キーワード 子育て

抗菌抗菌と言い過ぎ

以前、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長のご発表で「子供を花粉症にしないための9カ条」を紹介した。 「子供を花粉症にしないための9カ条」 1.生後早期にBCGを接種させる 2.幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる 3.小児期にはなるべく抗生物質を使わない 4.猫、犬を家の中で飼育する 5.早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす 6.適度に不衛生な…

泣いている赤ちゃんを一瞬で泣き止ます方法

新米ママに関しては何度も書いているが、最近は新米パパの悩みで、「赤ちゃんが泣き止まず、困っている。何をしてもダメ。睡眠も十分取れないし困っている。」というのが多い。これは数年前にyoutubeで見つけたのだが、 Dr. Robert Hamilton先生が泣いている赤ちゃんをうつ伏せに抱っこして、少しお尻振ると泣き止むという。 こちらとしては本当かどうか知りたくて、泣いている赤ちゃんで実験したいと…

サザエさん検証

以前、ブログで、「究極の幸福 サザエさん」を書いた。このサザエさんだが色々な問題と示唆を含んでいて実に話が色々な方向に展開する。仕事柄、年配の方で孫の話をよく聞く。「あまり大きな声では言えないんだけど、息子の子と娘の子は全く違う。頭では同じ孫とわかるがこれは気持ちの問題。」これは中々微妙な問題である。仕事柄患者さんと話し込むことはしょっちゅうだが、男親にはわかりにくい、微妙な母親の気持ちがある。お…

赤ちゃんの発熱について

新米ママで赤ちゃんが初めて発熱したという。40.7度と言うから親は焦ってしまう。すぐに病院に連れて行こうと思ったら日曜日で、仕方なく救急に連れて行ったら医者から、「あ、手足口病ね。治す薬はありません。どうしてもというのなら薬は出しますがどうしますか?」と言われたという。子育てを何人かしていれば多少の子供の発熱は慣れているから、あまり動揺しないが、初めてだと動揺の様子が手に取るようにわかる。我々なら…

生きる規範

時々女性の口から、「人から何かを言われると成る程と思うし、違う方から違うことを言われても成る程と思ってしまう。いつも不安ばかりで取り越し苦労が絶えない。」ということをよく聞く。すこし難しい言葉だがそういう方は、「生きる規範(きはん-判断基準)」がない。例えば治療において規範がなければ、その場限りの治療になってしまい患者を治癒に導けない。子育てでもその場限りの方針は困る。百年の計とは言わないが、判断…

二十歳より10kgほど太った女性達へ

以前男の38才説は書いた。男性の場合、33才ぐらいから身体が変化するが、気持ちは学生時代のまま5年過ぎる。40才を前にして、「俺も人生半分か。」などと言い、今までは薬局にいっても滋養強壮剤など見向きもしなかったのが、少し気になる。我々のような鍼灸・マッサージも自分の腰が良くならず、行ってみようかなぁと気になり始める。それが男の38才説だが、女性の場合は明確に38才に反応しない。理由はいくつかあるが…

母親がおもちゃ

新米ママだと中々子育ての悩みはつきない。お腹に10ヶ月いたとはいえ、いきなり人間が出てきて突然、「今日からあなたは母です。」と言われる。何をやっていいか分からなく、又授乳などで睡眠も取れず大変なのは良くわかる。しかしこの子育て、男には出来ない。例えば子供が学校に行くときなどよく、「車に気をつけて。」というが、ある程度の年齢になると子供が、「もうわかっている、毎日同じ事を言わないで。」となる。父親は…

産後のトラブル

仕事柄新米ママは多い。初産だと慣れない子育てに数時間おきの授乳、睡眠もままならずわからないことばかり。近くに母親がいればいいが、遠方だといちいち聞いていられない。出産後に痔や尿漏れは多く、初めての体験に戸惑ってしまう。場所が場所だけに医者にも行きにくい。痔などは特に便秘がダメで、睡眠も十分でなく、食生活も乱れてしまうと中々痔はやっかいである。妊娠中は子宮の前に膀胱、後ろは直腸である。子宮が大きくな…

閉経と解放

常連さんが閉経して、もう女ではなくなったのかしらと言う。この閉経に関しては以前師匠から、「閉経は女性にとって解放である。」と教えていただいた。一般的に女性の生理は12才から48才までの36年間である。多少の前後はあるにせよ、50才に近づくと女性の症状は増える。その中で圧倒的に多いのが不眠である。その次にホットフラッシュ、関節の痛み、だるさ等々、不定愁訴のオンパレードである。極端な女性ホルモン低下な…

夫源病について

仕事柄、40年ぐらい連れ添ったご夫婦の愚痴はよく聞く。 ご主人は、「昔は可愛かった。今は生意気。」 奥様は、「そばにいないで欲しい。定年後は家にいると思うと恐ろしい。」 とお互い言い分はあるのだろうが最近、「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」「いつまでたっても更年期が終わらない…… 奥さん、それは「夫源病」ですね。…

女の38才説?

