患者道
凄い名前だが、患者にも道がある、患者のプロになれということである。今日来た患者は関節の痛みの注射をしていて、一時期より大分いい。担当の先生になんて言っているのか聞いたら、「まだ痛いんです。」と言うという。これでは患者のプロになれない。「先生が処置をして頂いたお陰で以前は2週間も良い状態が続かなかったのですが、最近は2週間経っても大丈夫なんです。これは本当に先生のおかげです。有り難いです。しかし少し…
凄い名前だが、患者にも道がある、患者のプロになれということである。今日来た患者は関節の痛みの注射をしていて、一時期より大分いい。担当の先生になんて言っているのか聞いたら、「まだ痛いんです。」と言うという。これでは患者のプロになれない。「先生が処置をして頂いたお陰で以前は2週間も良い状態が続かなかったのですが、最近は2週間経っても大丈夫なんです。これは本当に先生のおかげです。有り難いです。しかし少し…
先日患者さんから、「何が一番身体には悪いのですか?」と聞かれ、「過酷と過食です」と答えた。 日本人の遺伝子の中に、「つらかったけどよく弱音を吐かずに頑張った」という美意識がある。 以前、相撲の貴乃花が優勝決定戦の時に膝に怪我していたが痛みに耐え武蔵丸を投げ飛ばした。その時は鬼の形相で記憶に残っている方も多いと思う。優勝杯を小泉総理から渡されるときに、「痛みに耐えよく頑張った。感動した」という場面が…
今日来た方は胃炎と声がれがあり、胃炎は薬でよくなった。声がれがあるので、「内視鏡で見てもらったら?」と言ったら、「胃カメラはやったばかり。」と言う。胃カメラは喉から食道・胃と行ってしまい声帯を診れない。耳鼻科で診てもらわないと分からない。そんな説明をして、「胃炎があったことを耳鼻科で言って下さい。」と言ったら、「え、耳鼻科で胃炎を言うのですか?関係ありますか?」というので、「声帯炎はよく逆流性食道…
私はバイクが趣味で、時間が取れたときなど田舎道を走るのがとても楽しい。そんな時いつも感じているのが、「3つの職業は強いなあ。『床屋』『介護施設』『お寺』は絶対潰れない。」という事だ。「介護施設」や「お寺」は分かると思うが、パーマ屋さんは潰れても床屋は潰れない。理由は簡単である。男性は床屋を変えたくない。いつもの所でいつもと同じにやって貰いたい。女性は新しいパーマ屋さんができると行って見ようと思うら…
私自身ゴルフをやったことはないが、ゴルフで体を壊した方を診るのは専門である。以前、ゴルフで負担のかかるところはどなたも同じを書いたが、上手な方程同じ筋肉しか使わない。この安定した筋肉の使い方というのは、おそらくボールが真っ直ぐ飛んだり、飛距離なども調整できるのであろう。慣れていない方程筋肉の使い方がバラバラなので、ボールが何処へ飛んでいくかは分からない。当然スコアも良くないと思う。慣れた方でも少し…
女性で便秘の方は多い。自分が1-2日出ないと何故かもっとひどい友達に相談して、「最近1-2日出なくて困る。」と言うと、「そのなの、どうって事ないわよ。私なんか、大抵3-4日に1度酷いと週に1回。」と自分より酷い方と比べて安心してしまう。我々から見たら毎日ちゃんと出る人に聞けばいいのに、耳障りのいい方に聞いてしまう。では本格的に便秘治療をするには何から手をつけたら良いのだろうか?すこし列挙してみたい…
これは師匠から聞いた話だが、減薬にはコツがあるという。例えば鬱病の場合、いきなり薬を止めるのではなく、徐々に止めるソフトランディングにしないと悪化してしまうと言う。例えば薬を2錠からいきなり1錠にするのではなく、1.75錠にするといいらしい。1.5錠なら薬を半分にするドラッグカッターがあるが、1/4にするには薬をフィルムから出さずに、カッターで切って戴ければ薬は飛んでいかない。1.75錠を1週間程…
「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。」は有名な交通標語で、お酒と車の関係を短い言葉で表している。新型コロナウィルスの影響で最近は運動不足と食べすぎの方ばかり診る。ブログでも、コロナ生活で身体のここがやられると書き、落ちない食欲、腸への影響でハムストリングがやられると書いた。では一体どう考えたら良いのだろうか?身体はある程度食べ過ぎていてもきちんと、エネルギーを使って頂ければ何の問題もない。しかし外に…
以前から、男性が定年したらやることは、「家事」か「バイト」の2つしかないと言っている。「家事」は料理以外全て。買い物や食器洗い、掃除、洗濯すべてをやる。ご主人が定年後家にいて女性が1番腹立つのは、買い物を終えてさあこれから冷蔵庫に入れたり、肉や魚の処理をしなければと思っている時に、「お茶」と言われる事だ。これはカチンとくるらしい。テーブルの上には全てお茶が入れられるようになっているのに、「入れて欲…
