症例

パッケージで直す考え方

例えば走ったとして足に筋肉痛が起こる。何と何をすれば後遺症が残らないかをパッケージにする。走った後冷やして、揉んで2日間休めば大丈夫のように。風邪を引いてしまったら、薬を飲んで絶食をして、早めに寝るがパッケージ。宴会続きで食べ過ぎたら2食抜いてお酒を飲まないのがパッケージ。身体に対してそのパッケージをちゃんとこなしていれば問題が複雑にならない。こじれなくて済む。それがパッケージが不十分だから絡み合…

結果が出ないときはガラガラポン

地方からやる気が出ないと言って通っている方がいる。あの手この手とやって何とかしのいできたが、最近が最悪だという。こういう場合いつもガラガラポンをして身体の反応を見ることにしている。この方はEAT(Bスポット療法)に鼻洗浄、マウスピース、胃のお灸に乳酸菌、食生活を正し、お腹を温めている、足湯で発汗をしている。患者としては優等生である。しかし75才という年齢もあり、一つの治療で効果が長く続かない。まず…

患者の我が儘にも一理あり

脳卒中の患者さんが少し我が儘である。歩行訓練をしようとすると、「今日は暑いからいいや。」と言う。少し涼しい日に勧めると「また次回にしよう。」と言う。秋晴れの絶好の日に勧めると、「今日はやりたくない。」と言う。手足の麻痺があるので鍼を勧めると、「痛いのいや。」と言う。では感覚を戻すために灸を勧めると「熱いのはいや。」という。どうにもならないので、どうしましょうかというと、「痛くも熱くもなく治すのがお…

非結核性抗酸菌症について

患者さんが非結核性抗酸菌症になったという。聞き慣れない名前だが、結核菌以外の抗酸菌(結核菌の仲間)で起こる病気で人には移らないのだが、これを飲めば完全という治療がなく抗生剤のクラリスなどが処方されるが、最終的には自分の免疫を上げるしかない。特に女性で細身、胃腸虚弱の方にはよく起こる。ある程度年齢がいった方に起こるので、どうしても免疫との戦いになってしまう。色々と調べたら、これはMAC菌が原因なのだ…

腸で食べる意味

前立腺がんの方が甘い物が止められなくて困っている。子供の頃からご飯を腹一杯食べるという教育をされていて、大人になってもその習慣が止められない。前立腺がんをやってからは減ったが、まだ足りないと指導していたら、ようやく最近、膵臓の反応が良くなってきた。何があったか聞いたら、「満腹だとお腹が苦しい。すこし減らすと腸が楽。それが快感になってきた。」この言葉を聞いた途端大丈夫と思ってしまった。甘い物や美味し…

誕生日日(たんじょうびび)の話

以前、季節の治療で書いたが症状が何もなくても3ヶ月に1度ぐらい来ていると大きな問題が起こらない。それより悪い方には誕生日日(たんじょうびび)の話をしている。月に一度来て下さいと言っても中々いつ来たらいいか分からないので、生年月日のその日に来るといいという話をする。例えば3月5日生まれの方は毎月5日に来る。祥月命日ではないが月命日の考え方である。今数人この誕生日日に来ているがすこぶる経過が良い。今ま…

膝を治す本を読んだら悪化した話

常連さんが珍しく膝が痛んだという。そんなにひどくなかったので、本を買って読んだら、「膝痛は太腿の筋力低下によって起こる。だから筋トレをすれば治る。」と書いてあったという。真面目に筋トレを数日したがなぜか悪化したので来たという。確かに太腿の筋力低下で膝痛が起こることは事実だが、膝痛の原因はもう一つある。太腿が硬くなることである。硬くなった場合はほぐすしかない。筋力低下は一つの原因に過ぎない。どうも買…

極道と道楽

昔から道を極めることを極道という。ヤクザではないが、あまり根を詰めすぎてしまうと体を壊すので、物事は中庸、程々がいいといつも言っている。極道ではなく道楽を勧めている。道楽は道を楽しむと書く。私もようやくこの仕事を40年間続けて、最近は道楽になってきた。最大の理由は経験があるので、この患者さんをどうやって治療すれば良いかでは悩まなくなった。こちらも神様ではないので全て治せるわけではないが、この症状な…

足を自分で揉んで体調悪化

常連さんが自分の足を毎日揉んでいるという。身体を診たら腕のこりがひどい。以前から私自身が自分の足を揉めないので皆さんがやるとおかしくなると言っていたが、まさに悪い見本であった。なぜやるかというと毎回やると違う部分の痛みを発見して面白いという。この面白みを味わったら止めない。それも土日も休まず毎日10分ほど続けたという。私でも自分の足を10分揉めない。これで腕のこりの理由が分かったが、治療をしていた…

