ためになる話

人の悪口

大分前、恩師に、「他人に関しては良いことのみを言い、自分に関しては駄目なところだけ言いなさい。」と指導を頂いた。やすきよ漫才のマネージャーで木村正雄さんも、「東京の笑いは『お前バカだなぁ。』と言うが、大阪は違う。『お前、アホやなぁ。わしはもっとアホや。』と言う。大阪の笑いの方が上。」と言っていた。何年か前に本田宗一郎先生が、新しい社長の就任挨拶で、「ここまで会社が大きくなるとは夢にも思わなかった。…

人が見向きもしない所に新しい治療の答えがある

最近は超音波診断装置を使って身体の中を見ながら鍼を打つことがある。 何年か前にテレビで筋膜リリース(ファシアリリース)が話題になり、自分の五十肩を治してもらったり、勉強していくうちに日本整形内科学研究会のセミナーに出るようになった。 この学会で感じることは、「今まであまり人が見向きもしなかったところに答えがある」という事である。 昔解剖を学んでいたときは早く、血管や神経、筋肉を見たいものだから、皮…

幸せな人生を送る秘訣

「ハーバード成人発達研究」は75年以上にわたり、2つのグループにおける心と体の健康を追跡してきました。対象となったグループは、1939~2014年にボストンで育った貧しい男性456人(グラント研究)と、1939~1944年にハーバード大学を卒業した男性268人(グリュック研究)です。期間がこれだけの長さに及ぶと、調査に取り組む研究者も一世代ではまかないきれません。第二次世界大戦以前から、研究チーム…

鼻マスク、空気清浄機、ダイソン

変なタイトルだが、これは常連さんが鼻周辺の皮膚炎を治したコツである。2ヶ月程、鼻周辺の皮膚炎の治療がうまくいかず困っていたが、ひょんな事から鼻マスクの話をして試してもらった。鼻マスクはあまり聞いたことがないかもしれないがか、花粉症の方がよくマスクをしているが、花粉は口の中では悪さをしない。出る症状は鼻水である。だから鼻から入る空気だけをフィルターにかけてあげれば良い。鼻マスクを使った結果、すぐに皮…

災害対策について

今回の台風19号が昭和33年に首都圏に大きな被害をもたらした狩野川台風にも匹敵するという。子供の頃に大きな台風が来ると枕元に各自のリュックを両親が準備してくれて、すぐに逃げられるようにしていた記憶があるが、子供にとっては何となくワクワクした夜だったことを覚えている。平成の時代から日本は災害のレベルが上がってきた。最近気象庁は、「行政が守れないから、自分の命は自分で守って下さい。」と言いだし、テレビ…

耳の病気と顎関節

常連さんが耳の調子が悪いという。話を聞いてみると以前も調子が悪いことがあり、近くの耳鼻科で治してもらったという。前回の時と同じ処方が出て、「耳の病気(難聴、眩暈)は時間との勝負です。発症して早ければ早いほどいい。症状が出た次の瞬間に耳鼻科にいるぐらいがいい。中々こういう事は世間には伝わっていなくて、耳鼻科にいくと、『どうしてもっと早く来なかった。早くくれば治ったのに・・・。』と言われてしまう。そし…

身体の貯金

常連さんが病気の治療ではなく、予防で通っている。EAT(Bスポット療法)に鼻うがい、マウスピース、口腔ケアに減量、適度な身体のメンテに医療情報収集、今日身体を診たら少し踵が痛いというので、feet inを紹介した。これで中敷きも出来、乳酸菌も飲むという。どこまで身体の貯金を増やすのかと思うが、この医療格差は大きい。この方には「人が死ぬのは1位ががん、2番3番が脳や心臓の血管、4位が肺炎、後は不慮の…

年を取って元気に生きる方法を教えて

常連さんが、「定年後少し元気がなくなってきた。元気に生きる方法を教えて。」と言う。いくつかポイントがあるのでお話したい。 体重を20才の時に戻す-中年太りの方が多いので、糖尿病対策 胃腸を整える-胃腸が駄目になると途端に元気がなくなる、乳酸菌を摂る 口腔ケアをする-マウスピースや歯周病のチェック ウィルス対策をする-荏胡麻(エゴマ)などがお薦め 友人と遊ぶ-男性の場合は定年後は友達を作れない、しゃ…

一気にたたみ込む

腰痛の常連さんが中々お尻の違和感が取れなくて通っている。今日久しぶりに診たら少し顔が痩せている。どうしたのか聞いたら、「胃潰瘍をやり少し食べられず痩せた。良い機会なので糖質制限もやって6kg落ちた。養命酒も効いていると思う。」と言う。こういう時はチャンスでこの方はお尻の違和感を取ろうとして按腹をやろうとしたが、痛がって出来なかった。減量により腰周辺の筋肉も柔らかくなっているので、一気に治癒まで持っ…

医者にかかる順番

常連さんが、「最近調子が悪くあちこち具合が悪い。まず膝、それと朝は手がこわばる。婦人科も不安。膝はグルコサミンかコンドロイチンを飲もうと思っているし、手のこわばりは調べてもらったら薬を飲むほどではないが、すこしリウマチがあるとのこと、婦人科は閉経の問題があるかどうかわからない。」と言う。こういう場合普通に考えれば、整形、リウマチ(膠原病)科、婦人科を受診するだろうが、各々の科で薬を出されるとかなり…

