キーワード がん

世界的免疫学者・安保徹先生から教えて戴いた事

先日、免疫学で有名な安保徹先生が亡くなられた。 Bi-Digital O-Ring Test医学会で講演を伺ったことをきっかけに何冊か著書を読ませて頂き、東京での講演会は殆ど参加している。 初めて講演を伺ったときは、世界的な免疫学の先生なのでどんなお話しが出るか、興味津々で前のめりになりながら第一声を待っていたら、「身体は過酷な生き方を続けると壊れます。」とのお話しに少し拍子抜けしてしまった。 し…

ユベラとビタミンC

以前、がん治療の落とし穴で書いたが、Bi-Digital O-Ring Testを勉強してからユベラやビタミンCは薬効をキャンセルすることを教わった。今日来た方は今まで鬱病と不眠症で薬がよく効いていたが、ここ1年ぐらいなんか薬の効きが悪いという。そして胃腸も重く頭痛が頻発するという。何かやっていると思い、薬を調べたら肝斑というシミを治すために、ユベラとビタミンC(シナール)が両方出されて、もう1年…

狸の話

これは師匠の診療の手伝いをしていたときに教えて戴いた。 「これはある和尚から聞いたんだけど、山寺の周りに狸が出る。本堂の近くに餌を置いても食べないので、寺の周りに置いたら少し食べた。そのあと少しずつ本堂の近くに餌を置いたら、段々食べてやがてはわしの手からも食べるようになった。」 この話をされながら、患者さんへの生活指導をするときも同じだという。 糖尿病やがんになっていきなり、○○はダメ、○○をしな…

生きた乳酸菌でなければならないか?

一時期より、「乳酸菌は生きたまま腸に届かなければ意味がない。当社の乳酸菌は生きたまま届くのでよく効きます。」という宣伝は減ったが、まだ信じている方は多いのではないかと思う。何となく気持ちは分かるが、実際はカプセルなどで飲んでも胃酸でやられてしまい、生きたまま腸に届くことはない。ではどうするか。死菌でも大量投与によって効果をあげる事がわかっていて、それをBRM効果と言う。私も長い間、Bi-Digit…

スポーツマンに見る気合いと科学

スポーツをやっている方で関節を痛める方は多い。以前から酷い捻挫の方には苦労しているが、最近は足のクリニックなどで診て頂けるので大分助かっている。特に若い方達は気持ちと気合いでスポーツをやっていることが良くわかる。筋肉の状態を診ると、根性だけで体を壊している方が多い。限界を超えなければならない、とことんまでやる、挑戦し続けると気持ちは分かるが身体がついていかない。何処かを壊しても、治ったらまたいつも…

美味しい物をお腹一杯食べなければならないという罠

今何人かの方達に食事指導をしている。がんやウィルス感染症、鬱病にアトピー性皮膚炎など病気は様々だが、しゃべる内容は殆ど同じである。前立腺がんをやった方が美食で以前書いた「なんちやってマクロビ」を少し実践しているという。昼は玄米、夜は白米と言っていたので、それは逆にした方がいいと指導した。昼の時間は交感神経優位で食事が身につきにくい。だから三時のおやつという。夜の時間は副交感神経優位で身につきやすい…

大阪と東京の医療の違い

仕事で大阪へ引越した方が久しぶりに来た。話を聞くと、「大阪の医者は親身。東京の医者は事務的。」と言う。そんなに違うのかと思って聞いたら、「大阪の医者は自分のことのように患者を心配する。東京の医者は数が多いから仕方がないのだろうが、機械的な感じがする。明らかに違う。」そんな話を聞いたことがなかったから少し驚いた。我々の業界で明らかに違うことは、大坂なら具合が悪い時はまず鍼灸にかかるり、ダメなら医者に…

日野原先生の診察

聖路加病院の名物院長日野原先生は105才だという。以前テレビを観ていたら、肝臓がん末期の女性が若い担当医から、「肝臓がんが少し大きくなっています・・・。抗がん剤を考えましょうか・・・・。」「そうですか・・・・。」何とも病状を告げる医者もそれを聞く患者も声のトーンが落ちる。その患者が病室に戻った後、日野原先生が回診される場面になって、「日野原先生、聞いて下さい。私の肝臓がん大きくなっちゃったんです。…

ぎっくり腰はすぐに治さない方がいい話

急に寒くなったせいか、坐骨神経痛やぎっくり腰の方が増えている。前回、ぎっくり腰の治療をした方も殆ど痛みが取れ、準卒業まで来た。しかし本音を言うとあまり早く治らない方がいいと思う。今回じっくり自分の身体に向き合って、腰が痛くない生活がどれだけありがたいか、身にしみて感じるのに一番いいチャンスだからである。以前、生きているだけでボロ儲けで書いたが、普段、普通の方は身体のことを全く考えていない。私は職業…