以前から、男の38才説は言っている。40才近くになると二十歳との身体の違いと40才を目前にして自分の人生が半分終わってしまったと感じる。今日常連の女性が、「男の38才説は聞いたけど女にはないのですか?」と言う。「特に女性の場合は38才は子育て真っ直中の方が多い。振り返って入れない状況。40歳を前にしても人生半分と感じる方はいるだろうが男みたいに二十歳と比べない。一番わかりやすいのが恋愛の話。男は過…

母親の精神状態と赤ちゃんの下痢

初めての子育てで不安を抱えない新米ママはいない。色々な話を聞く中で少し疑問に感じることがある。「出産後、栄養もちゃんと取っていて母乳に全く問題はないが、赤ちゃんが時々下痢をする。何が栄養的に足らないのかわからない。」これは我々から見ると、母親がちゃんと栄養さえ取っていればいつもいい母乳が出ると思っているからである。戦後、食糧不足で栄養状態が悪かったときでも、母乳で必ず下痢をするわけではなかった。こ…

ヘルペスについて

患者さんの中にヘルペスウィルスがなかなか治らない方がいる。ヘルペスは免疫が下がると皮膚に湿疹を表し、酷くなると痒いのを通り越して痛くなる。場合によっては入院して数日間、抗ウィルス剤の点滴を受けなければならない。こちらとしてはどういう時にヘルペスが暴れるのか調べているが、中々つかみ所がないのが現状である。腸や冷え、ストレスがあれば悪化するのだが、必ず皮膚に反応が出るかというとそうでもない。色々と整え…

夫婦喧嘩と発酵

これは聞いた話だが、良いお酒を造るために発酵は大事だが、どういうわけかちゃんと発酵する時と腐敗する時があるという。 酒蔵にしたら腐敗しては仕事にならないから、徹底的に腐敗の原因を調べたら夫婦喧嘩だったというという。 夫婦喧嘩をすると発酵が止まるという。 本当かなぁと樽の前で喧嘩をしたら、菌が人の話を聞いて入るみたいに発酵が止まったという。 逆にイチャイチャしたら、発酵し始めたという。 すぐにはこの…

新米看護師に一言

もうすぐ看護師になるという女子が来た。病院勤務時代の経験から、看護師を長く続けるとどういうことが起こるかという話をした。まず第一に物事に動揺しなくなる。勤務先が救急やがん、難病センターだと朝から晩まで病気の話ばかり、かなりの度胸がないとやっていられない。私なども月に一度だが、病院研修で朝から晩まで、「がん、がん、がん、転移、抗がん剤、放射線、がんが大きくなった、消えた、がん、がん、がん・・・。」と…

筋肉の質と潰瘍性大腸炎

昨日紹介できた方は何とも筋肉の質が良い。完全に瞬発系である。試しにそのことを伝えてみると、「あなたの筋肉は抜群の瞬発系ですね。100m走とか得意でしょう。テニスとかバトミントンはいいです。しかし全くマラソンが出来ません。典型例です。」「そうなんです。短距離がいいのに、どうしてマラソンが出来ないのかと不思議に思われていました。」「そうでしょうね。こういう方は性格的に白黒つけたがる方が多いんです。0か…

鼠径の痛みと胃炎

普段は坐骨神経痛の方が、今回は鼠径が痛いといってきた。こういう場合はまず大腿四頭筋を診るのだが、かなり硬い。運動なら山登りか階段、内臓なら胃腸炎である。どんな時痛いか聞いたら、階段の上り下りは痛くないし、平らなところで痛みがあるという。これはおかしいと思って、胃を調べたらストレス性胃炎と分かった。スタマックラインが勝ちがちである。硬さから判断して2-3ヶ月経っている。どうも子育てのストレスらしい。…

結婚相手はおとなしい人が良い

30代の女性で初診時から身体を診て、「あなたは立ち仕事に身体が向いていない。結婚して3人ぐらい子供を作ると身体が強くなる。早くいい人を見つけなさい。」と指導した人がいる。その後仕事をデスクワークに変えたがやはり身体がついていかない。兎に角仕事に身体が向いていない。これはもう結婚しかないと思って、「若い頃はグイグイ引っ張っていってくれる男性がいいと思うだろうが、こういう仕事をしているとおとなしい人が…

結婚と子作りは早い方がいい

2人目の子供を作ろうか迷っている方には、「すぐ作れ。はよ作れ。」と言ってしまいます。よそ様の御家庭のことなので大きなお世話ですが、経験上1人育てるのも2人育てるのも同じです。母体や卵子、上の子供との年齢差全て考えてもまとめて作った方がいいと思っています。色々考えるお母さんはいるでしょうが、子育ては知恵がものをいうのではなく体力勝負です。最近は晩婚化や高齢出産で、産んで殆どのエネルギーを使い果たして…

産後の骨盤治療

妊婦さんや新米ママを見ていると、産後の肥立ちといいますか、骨盤などのゆがみが気になります。出産後の骨盤治療は胎児が大きい場合、臨月などは結構な圧迫感で出産後は腰か股関節がやられます。我々は出産後2週間を目安に治療しますがこつがあります。それは短期決戦で治療することです。なかなか治療も子育てがあって受けられないでしょうが、だらだら月に1度治療をしていては、腰痛の火種が残ります。一気に安全領域まで持っ…