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生理と感染の時は別人

常連の女性が珍しく風邪を引いて発熱した。咳も出たという。その時から滅多に訴えない首の辛さと頭痛、足のつけねの痛みを訴えてきている。治療しても中々うまくいかない。この方には、「女性は生理と感染の時は別の人になったと思いなさい。」と説明をした。生理中に普段言わない症状を色々と訴えてきても生理が終われば治まる。感染時(風邪を引いたときなど)も同じで、普段言わない症状が出る。普段味わっていないだけにとても…

普段治療しないところが大事

患者さんの中にはかかりプロというか、治療に慣れている方は多い。 我々の業界に数千万円のお金を落としている方もいる。 私が生まれる前からかかっている方もいる。 治療技術は解剖を学び 自分なりに考えて作ったが、どうも数ヶ所普段あまり一般の先生が治療しないところがある。 1.太腿の前面-ここは自覚症状が出ない。この筋肉が硬くなると膝痛を訴えてくる。また胃腸障害でも出やすい。腰痛や坐骨神経痛の時は見落とし…

突然起こった喘息発作

当院の喘息の記事を見てきた方が、少しおかしなことを言う。「去年まで全く喘息で咳き込まなかったのに、突然、起こったのです。」普通はそんな事は起こらない。何か生活で動物(小鳥や猫)を飼ったとか、古い絨毯をもらったとか、古着を買ったとか、仏壇をもらったとかがないと発作は起こらない。医者に薬を丁寧に処方してもらったわりには治らないで来院された。詳しく話を聞くと咳き込む前に腰痛がありインドメタシンなどの外用…

転んで胸を打ったら過食に注意

年配の方が転んで左胸を打撲した。症状は咳き込むと痛い。典型的な神経痛様の症状である。症状が神経痛と同じだから、冷やしてはいけないことはわかると思うが、痛めたところが丁度心臓の反応点と重なる。病院に行って心電図を取るときに、左胸の第4肋間から始まって脇にいくにしたがって第5第6と、くっつくカップ(サクションカップ)をつける。だから打撲なのに心臓に悪影響が出る事がある。そのことを患者さんに伝え、尚かつ…

常連さんに落とし穴

仕事柄、身体のメンテは勧めているが、時々の常連さんに落とし穴がある。 最近3例あったので紹介したい。 1.乳がんをやった方が、ご主人と喧嘩して免疫を落としたケース 免疫を上げるために食生活の指導や乳酸菌、温熱をしていて経過が良かったが、喧嘩の後免疫指数が極端に下がっていた。この方には、「まだ若いから喧嘩は分かるが、免疫を下げてがんを喜ばせるのはどうかと思う。まずはご主人を受け入れて、がんを喜ばせて…

鎮痛剤は病気を治していないという話

橈骨神経痛で通っている患者が極端に投薬を嫌がっている。「この神経痛は鎮痛剤では治らないことを知っている。医者から薬をもらってもそのまま捨てている。」と言う。気持ちは分からないでもないが、我々の立場からすると少し違う。鎮痛剤を使う目的は神経痛を治すためではない。身体が少しでも痛みを感じなければ快復力が働き、体力で治せるチャンスが増える。この方には次のような話をした。「例えばあなたが冬に風邪を引いて家…

病気の予兆について

常連さんが銀座に行った後下痢をしたという。何か食べたのかと思い聞いたら、何も食べていないという。師走のこの時期、冷えだったかも知れない。下痢になってから自宅でビオフェルミンやワカモトなどを飲んで治療したら良くなったという。さすが常連さんだけあって何をすればいいか理解している。常連さんの中には長い病歴を学会で発表することがある。分厚いカルテを紐解いてまとめるわけだが、時々思わぬ発見をすることがある。…

花粉症治療あれこれ

常連さんが昨晩、花粉症がひどく鼻水と咳で寝られなかったという。やはりこの時期、花粉症の方はよく来る。少し治療法をまとめてみたい。 鼻にコマ油を塗る 乳酸菌や藍を飲む EAT(Bスポット療法)を受ける 鼻洗浄やスチーム吸入器をする 高性能のマスクや鼻マスクを使う 目に関してはゴーグルなどで花粉をブロックする 咳にはヴェポラッブや龍角散(粉や飴がある) 乾布摩擦を行う 皆さんが出来るのはこんな所だろう…

粉末と飴と塗り薬

この時期、咳をしている方は多い。よく龍角散を勧める。龍角散には桔梗やサポニン成分が入っていて鎮咳、去痰に有効である。この龍角散、株式会社龍角散である。太田胃散もそうだが、株式会社太田胃散である。いかに長い間人々に使われていたかが分かる。龍角散はアルミ缶に入った粉末が有名だが、最近はのど飴も出している。実験のつもりで試したら効き方が違う。咳を直接止めるのは粉末がいいのだが、飴は喉で数分間なめているの…

藍について

Bi-Digital O-Ring Testではよく藍が出てくる。 藍は藍染めの藍で、昔から、「藍染め職人は風邪を引かない。」とか、「冷え性や肌荒れに効く。」と言われてきた。 また衣類の保管にも防虫効果の高さは知れ渡っていた。 高価な着物は藍の風呂敷に包んでいたという。 元々抗菌効果が高く呼吸器や肌荒れにいいが染料として多く使われている。 薬用としてフグ毒などの解毒や解熱剤としても使われた歴史があ…

風邪を引かない方法は?

