キーワード がん

ミキプルーンと乳酸菌の品質

仕事柄、貧血や子供を産もうとしている方には鉄分の摂取でミキプルーンを勧めている。昔は販売員からしか買えなくて,値段も良かったので他のプルーンに変える方が結構いた。しかし比べてみるとミキプルーンだと便秘や下痢など起こさないのに、他の安いプルーンだと色々と問題が起こる。そしてミキプルーンに戻すと問題が解決する。気になって販売員に聞いてみたら、「ミキプルーンの社長がこだわった方でプルーンの中でも1番いい…

テニスと風邪

乳がんをやった方がストレス解消でテニスにはまった。久しぶりに来たので身体を診たら肘や腰が痛く頑張っている様子はすぐにわかった。しかし最近風邪を引いて治らず、根気もないという。血液のデータを見たら、ここ数ヶ月栄養状態が悪く、貧血も出ている。話を聞いたら、テニスを週3回やってその後はご飯が食べられないという。そうなると免疫は下がり風邪は治らない。何とも楽しいはずのテニスで悪循環になっていた。本来プロで…

妻が願った最期の『七日間』

新聞の投書欄に掲載された「妻が願った最期の『七日間』」という詩が話題となった。詩をつづった男性の思いとは。今年1月、小腸がんで亡くなった宮本容子さん。亡くなる直前、病床で容子さんが話した願いを夫の英司さんが詩に書き留めた。タイトルは「七日間」。 神様お願い この病室から抜け出して七日間の元気な時間をください 一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい あなたが好きな餃子や肉味噌(みそ)カレーも…

なぜブログを書いているのですか?

近所の常連さんから、「最近ブログのアップが日に3回とか多いですが、なぜ書いているのですか?」と聞かれた。理由は2つある。 患者さんが自分の症状と似たような話に共感して頂き、どうすれば治るかを知るため 治療家が治療法に悩んだときにどうやって打開すれば良いか学ぶため 1はそのままなので理解していただけると思う。乳がんの患者さんが「乳がん」と検索窓に入れて頂ければそのまま情報が得られる。それも病院で教わ…

この病院で死にたい

病院勤務時代に入院していたおばあちゃんが、「私はこの病院で死にたい。」とよく言っていた。我々から見ると最高の医療を受けたいのは人の常だが、しかし患者心理は少し違う。たとえこの病院の医療水準が最高でなくても良いのである。この病院の先生が好きなのか、お世話になったのかはわからないが、この病院とかかわっていたいのである。当時はそういう患者心理がわからず、いい医療がすべてと思っていたが実際は違う。先生との…

予測できた開腹手術

常連さんの知り合いで70才女性の方が、悪性リンパ腫の治療を続けていて、ある日突然腹痛で診てもらったら腸閉塞でお腹を開けるしか手段がないところまで悪化していたという。話を詳しく聞くとこの方は抗がん剤をやっていて、かなり免疫状態が下がっていたという。最近何となく調子が悪いと言っていたらしく、便秘が続いていて吐くこともあったそうだが、特段気にしなかったという。そして突然の腹痛で内視鏡では治療できず、お腹…

生クリームでお乳が出なくなる話

前回、生クリーム病を書いたが常連さんにそのことをしゃべったら、「3人目の子供に授乳中、ショートケーキを食べたら乳腺炎を起こし、そういうば産婆さんから『医学的に証明されていたわけではないが、控えるように皆に言っている。』と言われたことを思いだした。」と言う。一過性の乳腺炎なので少し揉めば治る程度らしいが、和菓子では起こらないのに、生クリームでは確かに乳腺が張るという。去年、癲癇の子供の治療中でクリス…

新米看護師に一言

もうすぐ看護師になるという女子が来た。病院勤務時代の経験から、看護師を長く続けるとどういうことが起こるかという話をした。まず第一に物事に動揺しなくなる。勤務先が救急やがん、難病センターだと朝から晩まで病気の話ばかり、かなりの度胸がないとやっていられない。私なども月に一度だが、病院研修で朝から晩まで、「がん、がん、がん、転移、抗がん剤、放射線、がんが大きくなった、消えた、がん、がん、がん・・・。」と…

筋肉の質と潰瘍性大腸炎

昨日紹介できた方は何とも筋肉の質が良い。完全に瞬発系である。試しにそのことを伝えてみると、「あなたの筋肉は抜群の瞬発系ですね。100m走とか得意でしょう。テニスとかバトミントンはいいです。しかし全くマラソンが出来ません。典型例です。」「そうなんです。短距離がいいのに、どうしてマラソンが出来ないのかと不思議に思われていました。」「そうでしょうね。こういう方は性格的に白黒つけたがる方が多いんです。0か…

減量と赤いドレス

今までも減量に取り組んできた方は多い。膝痛やがんの後遺症の方など目的は様々だが、簡単に結果は出ないという感覚を持っている。特に40-50代女性で20才の時の体重が55kgで今は70kgになってしまうと、生活の根本から指導をしないと変わらない。普通、減量は月に2kgを目指すが、5-6kgなら数ヶ月でいいが10kg越えとなると1年ぐらい時間をかけた方がうまくいく。減量目標は15kgだから、今からやって…

