過食と膝痛

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膝痛で通っている保育士さんが、年末年始に膝が悪化して冷湿布を貼ったが良くならなかったという。普段は子供相手に動き回っていて、ご飯もろくに食べられないぐらい忙しいらしいが、正月は自分の子供達とゆっくり出来て良かったという。しかし身体を診たら完全に過食である。太腿の内側や胃の反応点、すべて悪い反応が出ている。「今回の悪化は過食と安静です。動き回って膝に熱を持っているときは冷たい湿布はいいですが、今回は過食で胃腸ばかりに血が行って足には行かないので血行不良です。冷たい湿布ではなく温めて下さい。またいつものように食べないで動き回れば治ります。」「え、正月ぐらいはゆっくりして美味しい物を食べたのに逆だったということ?」「そうです。食べれば食べるだけ悪化すると思って下さい。そしてあなたの話を聞いているといかに美味しい物を食べるかという話題以外聞かれません。僕から見ると麻薬中毒患者みたいです。おそらく気持ちの面ではもっと美味しいものを食べたいと思っていると思いますが、このままでは膝は良くなりません。段々過食と膝の関係がわかってくると思いますが、すぐにブレーキなどかかりません。もうこうなったら行くところまで行って、こんなに膝が辛いならもう絶対に食べたくないところまでいかないと過食は止まりません。他の患者さんを診ていてもそうです。」「え、そんな話なの?」「そうです。」新年、仕事を再開して何人の方に過食と言ったかわからない。いつから日本の正月がこんなに豪華になったのだろう。カニとローストビーフを食べ、おせちは数万円、元旦から寿司屋はやっているし、冷蔵庫の中はもう入らない。食卓の上にはお菓子やワイン。我々から診るとこの過食さえ押さえればもっと元気になれるのに、当分この習慣は変わりそうにない。新年1人だけ風邪を引いて食べられなかった方がいたが、年末年始風邪で寝込む寝正月が一番身体には良い。

2018年1月8日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中