キーワード 食べ過ぎ

年をとると幸福度が上がる

これは実感がある。若い頃は仕事がないとか、お金に困ったとか、恋人と喧嘩したとか、悩みの連続である。先日テレビをみていたら、若いとは悩むことなりと言っていたが、的を得ている。人は還暦近くになるとある程度ゆとりができる。時間はあるし、元気な中高年である。しかし欲しいものはないし、食べ過ぎれば医者に怒られる。行きたいところも思うように行けない。毎月海外旅行などとても出来ない。休みの日も行くところがなく、…

子供の姿勢

子を持つ親としては子供の姿勢の悪さは気になると思う。背骨自体に大きな問題がなければ、食事や勉強するときのテレビの位置が大きな原因となるが、それ以外ではお腹の調子によって子供は良い姿勢を取れなくなる。子供は甘い物が大好きで時に食べ過ぎてしまう。砂糖は麻薬と以前から言っているが、あまりに食べ過ぎてしまうと膵臓に負担がかかり炎症を起こす。そうなると腹筋力が弱まり、背筋にも影響がある。そうなってしまうと姿…

怪我と胃炎

女性で転倒して顔に怪我をした方が胃炎できた。身体を診たら腹圧が異常に高い。これは食べ過ぎかなぁと思って、「まさか、怪我の後、食べ過ぎはないですよね?」と聞いたら、返事をしなかったので図星であったのだろう。動物を見てもわかるとおり、怪我をした後は安静にして食事を絶つのが原則である。怪我をしたところに栄養を摂らなくてはと考えるかも知れないが、それは間違いである。食べればエネルギーを胃腸に取られ、傷の回…

パッケージで直す考え方

例えば走ったとして足に筋肉痛が起こる。何と何をすれば後遺症が残らないかをパッケージにする。走った後冷やして、揉んで2日間休めば大丈夫のように。風邪を引いてしまったら、薬を飲んで絶食をして、早めに寝るがパッケージ。宴会続きで食べ過ぎたら2食抜いてお酒を飲まないのがパッケージ。身体に対してそのパッケージをちゃんとこなしていれば問題が複雑にならない。こじれなくて済む。それがパッケージが不十分だから絡み合…

宴会のコツ

お笑いの方から聞いた話だが、タモリさんは1日1食で土曜日に断食をしているという。金曜日に食べて土曜日食べず、日曜日には午後から人が集まるので食べるという。2日近く胃腸を休ませている。「笑っていいとも!」を32年間、休まず出来た秘訣は胃腸にあったと思う。よく社長が、「今日は夜、宴会だから昼は軽めのそばにした。」と言っているが、あれはどうかと思う。本当はとんかつを食べたいところをそばで我慢して、夜の宴…

美味しい物をお腹一杯食べなければならないという罠

今何人かの方達に食事指導をしている。がんやウィルス感染症、鬱病にアトピー性皮膚炎など病気は様々だが、しゃべる内容は殆ど同じである。前立腺がんをやった方が美食で以前書いた「なんちやってマクロビ」を少し実践しているという。昼は玄米、夜は白米と言っていたので、それは逆にした方がいいと指導した。昼の時間は交感神経優位で食事が身につきにくい。だから三時のおやつという。夜の時間は副交感神経優位で身につきやすい…

胃を治しすぎて困った話

以前、腰痛の原因が胃にあることがわかり、胃の治療ばかりしていたらすっかり腰は治ってしまった方がいる。しかし最近は胃の調子が良すぎて食欲が止まらず困っている。以前は胃と腸で胃の方が弱いからさほど量も食べられなかったが、胃が元気になると腸の器を越えてしまい、体重は増え続け腸が悲鳴を上げている。これには困ってしまった。治す方法は炭水化物を極力控え、野菜と蛋白質を増やし、よく噛むことである。アルコールも程…

身体の中を診て治療する時代

長年東洋医学を学んでいるとどうしても、技術が職人芸とか、名人芸という話になってしまう。 ○○先生の治療技術は凄かった、他の先生が真似できない。 昭和の名人の名にふさわしい技術を持っていた。 あのような名人はもう出ない。 しかし最近私が学んでいる超音波診断装置を使って鍼を打つ技術は、新人の先生もベテランにしてしまう可能性がある。 身体の中の特に筋肉・神経の様子が手に取るようにわかり、何処に問題がある…

名人はお腹(胃腸)の治療ばかり

我々の世界は名人と言われる方は多い。先人の先生方の著書を読むとお腹(胃腸)の治療のことばかり書いてある。一般的に鍼灸は整形外科的な関節の治療ばかりが目立つが実際はお腹(胃腸)をよく診る。私も昔は関節のことばかり考えていたが、長年やっているとお腹を治めないと関節の痛みが取れないことがわかり、最近はお腹(胃腸)の話ばかりしている。まず患者さんのお腹は大抵診てどういう状況か診断する。胃が硬いとか腸が張っ…

旅行とぎっくり腰

この時期、旅行疲れでぎっくり腰の方は多い。旅行の目的が美味しい物を沢山食べることだから腹筋力はなくなる。それに長時間の車や新幹線、飛行機で腰や足に負担がかかり、ぎっくり腰は仕方がない。ぎっくり腰になった方の体を診ると、お腹と脚の両方に負担をかけなければいいのにと思ってしまう。移動がきつければ少食にするとか、移動が楽で翌日の日程も楽なら食べ過ぎてもいいとか、どちらかがいい。美味しい物を食べるなと言っ…