紹介が7代出たら本物

これは以前何かの本で読んだ記憶があるが、同時としてはハードルが高かった。仕事柄口コミや紹介は多いが、7代出すとなると考えてしまう。まず確実に紹介を出す方法だが、5人紹介戴いて5人治れば紹介は続くだろうが、1人でも治らないと紹介は止まってしまう。紹介した方も、「5人紹介したんだけど全員治った。教えてあげるよ。」と言うのと、「5人中4人は治ったんだけど行く?」では大分違う。しかしこちらも神様ではないの…

寝具について

仕事柄、「今度布団を新しいのに変えようと思うのだけど、何かいいのないですか?」と聞かれると「以前自宅のマットレスをたまたまブリジストンのを使ったらとても良くて、仕事用のもブリジストンに変えてしまった。確か3層構造で低反発、高反発などを組み合わせていた。何とも言えない寝心地で常連さんの中には『このマットレスいいね。何と言うの?』と聞く方も出るほどである。その後何か他にもないかと思っていたら、常連さん…

どうして痛い足なのに重点的にやっていただけないのですか?

常連さんが山登りの後に来て脚を治療していたら、「触ってもらうと右脚より左脚が痛いのに、どうして治療時間が左右でそんなにに変わらないのですか?」と言う。さすが常連さんの質問はするどい。「理由は簡単です。思いのほか登山の脚への影響はあまりありません。右脚は大腿四頭筋(太腿の前の筋肉)の表面はいいのですが、深いところにしこりがあります。これは治療しなくてはダメです。左脚は痛がっていますがこれは登山ではな…

下剤が効かなくて良かった話

常連さんが珍しく下痢になったという。近医で診てもらったが思いのほか治らない。Bi-Digital O-Ring Testで胃腸を調べてみると確かに効いていない。しかし物は考えようで、「今回の胃腸薬が効いていれば『治って良かったね。』で終わりだが、治らなかったので今後胃腸を強くする方法を指導します。もしかしたらこの一件がきっかけで後になって、『あの時胃腸が治らず本当に良かった、今では対策を取って頂き…

結局は粘膜と噛み合わせの問題

常連さんが、「最近眼は腫れるし、痙攣するし、皮膚はかゆいし、噛み合わせも気になる。脚はムズムズ、喉の調子も悪い。胃もいまいちで膀胱も調子が悪い。色々ありすぎるので最近は医者から『心療内科で診てもらったら?』と言われている。眼医者、皮膚科、歯医者、耳鼻咽喉科、消化器に整形、泌尿器と心療内科、忙しくて困る。」と言う。しかし話をよく聞くと「粘膜とウィルス」と「噛み合わせ」の問題である。免疫が下がり粘膜の…

いびきについて

常連さんからいびきについて色々と相談された。少しまとめてみたいと思う。 まずいびきで1番有名なのは「池松いびき研究所」である。 テレビの取材記事も参考になる。 次に無呼吸症候群がないか調べてもらう。(睡眠総合ケアクリニック代々木)一晩検査に入院が必要。 鼻炎を治す。EAT(Bスポット療法)も含め、副鼻腔炎、後鼻漏、扁桃腺肥大を調べ治す。 肥満対策、飲酒制限 いびき防止グッズを試す 喉の前に数十本鍼…

ネットワーク論その1

前回メルマガ配信で、「一つ病気をしたら他にも何かあると疑え」を書いた。 思いのほか反響があり、もう少し詳しく聞きたいと言う。 この話は身体の中のネットワーク論になってしまう。 いくつかはブログの中に書いてあるが少しまとめてみたい。 「坐骨神経痛と胆嚢炎」 ブログの中に「坐骨神経痛の治療の目安は8回」と書いてある。これを読んだ患者さんが、「私のは長患いですから多少の回数はともかく、是非よろしくお願い…

サザエさん検証

以前、ブログで、「究極の幸福 サザエさん」を書いた。このサザエさんだが色々な問題と示唆を含んでいて実に話が色々な方向に展開する。仕事柄、年配の方で孫の話をよく聞く。「あまり大きな声では言えないんだけど、息子の子と娘の子は全く違う。頭では同じ孫とわかるがこれは気持ちの問題。」これは中々微妙な問題である。仕事柄患者さんと話し込むことはしょっちゅうだが、男親にはわかりにくい、微妙な母親の気持ちがある。お…

コレステロールが高いとアキレス腱が太くなる?

常連さんが、「主人は酒を飲んだりいい加減な生活をしていて、私は健康オタク、しかしコレステロールが殆ど同じなんだけどどういうわけ?」と言う。気持ちは分かるが、「ご主人はアキレス腱が太く、奥様はそんなに太くないので、遺伝の部分が大きいのではないですか?」と言ったら、「アキレス腱?コレステロールの話をしているんだけど・・・。」「コレステロールが高くなるとアキレス腱が太くなることがあるのです。」「え、コレ…

どうして手術は成功しても問題が起こるのですか?

最近患者さんから、「先生の『手術は成功』の記事を読みました。成功したのにどうして問題が起こるのですか?」という質問があった。これを説明するのによくテレビに出ている脳外のスーパードクター福島孝徳先生の話が一番わかりやすいと思う。毎回番組の中で、「あ、こんな所に神経が入り込んでいる。」「あり、腫瘍が出てこない。」「あれ、こんな所に血管が絡んでいる。」「膜が硬くて開けられない。」と正直な感想が全部放送さ…