ある女優さんが仕事柄、風邪を引けないという。しかし舞台稽古で何人か咳をしているので何とか方法はないかという。これは一つの方法だが、以前風邪の予防法でも書いたが、少しの風邪を初めに引いてしまうことだ。咳のひどい方と長い時間を過ごすとうつってしまう。当然酷くなる。しかし軽い方なら、うつってもひどくはない。だから家族に酷い方がいるとどうしても重症化してしまう。舞台稽古の時に軽い方からまず風邪をもらい、そ…

風邪を出し切るという考え方

この時期時々風邪の方が来る。医者にちゃんと行って薬をもらうが何となくくすぶっている方は多い。これは私の職業的な考え方かも知れないが、風邪を引くと身体がどう変化するか観察する。もちろん咳がひどくどうにもならない時は抗生剤を飲むが、多少の発熱や咳、喉の痛み程度なら病気に暴れさせる。そうすると風邪は4日間ほどで治まることがわかり、病気に暴れさせた後の爽快感は何とも言えないくらい気分が良い。薬で症状を抑え…

膵臓がんと予防法

常連さんの友人が若くして膵臓がんで亡くなったという。海外勤務続きで時々は背中が痛いと言っていて、帰国後検査をして膵臓がんとわかり手術をしたが、手をつけられずすぐ閉じたという。千代の富士や坂東三津五郎、スティーブ・ジョブズや竹田圭吾さん皆膵臓がんである。他のがんに比べ見つけにくく、転移しやすく、治療しにくく、生存率が低い。超音波診断装置でもなかなか分かりにくく、CTも造影剤の問題で毎年というわけにも…

カンジダ菌について

慢性アトピー性皮膚炎や長引く咳の場合はカンジダ菌(カビ)を疑います。抗生剤の飲み過ぎなどで常在菌まで殺してしまうと、本来身体にあっても何も悪いことをしないカビが暴れ出します。女性の膣炎や気管支炎など慢性化することが多く、真菌剤で良くなればいいですが、改善しない場合は乳酸菌を使うなど免疫を上げる治療が大事です。以前、アトピー性皮膚炎の方がピロリ菌を除菌した後でカンジダ菌が発生してしまい、口の中から皮…

お薦め商品一覧②

前回、当院のお薦め商品一覧を書いたが、第2弾を紹介したい。 【直貼】寒い季節になるとホカロンが欲しくなる。鼻水が出た時など首の後ろに貼ると気持ちが良い。しかし貼るホカロンの場合、温度が60℃ぐらいになり肌着が薄い時など低温火傷を起こす。酷いケースになると皮膚がむけてしまい皮膚移植が必要になる。厚手の洋服の上からでは中々暖まらないし、温度調整が難しい。温度を上がらないようにして皮膚に貼れればと思って…

痔と免疫

以前、咳が止まらない年配のご婦人をBi-Digital O-Ring Testで全身スキャンしたら、膀胱周辺に異常を見つけた。 婦人科の可能性も低いし、痔ですかと聞いたら、「そうだ。」という。 いつからですかと聞くと、出産してからと言う。 出産後の痔はよくあるので仕方がないが、子供がもう50才近いので、いかにほったらかしかがわかる。 免疫を上げるのに痔は治さないと他の病気が治らないから、すぐに肛門…

胃を治す

去年から風邪の影響もあり、胃を壊した方は多い。 よく考えてみると、小鳥タイプの方の胃は深刻である。 ライオンタイプならフードチェックや食事指導、鍼灸で何とかなるが、小鳥タイプの胃は一筋縄ではいかない。 胃が壊れると腸もやられ免疫は下がるし、粘膜は弱くなるし、腰は痛いし、足は冷える。 頭痛や耳の病気、風邪のひきやすいし、生理不順と良いことは何もない。 筋トレをしても太れないから、体力がつかない。 今…

身体の壊れ方と健康維持

長年仕事をしていると人の身体の壊れ方が皆同じだと気がついた。 長い方では30年以上治療しているので、老化の様子が手に取るようにわかる。 40才で治療開始してもう70才を超えている方もいる。 以前、男の38才説でも書いたが身体は体重の増加と共に腹圧が上がり、腰に対して負担増となり坐骨神経痛が起こる。 お腹が出て、太腿が細くなり、体型的にぽっちゃりしてくる。 内臓も下垂気味になり、下腹ばかり目立つ。 …

内圧について

身体から外に出るものは全て快感を伴います。 汗、眼に入った異物が取れたとき、鼻をかむ、涙、奥歯に物が挟まった時、喉に詰まった物、咳、痰、膿、尿、便、母乳、精液・・・。 この理由の一つは内圧が下がるからです。 脚が浮腫んだが汗や尿が出て楽になった。 赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれた。 ようやくトイレに入れた。 膿んでいたが膿が出た。 この内圧の考え方は大事で、食べ過ぎて胃が苦しいとき吐けば楽になりま…

予防で病院に通う

段々寒くなると鼻炎の方は増える。ある程度ひどくなれば耳鼻科に通うだろう。 どうも日本の医療は、悪くなったら行くところというのがしみついていて、予防のため病院通いをしている方は殆どいないと思う。 私などは以前に歯の痛みで地獄の苦しみを味わったので、歯医者には悪くなくても行く。 歯医者もまた来たの、何処を治療するの?、やることないよといった感じだか、無理矢理でも見つけて治療してほしいとこちらが言うので…