準備で勝つ話

ある方が夏休みをたっぷり取って、久しぶりに仕事を再開したら腰が痛くなったという。身体を診ると腰に炎症が起こっている。腰がビックリしたわけである。本人はたっぷり休息を取ったから、これで年末までたっぷり働けると思っていたが、実際は逆であった。こういう方を診るたびに、「準備で勝つ」という言葉が浮かぶ。ゴルフでいつも同じ所に腰痛が出る場合、痛くなる前から湿布を貼っておけば楽に過ごせる。宴会の季節になるとテ…

食べられる量と食べていい量は別

付き合いで焼肉を食べ過ぎて調子が悪いという方が来た。断れない状況はわかるが話をしながら、食べられる量と食べていい量は別と言う話をした。胃が丈夫な方はかなりの量を食べられる。何となく能力が高く、偉いような気がするが健康とは関係がない。筋力であれば余裕があるという話だが、食べられる量で健康は測れない。食べていい量をきちんと食べている方の方が健康的である。昔は「恰幅(かっぷく)が良い」というのは褒め言葉…

休息と甘い物

80代の女性が母の葬儀のあと介護がなくなり、最近腰が痛いという。調べてみると腹圧が異常に高い。動かなくなっても食欲は普通は落ちない。胃腸も筋肉だから身体を動かして血流が良いときは働くが、居間でゴロゴロしながら甘いものを食べ過ぎれば腹圧が上がる。「軽い断食でもしたらどうですか?」と言ったら、「絶対にいやだ。」と言う。「今どんな食生活をしているのか?」と聞いたら、「朝4時に起きてまずお菓子、6時から朝…

腰痛を逆立ちで治す話

内臓下垂による腰痛の方が最近続いている。いずれも細身の女性で慢性胃炎と便秘がある。話を聞くと食べ過ぎてお腹がきついと腰が辛くなり、足や腰を高くすると楽だと言う。典型的な内臓の機能低下と下垂である。そういう場合の腰痛は右左というより全体的に腰が重いとよく言う。骨盤内に重力で内臓が下がって、骨盤の中がぎゅうぎゅうになっている状態だ。だから少食にして逆立ちをすると内臓が、元の位置に一時的にでも戻り楽にな…

ハッサクと左側の肩腰の痛み

常連さんが愛媛のハッサクにはまっているという。甘くて美味しいという。食べ過ぎて中性脂肪(糖分の取り過ぎで上がる)が上がってしまったという。そんな生活を続けたら何も無理をしていないのに、左肩と腰が痛いという。これは以前から「甘い物で左腰痛、刺激物で右腰痛」の反応である。 この時期、どうしても甘くて冷たいものは食べてしまう。そうすると膵臓の後ろ(左腰の少し上)が硬くなる。それにつられ左腰まで違和感を感…

臓器に似ている食品

以前にある研修会でパーキンソン氏病の患者さんに、どんな食品が効くのか調べたことがある。 その時は数ある食品の中でクルミが1番だった。 あとで調べたらナッツ類はオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、葉酸、ビタミンE、ビタミンB6などが多く、脳に効く食べ物である事がわかった。 その時師匠が、「これはきっと神様が弱い臓器の形に似たものを食べれば、強くなるように作られているのではないか。クルミと脳はそっくりだ。…

痛風について

年末年始、忘年会や新年会で食べ過ぎや飲み過ぎの方は多いと思います。 度を超すと尿酸値が上がり、痛風になる方がいます。 足の親指の付け根が痛くなることが有名ですが、痛みは突然起こります。 昨日まで大丈夫だった方が突然歩けなくなるぐらい強い痛みを伴います。 患部は赤く腫れ、熱を持ち、これでは痛みが簡単には取れないだろうと治療しながら感じてしまいます。 しかしこの痛風の痛み、きちんと治療すると確実に鎮痛…

妊婦治療のコツ

妊婦治療は「腰痛」と「足の浮腫」が主な症状だ。 しかし意外と妊婦治療は知られていない。 我々からするとこの2つしか症状を聞かない。 まず体重増加による重心の移動で、腰が痛くなる。 増える方は15kgぐらい体重が増える。 赤ちゃんは羊水を入れても5-6kgぐらいだから、少し食べ過ぎとは思うが、あれだけ後ろにふんぞり返れば腰も痛くなると思う。 次は浮腫だ。 これには理由があって、赤ちゃんは腎臓が機能し…

内圧について

身体から外に出るものは全て快感を伴います。 汗、眼に入った異物が取れたとき、鼻をかむ、涙、奥歯に物が挟まった時、喉に詰まった物、咳、痰、膿、尿、便、母乳、精液・・・。 この理由の一つは内圧が下がるからです。 脚が浮腫んだが汗や尿が出て楽になった。 赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれた。 ようやくトイレに入れた。 膿んでいたが膿が出た。 この内圧の考え方は大事で、食べ過ぎて胃が苦しいとき吐けば楽になりま…

胃腸を鍛える

トライアスロンをやっている方や企業のオーナーで、胃腸さえ強ければもっと色々と出来るのにと思ってしまう方が結構いる。 慢性腰痛で胃が原因の場合は多く、中々整形外科で胃腸の問題を指摘しないので、治らず困っている方がよく来る。 そういう場合、胃を治すと嘘みたいに腰の痛みがなくなるので東洋医学にはまる。 しかし胃を治しても少し無理をすればまたおかしくなる。 マイナスの胃をゼロにしただけで、負担をかければま…