キーワード 腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアの手術をしたのにまだ痛い

常連さんが、「知り合いの女性が腰椎椎間板ヘルニアの手術のあと、少しはいいみたいだけどまだ痛がっている。どうしてなんですか?」と聞くので、「痛みの原因がヘルニアだけなら手術で治るはずですが、ヘルニア以外に痛みの原因があれば手術をしても痛みは残ります。」と説明したら、「そんな事あるのですか?」と言うので、「本来であれば担当医が、『痛みの原因がヘルニアだけなら私の手術で大丈夫です。しかしそれ以外にもあれ…

腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症

常連さんが中々腰が治らないという。詳しく聞いてみると、「腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」と「前屈で楽になる脊柱管狭窄症」の両方の症状を言っている。ここまで来るともう病院で調べなくてはならない。結果を聞いたら、「腰椎椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」の両方あるという。「先生の言うとおりでした。」と感謝はされたが、問題はそのあと医者から出された薬(リリカ)をちゃんと飲んでいない。我々からするとまず…

腰椎椎間板ヘルニアについて

仕事柄、腰椎椎間板ヘルニアの方は多い。坐骨神経痛を起こし、脚まで症状が出る。痛みだけならいいが、シビレや麻痺となると場合によっては手術の対象になる。病院勤務時代によく先生が、「昔のヘルニアは50%位の手術の成功率だったが、最近は80%近くになってきたので成績が良い。」と言っていた。こちらはリハビリをしながら、良く患者さんから苦情をもらった。「外科の○○先生に手術をしてもらって確かに痛みなくなったの…

腰椎椎間板ヘルニア手術後の腰痛

うちのブログを見て、腰椎椎間板ヘルニア手術後の方が、痛みが再発して治らないので来た。まず持参されたCD-ROMを診ると、頚椎椎間板ヘルニアの画像があり、ヘルニア以外にも周辺の骨の状態が良くない。身体を診るとお尻の筋肉はないし、足のバランスは悪いし、腰の痛みで臍の位置がずれてしまっている。この臍の位置がずれるというのはよく経験することなので、「相当痛みに耐えたでしょう?」と聞いたら、「もう耐えるのも…

減量しか指導しなかった腰椎椎間板ヘルニア治療

私と同じ年の方が、紹介されて腰が痛いと言ってきた。医者では腰椎椎間板ヘルニアと言われ、今年の初めから痛むという。薬が効いて楽になったこともあったが、また辛いという。その間減量すると楽になり太ると痛いという。身体を診てこの方は腰が本来悪い方ではないことがすぐに分かった。長年治療をしていると本質的に腰が悪い方とそうでない方がすぐに分かる。ただ単に太って腰痛が起こっただけである。本人はあまり体重と腰痛の…

股関節人工関節について

昨年度から急に股関節の患者が増えた。私自身が股関節に特化した専門家ではないので、知り合いの先生を紹介し、そのうち4人が人工関節の手術を受けた。以前から、股関節の術後は殆ど患者が来ないので、リハビリに関してのブログが殆どない。酷い方になると股関節人工関節の術後、別件でおみえになった方に、「もうどれくらい経ちますか?」と聞くと、「何が?」「え、手術ですよ。」「あ、それね。半年かしら?」と答える。それぐ…

病気は科学

人は具合が悪くなると色々と犯人を捜す。「この腰痛は昨日あの人に悪口を言われたからだ。」「何も腰に悪い事をしていないのに、痛みが出るのはおかしい。」などと患者は色々と考える。それも想像力がとても豊かで、時にはご自分の持っている医学知識を総動員していろいろな物をくっつけて珍説を伺う事もある。しかしどんな病気も明確に原因があり、現代医学で解けない問題(遺伝子や未知のウィルス)であっても、全て原因と結果は…

25年腰痛対策

紹介で慢性腰痛の方が来た。色々と調べてみると15年位慢性腰痛なのだが、明確に腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のような症状は出ていないので、おそらくMRIなどで調べてもそんなには引っ掛からないだろうと想像した。ではどうして15年も慢性腰痛が続くのであろうか?全身を拝見したら、腸の問題が大きいことがわかった。慢性便秘である。こうなると腸を治さない限り腰痛はなくならない。ではどうやって治すかであるが、「…

先生の予言が当たった

ご近所の方が、ぎっくり腰で来た。開口一番、「先生の予言が当たった。以前診てもらった時に、『このままの状態が続くといつか腰が爆発しますよ』と言われたが、今回爆発した。先生覚えているでしょう?」と言われ、「いや、ちょっと覚えていないです。仕事柄身体を診ると感じることを僕はしゃべっちゃいます。それで言ったのだと思います。」と返事をした。話を聞くと、ぎっくり腰をやってから、4日経つという。普通、ぎっくり腰…

痛みの原因は「関節内」「関節外」

前回、腰椎椎間板ヘルニアの手術した後で痛みが出た方の話を書いたが、患者さんから、「ヘルニア内?ヘルニア外?」と少しわかりにくかったみたいなので、膝を題材に少し話をしたい。膝痛の方はよく来るが、まず痛みの原因が「膝関節内」「膝関節外」かで分ける。「関節内」なら、半月板か軟骨、靱帯が問題で、「関節外」なら周辺の筋肉、神経、血管、扁平足なとが原因になる。よく患者さんが、「MRIを撮ったけど関節自体は何も…