今は中々、旅行にはいけないが何を準備したら良いのだろうか、少しまとめてみた。 急な発熱、痛み-飲み慣れている鎮痛剤-バッファリン、セデス、ロキソニン 消化不良で胃薬-大正漢方胃腸薬、サクロン、太田胃散、ブスコパン(強烈な胃痛) 便秘・下痢-便秘薬、正露丸、乳酸菌 眩暈・耳鳴り-トラベルミン 腰痛-冷湿布 脚がつる-芍薬甘草湯 捻挫・骨折-アイスノン、包帯、シーネ(アルミの板)、紙テープ、テーピング…
以前からパソコン病については何度も書いている。原因は腕のこりで腕は自覚が出ないから、首や肩がおかしくなる。そうなれば当然、頭の血行不良が起こる。パソコンのやり過ぎでストレスがかかり胃がやられ、腸までおかしくなる。頭の神経伝達物質は腸で作るから、益々頭が働かなくなる。これが続けば簡単に鬱病になれる。だから我々は腕のこりを診ると、「この方、鬱病大丈夫かなぁ。」と思ってしまう。患者はただ首が痛いとしか言…
常連さんが寝違いで左首が痛いという。何をしたのか聞いたら、「新しい店でコロッケを買って食べて、ソファで寝たぐらい」と言う。この話を聞いてすぐにピンときたのが、「コロッケを食べる前に少し胃炎があり、新しい店のコロッケの油が合わず胃がやられたところに、ソファで寝てしまった」と思った。話を聞いたら、「少しコロッケを食べた後胃にきた」と言う。胃を壊すとその反応は左の肩や首に出る。ソファで寝なければ何とかな…
これは大分前の話だが、インターネットが発達し始めた頃、常連の外人さんが首が痛いと言って来た。話を聞くと、あまりの首の痛さに救急車で運ばれ調べたが、何も検査では引っかからず、痛み止めも全く効果がなかったという。そのあとうちに来られ首の治療をしたが、「no change 変化なし・痛みは変わらない」と言っていた。仕方がないので、「では次回いつもより多めに時間を取って下さい。全身診ますから」と言って帰し…
以前経理の先生が、確定申告の時期(1月~3月)になると激務になり、酷い肩こりを訴えてきた。あまりに酷いのである時、「忙しい時期に集中して治療するより、月に一度定期的にやってみたらどうですか?」と提案したら素直に受け入れ、酷い肩こりがなくなってしまった。今まで酷い時と比べて月に一度定期的になったら辛さが半分になってしまったという。当院ではこれを「誕生日日 たんじょうびび」と言っている。自分の誕生日の…
患者さんの中に新型コロナウィルスのワクチンを痛かった肩に打ったら、肩が楽になったという人がいたと報告を受けた。 我々が本来やっている治療自体がそうだが、身体に何らかの刺激を与えて騒ぎを起こすことである。 鍼で刺したり、灸で火傷をさせたり、指圧で押したり、もちろんツボは大事だが身体の一部にキズをつけているわけである。 キズをつけられれば身体は修復しようと血液を集めたり、白血球を増やしたりと忙しい。も…
70代の常連さんが、「最近何をやるにも億劫、馬力がなくてね・・・」と言う。70代になり生活に何も困らなければ、確かに馬力は出ないであろう。余程自分が病気だとか、身内に何かあれば別かもしれないが、仕方がない部分はあると思う。どうしても30代みたいな元気は出ない。ある意味それだけ困らないわけである。以前師匠から、「50代60代になると男は今までの経験で仕事はこなせてしまう。だから勉強しなくなる。それで…
以前、医学と医療でも書いたが、患者さんが求めているのは医療である。例えばリウマチを患っている場合、病院に行くと、「この患者はリウマチ」というレッテルを貼られる。リウマチだから○○の検査をして、リウマチだから△△の薬を飲む。リウマチだから□□は仕方がない。これは医学であって、医療ではない。医学で病気を追っかけると人が消えてしまう。その方が何を感じ、何を思っているかは大事ではなく、どう病状が変化したか…
常連さんの息子さんが鍼灸の学校に行きたいという。私が学校を卒業したのはもう今から40年近く前だから当時と事情は全く違って、当時倍率は11倍ぐらいで入学してから、「君は誰のコネで入ったの?」と聞かれ、「え、何もないです。」と答えたのを覚えている。後で分かったことだが、当時は狭き門だったので、コネだけで定員の3倍になっていたそうである。その後鍼灸関係の学校は増え続け、今では定員割れを起こして何処も生徒…
最近は患者が自分の症状に対して色々と珍説を言ってくることが多い。常連さんが「お尻が痛いのは筋肉が衰えたせいかもしれない。」というので調べてみたら、単に腰の状態が悪く坐骨神経痛を起こしていただけ。ガリガリに痩せた人が言うならまだ分かるが、中肉中背の方の場合は、初めに坐骨神経痛を疑う。患者をこのままにしておいたら、「筋トレのためにジムに申し込まなければ・・・。」となって、おそらく通っても治らないであろ…
現在300人以上の方とLINEでつながっている。こちらとしては目的が2つある。書いたブログを送って、「こんな事があったんです。知らなかったでしょう。」という教育目的と、もう一つは軌道修正である。以前紹介で来た腰痛患者が、初診で痛い方の腰の治療のあと、反対側が辛くなってしまったという。患者は、「紹介されて行ったし、先生には言いにくいし・・・。」という心理が働いたのであろう。結局そのまま黙っていて、3…