腸にいいことをして症状が悪化

鬱病でも免疫疾患でも腸から治すことは何度も書いている。しかし長年治療していると腸にいいことをしたはずなのに、症状が悪化する方がいる。理由は分からないが、例えば下痢が続いた方を正常に戻すと途端に気分が悪くなったり、やる気がなくなる。これなら今までの下痢の方がいいという。こうなるとガラガラポンで、全てリセットして考える。本人の感覚を頼りに全く常識にとらわれない治療でやるしかない。今まで積み上げたものが…

歌い手さんに一言

歌を職業にしている方が何人か来ている。若い時は良いが30才を越えたら耳鼻科に定期的に診て頂く方がいい。以前小唄の先生を有名な耳鼻科にお連れしたとき、担当の先生には何も情報を伝えなかったのに喉を診た途端、「あなたは10000人に一人の声帯を持った方だ。歌を何かやっているんでしょう。」と言われ、小唄の先生はすっかりご満悦で、「あの先生は名医だ。」と言っていた。その耳鼻科の先生はご自身、バリトン歌手で歌…

断れない仕事のストレス

最近はお陰様で趣味や道楽みたいな感じで仕事をやっているが、職種によっては断れない仕事の辛さがある。例えばお弁当屋さん。突然100食の注文を頂いたとか、それも12時までに届けなければならない。一辺にまとめてくる仕事は大変だ。どうにやりくりするのかはわからないが、中々断れないだろう。花屋さんもそうである。この時期、卒業式、謝恩会、入学式とイベントが続く。ご葬儀も突然入る。全て待ったなしである。注文する…

「どうすればがんは治りますか?」

「どうすればがんは治りますか?」 この質問は正直答えにくい。 思いつくものを羅列してみたい。 1.まず自分で生活改善-食生活、過酷な労働、不眠等の改善 2.糖分の制限(アルコールも含む) 3.断食をする 4.体温を上げる 5.乳酸菌やフコイダンを飲む 6.電磁波を避ける 7.瞑想をする 8.よく笑う 9.生きる目的や死生観を持つ この質問に対して100%の答えなどはない。 多くのがん患者を診ていて…

膝痛をお腹で治す話

最近は当院のブログを読み込んでくる患者さんがいる。 「先生、腰痛は足とお腹で治すのですよね。」 「乳酸菌でがん予防ですよね。」 「甘い物と牛乳はダメですよね。」 中々勉強熱心な方が多い。 膝痛に関しての記述は当院は多いみたいで、検索し尽くしてきた方が数人かいる。 どなたも一筋縄ではいかない強者ばかりである。 足の簡単に治療して良くなる方は一人もいない。 そんな時に次なる治療で大きな効果を上げるのが…

藍について

Bi-Digital O-Ring Testではよく藍が出てくる。 藍は藍染めの藍で、昔から、「藍染め職人は風邪を引かない。」とか、「冷え性や肌荒れに効く。」と言われてきた。 また衣類の保管にも防虫効果の高さは知れ渡っていた。 高価な着物は藍の風呂敷に包んでいたという。 元々抗菌効果が高く呼吸器や肌荒れにいいが染料として多く使われている。 薬用としてフグ毒などの解毒や解熱剤としても使われた歴史があ…

副交感神経優位の時に仕事をしない

若い頃は勉強する時間がなく、よく夕食後に時間を取っていた。 しかし段々自律神経の事を学び、折角ご飯を食べて副交感神経優位の時に、緊張すると弊害が大きいことを学び、仕事を止めてみたらすこぶる調子が良い。 自律神経は呼吸や体温など生命活動に必要な調整をしているが、自分でコントロール出来ない。 体温を上げようと思っても上がらないし、心臓を遅くしようとしても出来ない。 身体がかってに調整しているわけである…

20年目の鍼

もう30年以上治療をしている方が不眠症で悩んでいる。 マッサージで中々良くならないので、20年以上前に鍼を勧めたら、 「私は鍼は嫌い。」 これで終わり。 こちらも気が長いから、不眠症の酷いときには何度も勧めたが、 「鍼は嫌いって言ったじゃない。」 で終わり。 こんな会話を20年以上続けたある日、過去最悪でさすがに本人もどうにもならないので、 「少しだけなら打ってもいい。」 ということになり頭に初め…

学生を治療して思うこと

スポーツをやっている学生を時々診ることがある。 多少の怪我ならすぐ治るが、場合によっては競技を継続できない場合もある。 今までの人生でそれしかやってこなかった子が殆どだから、病状を伝えるのにこちら が辛くなってしまう。 しかし人間を60年近くやっていると人生は山あり谷ありで、結構捨てたものではない ことを知っているが、若い時はそのスポーツが全てだから落ち込む気持ちは分かる。 色々な方を見ていて挫折…

生き方の問題

以前に小鳥タイプとライオンタイプの話をした。 端から見て元気なのはライオンタイプだが、我々から見るとこのタイプ、困った性格 の持ち主である。 少し特徴を挙げてみる。 1.我慢強い-根を上げることは罪悪だと思っている。体力があるので他人が根を上 げてもライオンタイプは根を上げない。当院は我慢弱い人間を作ろうとしている。 2.現界までやるのが好き-体力に自身がある分、倒れるまでやらないと気が済まな い…

