で発症する人もいますし、親子で見られる場合もあります。ある程度…
今日ご紹介できた方は手がシビレるという。レントゲンを診たら骨の変形があり、ある程度時間が経っていることがわかった。頚や手の感覚の検査を終えてから、「ここまで来るのに最低6年場合によっては8年ぐらい経たないとこういう症状は出ません。」と言ったら、「2年前に同じ症状が出てその時は治ったのですが、今回は前回より酷いです。」と言う。治療をしながら、「ご本人の中ではまた治療を受けれは治ると思っているでしょう…
常連さんが定年して右坐骨神経痛と足がつると訴えている。足がつるときに飲む漢方薬を飲んだがそんなに効かなかったという。身体を診たら典型的なスタマックラインで胃炎を起こしている。以前から胃の漢方薬など薦めていたが、効いていないようだ。腸の反応を調べたら動きが悪い。「定年してから自宅でゆっくりしっかり食事をしていませんか?今の時期は外にも出にくいから、一日中部屋の中でのんびりしているのではないですか。仕…
以前ブログで、身体の中の2人を書いた。「本人の気持ち」と「身体の本音」である。本人が仕事などで色々やりたいと言っても、身体がそれを許さないと色々と本人が嫌がる症状を出す。先ずは痛み、それでも止めなければもっと強い痛み、それでも止めなければ麻痺、次にやる気をそぎ、筋肉の動きを止め、呼吸も辛くなり、夜は寝られず、胃腸などは動かなくなる。こんな状況でも「挑戦」とか言って止めない方は多い。何に挑戦している…
以前ある社長から、「お前、エンジンとブレーキでどっちが大事か分かるか?」と聞かれ、「やはりエンジンは良くないと・・・」と答えたら、「じゃ『この車エンジンが凄いんです。ブレーキを踏んでも止まらないぐらいパワーがあります。』と言われたらどうする?困るだろう。だからブレーキの方が大事なんだよ。色々な経営者を見てきて大きなエンジンの人は多いけど、ちゃんとブレーキをかけられる人は少ない。エンジン自慢より本来…
常連さんが少し体を酷使して、足の指や背中が痛いという。我々は、「身体は痛みが出てしまったらなかなか治らない。だから痛みを出さないのが1番。初めての時はわからないが、何度も痛くなるまでやるのは大問題。」と指導している。しかしこれは中々理解して戴けない。世の中には限界までやらないと気が済まない方がいかに多いか感じる。以前、ボディビルをやっていた方が、身体が痛くなるまで訓練をしていて、痛みに耐えていると…
病院勤務時代に鞭打ちの患者さんがよく指のシビレを訴えて、中々効く治療法がないので、鍼で指から少しだけ出血させると楽になる事がわかり、時々やっていた。これは瀉血と言って歴史はかなり長い。今になって何故効いたのかはウィルスや痛み関係の物質などで説明はつくが、当時はある程度出した方が楽になるぐらいの感覚しかなかった。あるとき血の出方にかなり差があることがわかり、何故そうなるか調べたら、どうも潮の満ち引き…