漢方薬一覧

長年東洋医学をやっているとどうしても漢方薬の話が出てくる。 代表的な漢方薬一覧を解説します。 葛根湯 (かっこんとう)… 頭痛、肩こり、風邪の引き始め、目の疲れ-肩より上の血行を良くする 安中散(あんちゅうさん)…胃弱、胃アトニー、神経性胃炎-食べ過ぎなどの場合の消化剤 八味地黄丸(はちみじおうがん)…腰痛-下半身の血流改善、尿量に注意 黄連解毒湯 おうれんげどくとう   喀血、吐血、ノイローゼ …

この肩の痛みは耐えるべきか、医者に行くべきか

少し孫と無理をして遊んで肩を痛めた方が通っている。何もしなくても肩がうずいてしまうので、頻繁に通っている。この方は普段からあまり薬を飲まない方で、少しぐらいの辛さは我慢をしてしまう。今回の痛みも少しだけ薬を飲んだが効かず、治療を求めてきたが私ならすぐに医者に行くと話した。「肩の痛みというのは結構強い痛みです。中々十分鎮痛剤が効きません。安静時にうずくのですから、僕ならすぐに医者に行って注射をしても…

ライオンタイプを治療しながら小言が出る

ライオンタイプで見るからに社長という方が来ている。この方の身体を診る度に、私は小言を言っている。「今までは身体に自信があるから多少辛い症状が出ても無視してきただろうが、50才を超えるとそうはいかない。20才の頃と比べて体重は15kg増え、今までなら簡単に治っていた首や腰の痛みも自然に回復しない。背中を診ると外食ばかりで、甘い物取りすぎと刺激物の摂取は聞かなくてもわかる。腕や足を診ればストレスはたっ…

病院内で伝わらない情報

乳がんをやった方が、胃カメラの時に嫌な思いをしたという。話を聞いたら、「耳鼻科の先生のあなたは右の鼻が悪いから胃カメラは左の鼻から入れてもらいなさい。ちゃんと先生に伝えなさい。」と言われたという。胃カメラ当日に看護師さん2人に伝えてこれで大丈夫と思ったら、先生がいきなり右の鼻から入れて途中で気がついたがそのまま続けたという。会計の時に事務長が飛んできて平謝りだったという。この話は当院なら、「カメラ…

お手伝いさんで悪化した腰痛

胃腸が原因で腰痛を起こした方が食事制限と胃腸の治療でほぼ完治した。胃腸に負担をかけると簡単に腰が痛くなることは既に体験済みなのだが、数ヶ月ぶりに身体を診たら、完全にもとに戻っている。過食が止まらないという。理由を聞いたら、「新しいお手伝いさんの作ってくれる料理が美味しくてつい食べてしまった。」と言う。こういうモードになると次から次へともっと美味しい物が食べたくなり、お酒もお菓子もどんどん食べたくな…

常連さんに落とし穴

仕事柄、身体のメンテは勧めているが、時々の常連さんに落とし穴がある。 最近3例あったので紹介したい。 1.乳がんをやった方が、ご主人と喧嘩して免疫を落としたケース 免疫を上げるために食生活の指導や乳酸菌、温熱をしていて経過が良かったが、喧嘩の後免疫指数が極端に下がっていた。この方には、「まだ若いから喧嘩は分かるが、免疫を下げてがんを喜ばせるのはどうかと思う。まずはご主人を受け入れて、がんを喜ばせて…

病院の中で意見が違う先生に迷っている話

腰の手術をした方が足首が動かなくなり、装具を着けなさいと手術の担当医に言われた。しかし装着して歩行訓練をするとどんどん膝が痛くなってしまい、リハビリの若い先生に訴えた。するとその若い先生は、「本当は着けなくてもいいと僕は思っています。しかし担当医の指示なので僕には逆らえません。ですからつけて下さい。」と言ったという。病院の中で違う意見に患者は悩み、痛くても真面目に着けていて3ヶ月が経ち耐えきれず来…

子宮筋腫を治したら頻尿と便秘が治った話

子宮筋腫を手術した方が、なぜか頻尿と便秘が楽になったという。我々からしてみると解剖的に当然のことなのだが、患者さんにしてみると不思議にうつるらしい。図は身体を正面から垂直に切って、横から見たところである。左が前で右がお尻である。女性の場合、子宮の前に膀胱、後ろに直腸があるのがわかると思う。子宮が筋腫で大きくなれば、前の膀胱を押すので頻尿になる。後ろを押せば直腸が拡がらなくなるので、便秘になる。言わ…

難しい後頭神経痛

以前から後頭神経痛の治療には悩んでいる。定期的に通っている方が殆ど良くならないので、下記の通り治療法や検査の見直しの話をした。 筋肉の問題として捉える-CT・MRI・超音波で検査 炎症として捉える-血液検査 がんを疑う-CT・MRI・血液検査 噛み合わせを疑う-マウスピース 骨格のゆがみ-インソール 無呼吸症候群-入院検査・CPAP 神経痛として捉える-神経ブロック・筋膜リリース(ファシアリリース…

耳下腺の腫れに関して

常連さんが左耳下腺だけ腫れて困るという。医者で調べてもらっても血液に異常が出るわけでもなく、辛ければ抗生剤を出すという。歯医者では左であまり噛むなと言われマウスピースを作ったが良くならない。耳鼻科でも異常はないという。八方塞がりで何かないかという。まず考え方だが、周辺に炎症はないか考える。こういう場合は中咽頭や咽頭扁桃を疑う。中咽頭ならがんを疑うし、咽頭扁桃ならEAT(Bスポット療法)で治療できる…