人が後悔する20の言葉

悔いのない人生を送りたいのは人の願望である。 新年早々、人が後悔する20の言葉を引用したい。 年を重ねる度毎に心に刺さる言葉ばかりである。 1.他人がどう思うかなんて、気にしなければよかった。 2.もっと幸せを噛みしめて生きればよかった。 3.もっと他人のために尽くせばよかった。 4.あんなにくよくよ悩まなければよかった。 5.もっと家族と一緒に時間を過ごせばよかった。 6.もっと人にやさしい言葉…

お客様が役者を育てる

仕事柄、日本舞踊の方を治療することがある。 ある方が、「昔はお客様が役者を育てるという文化があった。今は中々そうはいかない。落語の志ん生も講座で居眠りをしていても客が、『こんな志ん生は滅多に見られない。寝かせておけ。』と言ったという。」 この話を聞きながら、昔の苦い体験を思い出した。 この仕事、若い時は中々食べられない。 どうしても病院とのかけ持ちをしないと収入が上がらない。 朝から病院勤務で夜は…

世界的免疫学者・安保徹先生から教えて戴いた事

先日、免疫学で有名な安保徹先生が亡くなられた。 Bi-Digital O-Ring Test医学会で講演を伺ったことをきっかけに何冊か著書を読ませて頂き、東京での講演会は殆ど参加している。 初めて講演を伺ったときは、世界的な免疫学の先生なのでどんなお話しが出るか、興味津々で前のめりになりながら第一声を待っていたら、「身体は過酷な生き方を続けると壊れます。」とのお話しに少し拍子抜けしてしまった。 し…

差別化について

よく巷でワーキングプアの問題が指摘されている。 一番深刻なのは歯医者で開業医の1/4が年収300万円以下で、食べるのがやっとだという。 確かに歯医者は多い。 当院から駅までの数分の間に6件あったが2件つぶれた。 コンビニより多いという。 昔は歯医者になれば一生安泰だったが、今はそうはいかない。 歯医者に保険を使わないで診療する方法を指導するセミナー屋さんが大忙しだと聞く。 結局、差別化で他と何が違…

沸騰温度について

これは以前師匠から教えていただいたことだが 「水は沸騰するまで何度だかわからない。60℃でも95℃でも状態は同じ。しかし100℃を超えた途端状況は変わる。」 これは物事の例えだが、ある線を越えた途端別世界になると言うことである。 越えなければ60%でも95%でも越えないという意味では同じ。 治療も同じ事が言えて、今までの治療で良い所まで来ているからもう少し頑張れば問題なくなるのに、途中で止めてしま…

膝蓋下脂肪体について

最近は筋膜リリース(ファシアリリース)でセミナーに出ていると新しい事を学ぶ。 「膝蓋下脂肪体」は膝のお皿の下にある脂肪組織なのだが、膝を解剖すると動脈・静脈・神経を脂肪が取り囲んでいる。 膝は曲げるために少しふわふわな組織にしておかないと曲がらないためだろうと思っていたら、この膝蓋下脂肪体が膝痛に関係があるという。 膝痛の方はよく診るが、「膝の中が痛い。お皿の下」とよく言われる。 膝蓋下脂肪体炎で…

肩関節の分回し運動について

五十肩や肩関節周囲炎の方は多い。急性期にレントゲンを撮って石灰化や腱板炎ならステロイドが効くが、後遺症で来る方も多い。そんな時に「分回し運動-ぶんまわしうんどう」を勧めている。すごい名前だが専門家の間では皆わかる。自分の肩関節を肘を曲げずにぶんぶん回すだけなのだが、これが効果覿面である。時間的には数十秒なのだが、やり終えると顔が真っ赤になる。顔にそれだけ血が行くということは、肩にも自然に血がいく構…

アトピー性皮膚炎とマウスピース

前回は癲癇に関して書いたが、アトピー性皮膚炎も治療法は同じである。40年間治らないという方も、ネットで調べBi-Digital O-Ring Testにたどりつくと来る方がいる。アトピー性皮膚炎の場合は得にフードチェックが大事である。長患いの方はこんなに食べられる物が少ないのかと驚かれる。概して和食は安全だが、大豆や納豆、野菜に反応する方もいる。乳酸菌を使い体調が良くなると、段々食べられる物が増え…

癲癇(てんかん)の治療に関して

Bi-Digital O-Ring Testをやっていると時々、癲癇(てんかん)の子供を診る。ある程度下記のような特徴があるので少しまとめてみたい。 頭に重金属の沈着が見られる-アルミ鍋やアルミ缶ジュース、歯の詰め物-治療には中国パセリ 活性酸素のレベルが高い-8-OH-dG-治療にはスプリングティー 腸管免疫が弱い-頭のアセチルコリン・セロトニン・ドーパミンの低下-治療には乳酸菌 頭部にウィルス…

のんびり生きている親の幸福感

30代の方が親が定年後のんびり生きているのを見て、あまり憧れないという。しかし他の厳しく生きてきた親と比べると明らかに若いという。気持ちは分からないでもないが、そののんびり生きている親からやがて多くのことを学び、理解出来るときが来るという話をした。先日、NHKで長寿に関しての番組の中で、「本当の幸福は80才を超えてから。お年寄りに幸福度をグラフでかいて戴いたら80才から上がる。普段と同じ生活なのに…