新型コロナウィルス収束後の社会

現段階で270万人の感染者と17万人の死者を出した新型コロナウィルスだが、2年ぐらいの内にはワクチンや抗ウィルス剤によって、毎年流行のインフルエンザ程度に収まるであろう。
では新型コロナウィルス収束後の社会はどう変わるのか考えてみた。

現段階で感染前と同じ生活には戻らないだろうと想像できる。
観光業や宿泊業、飲食業などは壊滅的な打撃を受け、会社の存続が危ない。
生活必需品や最低限の社会インフラ関係の仕事は継続だが、遊興関係は厳しい。
病院は人手不足で崩壊寸前で、役所もパンクしかけている。
満員電車に揺られて出勤していた方達が、テレワークを導入し、労働環境も大きく変わろうとしている。
毎日テレビを見ていても不安しか煽らないし、経済もこれだけやられると世界恐慌の畏れもある。
ここまでくると人が生きていくために本当に必要なものは何なのかと思ってしまう。
少し列記したい。

衣食住
教育
結婚
子育て
仕事
病気
紛争解決
葬儀

お能ではないが、そぎ落とすだけそぎ落とせば、「生まれて着て食べて住んで、教育を受け、結婚して子供を作り育て、仕事をして、病気や争い事を解決し、あとはご葬儀。」ということになる。
こう書いてみると意外と人の人生はスッキリしている。
社会が豊かになればよりいい服、豪華な食事、より快適な住まい、高等教育に娯楽、旅行に趣味と言うことになるのだろうが、人が生活する上で幹になる部分は変わらず、枝だけが豪華になる。
今回の騒ぎでその枝が殆どそぎ落とされてしまった。
これは病気の治療の時にも言えることだが、「1度すべてをリセットしてゼロから考える。」はとても大事な事である。
よく師匠が、「あなたはこんなに過酷な生活をしてがんになったのだから、病気が治ったらまたすぐ仕事に戻ろうとはせず、スローライフにしなさい。」と指導している。
今回のパンデミックは今までの生き方や考え方をガラガラポンしなさいと、天が言っているように思えてしかたがない。

image_print印刷する