調べれば調べるだけ難病が出てくる

インターネットの発達と共に、患者が自分で色々と病気を調べられるようになった。気になる症状を入れるだけで病態から治療法、何処の病院がいいかまで簡単に調べられる。しかし我々から見ると少し困った事がある。それは、「調べれば調べるだけ難病が出てくる」ということである。例えば簡単な風邪なら、「安静、葛根湯」程度で書くことがない。しかし咳が止まらず調べ出すと肺がんまで行ってしまう。もちろん肺がんのケースはある…

患者さんの不安は情報不足が原因

常連さんが今回、股関節の人工関節置換術を受けることなった。この方は2年ほど前から腰痛が悪化し、今までのように治療しても楽にならなくなり、これは一度調べてくださいということで検査の結果、中等度の変形性股関節症がわかった。本人は何とか手術をしない方向で考えていて、私の「大丈夫です。手術しなくても何とかします。」という言葉を期待していたようだが、痛みが段々酷くなるにつれ、私が「これは手術以外方法がありま…

腰を鍛えようとした事が全て裏目

腰椎椎間板ヘルニアで通っていた方が、今度ジムに通いたいので診てくれという。脚を診たら太腿が硬い。これは階段を駆け上がったか、自転車をこいだか、サッカーなどをやった事を意味する。そして脛も硬い。今まで硬くなっていなかったから、これはダッシュしたことを意味する。筋肉の硬さから3週間ほど経っているので、「去年のクリスマスぐらいから、毎日かかさず何か太腿に負担をかける事を気合いを入れてやりましたね。そして…

足のシビレを喘息治療で治す話

今日来た方は足がシビれるという。話を聞くと腰痛や坐骨神経痛があるが辛い場所が動くという。こういう場合は本格的な腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の可能性は低いので、ヘルペスウィルスなどが身体のあちこちを動き回っていると考えている。例えば左足に症状がある場合、そこを治療すると右側に痛みが移動したりする。痛みが身体の中を駆け回る。では何故このヘルペスが動き回るかであるが、それは「粘膜」に問題があるからで…

「股関節症のブログが少ない」と言われて

常連さんが股関節が痛いというので、レントゲンを撮ったら、「変形性股関節症」の病名がついた。当院のブログで、「股関節症」を調べたら殆ど記事がなく、どうしてなのかと聞いてきた。理由は簡単で、20-30年前に比べて股関節の手術の成功率が上がり、術後のリハが殆ど必要なくなったからである。最近では手術の後そのまま退院というケースも珍しくない。それぐらい成績が良い。だから我々が診るケースが極端に減ったわけであ…

足の痛みを乳酸菌で良くする話

脚に力が入らず色々と整形外科で治療したがうまくいかず、ネットで当院を調べ通っている方がいる。腰椎椎間板ヘルニアはあるし、脚の筋力低下と麻痺や痛みも強い。アキレス腱も硬く足関節がうまく動かない。これだけあると、腰椎椎間板ヘルニアの痛みを鎮め、筋力低下は筋トレ、麻痺は鍼灸、アキレス腱はストレッチとやる事が多い。治療をしながら腰やハムストリング(太腿の裏)の痛みか取れないことがわかり、調べてみたら下腹部…

胃炎と坐骨神経痛

最近、ブログが人気である。一昔前に比べちゃんとブログの中身を読んでくる患者さんが明らかに増えてきた。膝に関してはどうも私の記述がよそと比べてかなり多いらしい。どうやって調べたのかは知らないが、坐骨神経痛に関しても多いらしい。今日来た方も筋肉の質は良く、腰椎椎間板ヘルニアと言われ、マッサージやオステオパシーでかなりよくはなったが、完全に治りきらないという。私のブログを見てきたという。調べてみると典型…

還暦でシングルプレーヤー

50代の常連さんが、「還暦でゴルフシングルを目指したい。」と言い出した。我々は仕事柄、ゴルフで体を壊した方ばかり診るので下記のことをアドバイスした。 還暦までは数年あるが必ず腰痛で2回ぐらい落ち込む その時に「ゴルフシングル」と「腰痛」を天秤にかけ、どっちを選ぶか迷う やがては「腰椎椎間板ヘルニア」か「脊柱管狭窄症」と言われることを覚悟したほうがいい こんな話をしたら、「え、ほんと?」と言っていた…

手術の不思議

常連さんのお母さんが脊柱管狭窄症の手術を受けた。相談をされ少し不安材料を減らそうと思い、セコンドオピニオンなどの話をしたが、色々難しいことを医者から言われるのはいやだったみたいで早くスッキリしたいから、手術の同意書にサインしたという。手術は大成功で胸をなで下ろしたが、こういう仕事をしていると手術でうまくいかなかった方達のリハをするので、色々と考えることがある。まず昔は手術の成功率は半分ぐらいだった…

低い台所

以前、結婚したばかりの女性が義理の親と同居で腰痛が治らないといって通っていた。精神的に大分辛いのかと思って身体を診たら、単に台所の高さの問題であった。姑は150cm、嫁は170cm。当然姑用に台所が作られているから嫁にしてみたら、毎回台所に立つ度にかがむ。これがキツイ。やってみるとわかるが、数分でも前屈みの作業は腰にくる。治療しても解決法がなかったので、引越を勧めた。引越後は来なくなったが、この台…