なんちゃってマクロビの勧め

マクロビとは「マクロビオティック」の略である。以下はwikipediaからの参照である。 マクロビオティックとは玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、独自の陰陽論を元に食材や調理法のバランスを考える食事法である。 玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とする。 野菜、穀物、豆類などの農産物、海草類を食べる。有機農産物や自然農法による食品が望ましい。 なるべく近隣の地域で収穫さ…

一人暮らしとぎっくり腰

普段は山登りをして元気な方が、ぎっくり腰になったという。話を聞くと、久しぶりに友達と遠出をして美味しい物を食べたという。話を聞いただけで、車の運転で足の左右差、お腹の状態が良くないとわかった。身体を診ると右の脛だけこっている。アクセルとブレーキ操作である。これは想定内なのだが、お腹を診てビックリである。この方は娘が嫁いで今は一人暮らしである。どうしても食事に気を使わなくなり、友達と久しぶりに楽しい…

準備で勝つ話

ある方が夏休みをたっぷり取って、久しぶりに仕事を再開したら腰が痛くなったという。身体を診ると腰に炎症が起こっている。腰がビックリしたわけである。本人はたっぷり休息を取ったから、これで年末までたっぷり働けると思っていたが、実際は逆であった。こういう方を診るたびに、「準備で勝つ」という言葉が浮かぶ。ゴルフでいつも同じ所に腰痛が出る場合、痛くなる前から湿布を貼っておけば楽に過ごせる。宴会の季節になるとテ…

昔の生活

最近はテレビで健康ブームなのか特番が多い。 ある番組で「ご飯に麦を入れるといい。」とやっていたので、早速押し麦を買って炊いてもらった。 子供の頃は麦入りご飯が当たり前で、「うちは麦を1割しか入れていない。」と言っていてもよく見ると3割ぐらい入っていたものだ。 白米も一番大事な胚芽などを取ってしまっているから、栄養的にも完全食ではない。 麦を入れるとミネラルや繊維などがあってとても良いという。 そし…

医療費問題を考える

あまり大きな話をするつもりはないが、これだけ医療費がかかり続けると少し色々と言いたくなる。まず私が取り組んでいる、Bi-Digital O-Ring Test、EAT(Bスポット療法)、筋膜リリース(ファシアリリース)とどれを取っても殆どお金がかからないわりに効果が高い。まずBi-Digital O-Ring Testであるが、多少の技術の熟練は必要であるが、眼に見えない病気の根源やがんの初期、薬…

乳房再建術とごね得の話

乳がんの手術後、乳房再建術をやった方の悩みは深い。中々先生に思ったことが言えず、手術後数年してから「実はこういうのが良かった。」という話を聞く。担当の先生も色々と言ってくれれば対応してくださるのだが、手術前に医者と交渉みたいな話は苦手な方が多い。ある意味ごねた方の方がいい結果を生んでいる。もう少し大きい方がいいとか、右にずらしてくれとか、微妙なところにこだわりをもつ方は多い。詳しく相談すれば、「そ…

耳鳴りの治療-合わせ技一本

以前から耳鳴りには手こずっていると書いている。今日来た方は合わせ技一本で耳鳴りが殆どなくなったという。下記はその治療経過である。 乳酸菌 荏胡麻(エゴマ) マウスピース 水抜き剤 EAT(Bスポット療法) 首のゆがみの矯正 この方はがんをやっているので、乳酸菌は外せない。耳の症状は殆どウィルスなので、荏胡麻を飲んでもらった。顎関節と耳の関係はよく知られている。耳の病気は水腫との関係が深いので、水抜…

胃の内視鏡で「胃は綺麗」といわれて

仕事でストレスがかかっている方の体を診たら、スタマックライン-胃炎の反応がある。「少し胃の反応があります。胃が悪いですね。」と言ったら、「先日胃の内視鏡を受けて、胃は綺麗と言われたばかりだから胃は悪くない。」と言う。本人の気持ちは分かるが、内視鏡でわかるのは胃の機能ではない。取り敢えず空っぽにして胃の内側を覗いただけである。食べ物を入れてちゃんと消化するかはわからない。ちゃんと消化すれば機能は問題…

人工股関節の話

五十肩で通っている方が股関節の調子が悪いという。話を聞いているうちに病院にもあまり行っていないようなので、受診を勧めたら「出来るだけ早い時期に人工股関節の手術をした方がいい。」ということを言われたという。昔なら人工関節が7-8年ぐらいしか持たなかったから、再手術を考えると気が重かったが最近のは素材の改良で30年ぐらい持つので、術後無理をしなければ問題がない。股関節の痛みなどは見事に取れるし、そこそ…

免許証で救われる話

常連さんが、「万が一血管の病気で倒れて、自分が意識を失って延命を望まない場合どうしたら良いの?」と聞くので「難しい質問ですが、一つは病気や怪我にしろ家族や知り合いがいるという保証はないから、救急隊の方にわかるように免許証にメモを挟んでおくといいと思います。救急隊は本人確認を必ずしますから免許証が一番よく、家族の連絡先と○○病院の診察券と○○先生に診て頂きたいと書いてあれば、必ずとは言えませんが対処…