今日来た方が、「何故いつも右側から治療するのですか?私の辛いのは首なのにどうして何時も右腕から診るのですか?」と聞いてきた。これは中々良い質問である。これには理由が2つあって、一つ目は首の痛みの原因が首になく、周りの環境に左右されるから腕を診ているのである。腕が硬くなるのは「ストレス」か「使い過ぎ」なので、片腕だけなら使い過ぎだし、両腕のこりならストレスとわかる。腕の硬さを診るだけである程度首の状況は想像がつく。首の痛みだけ診るのではなく、外堀を埋めて全体像を理解した上で、本丸に迫りたいと思っているからである。もう一つは身体の反応は左側に出やすい性格を持っているからである。「心臓のヤダモン君」「胃炎」「甘い物取りすぎ」「腸の反応」などすべて左側に出る。右側に出るのは「刺激物の摂取」「肝臓の反応」ぐらいで、肝臓の反応が出ていたら相当悪いと思った方がいい。左側に反応が出やすいからまず右を見ておきたいということである。この2つ理由から右側から見ている。ベットの配置も患者さんがうつ伏せになったときに左を治療しやすいように患者さんの左を少し開けている。時々鋭い質問をする方がいるものである。
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