宴会のコツ

お笑いの方から聞いた話だが、タモリさんは1日1食で土曜日に断食をしているという。金曜日に食べて土曜日食べず、日曜日には午後から人が集まるので食べるという。2日近く胃腸を休ませている。「笑っていいとも!」を32年間、休まず出来た秘訣は胃腸にあったと思う。よく社長が、「今日は夜、宴会だから昼は軽めのそばにした。」と言っているが、あれはどうかと思う。本当はとんかつを食べたいところをそばで我慢して、夜の宴…

ライオンタイプの回復力

以前、ライオンタイプの方がひどく体調を壊していた。社長だったので引退の話から2-3ヶ月はそんなに簡単には回復はしないと伝えたら、1週間後に完全回復してしまいこちらが驚いてしまった。なにせ小鳥タイプはしょっちゅう来るがライオンタイプは滅多に来ない。小鳥タイプの感覚でアドバイスしたらとんでもないことになってしまった。それ以来懲りて、ライオンタイプの方にはかなり悪くてもあまり悪い予想を言わなくなった。先…

LCCで腕と脛のこり

常連の社長が東南アジアに出張した際、LCCを使ったという。乗り継ぎが経ったり、シートが狭かったりで、背中が痛いと言ってきた。しかし背中を診たらなんともない。反応が出ていたのは腕と足である。それも肘下と膝下、結局ストレスの反応だけである。余程飛行機を我慢しながら乗っていたのだろうと思って聞いたら、その通りだと言う。普通より2万円ほど安いらしいが、この状況では身体が毒を作り、その毒を飲み続けたようなも…

経理の先生がこの時期に絶好調の理由

3月は経理の先生は大忙しである。我々も何となく慌ただしい。本来であれば一番身体がきついこの時期に常連の経理の先生が絶好調だった。理由を聞いたら、「今後少し仕事を減らすことを決めたからよ。」と言っていた。しかし身体を診たら、極端に甘い物の摂取が減って胃の後ろに反応がない。そのことを伝えると、「そう言えば、甘い物を減らしてか何となく調子が良いと思っていた。関係あるかしら?」という。全身診ると殆ど身体に…

閉経後のO脚治療

若い頃は脚がすらっと綺麗だった方が、閉経の頃になると少し両膝の間に隙間が出来てO脚を気にする。内転筋の筋力低下も拍車をかけて隙間が大きくなり出す。対策としてはO脚ベルトで両足を寝ている間に締め付けるものがあるが、我々から診ると少し違う治療をする。まず股関節の周辺を緩める。特に中殿筋と言って、お尻の真横の筋肉をほぐし、股関節の柔軟性を保つ。四股を踏むことをよく指導している。年を取れば取るだけ、股関節…

鼻うがいは上咽頭を洗っているか?

大分、EAT(Bスポット療法)の事は書いたり医者に紹介したりした。おそらく、免疫の要だという事は間違いない。中々医者に通えない方には、鼻洗浄を薦めているが本当に出来ているのか不安であった。EAT(Bスポット療法)で有名な今井一彰先生が、やはり同じ疑問を持たれ、見事な答えを出してくださっているので紹介したい。  

webで解剖生理学を勉強

ネット時代とはいえ、ここまで勉強出来るのかと感じてしまう教材がある。解剖生理学なのだが、聞いているだけで勉強になる。内容も濃い。そしてわかりやすい。私自身、見入ってしまった。やがてこういう教材がネットに溢れると、学校に行かなくても何処でも勉強出来てしまう。良い悪いは別として便利な時代である。昔ならこういう教材を買うだけで数十万円かかった。  

花粉症治療あれこれ

常連さんが昨晩、花粉症がひどく鼻水と咳で寝られなかったという。やはりこの時期、花粉症の方はよく来る。少し治療法をまとめてみたい。 鼻にコマ油を塗る 乳酸菌や藍を飲む EAT(Bスポット療法)を受ける 鼻洗浄やスチーム吸入器をする 高性能のマスクや鼻マスクを使う 目に関してはゴーグルなどで花粉をブロックする 咳にはヴェポラッブや龍角散(粉や飴がある) 乾布摩擦を行う 皆さんが出来るのはこんな所だろう…

粉末と飴と塗り薬

この時期、咳をしている方は多い。よく龍角散を勧める。龍角散には桔梗やサポニン成分が入っていて鎮咳、去痰に有効である。この龍角散、株式会社龍角散である。太田胃散もそうだが、株式会社太田胃散である。いかに長い間人々に使われていたかが分かる。龍角散はアルミ缶に入った粉末が有名だが、最近はのど飴も出している。実験のつもりで試したら効き方が違う。咳を直接止めるのは粉末がいいのだが、飴は喉で数分間なめているの…

貧血になれている女性

常連の女性で身体は痛いし、元気はないし、体調が悪くてしょうがないという。話を聞いたら不正出血があり、ヘモグロビン7.5g/dlだという。普通は10g/dlを切ると問題にするのだがかなり低い。完全な貧血である。本人もおかしいと思って近くの医者で鉄剤をもらって、医者が来月来いといったからそのままにしたという。女性は出血になれているのであまり危機意識がないのだろうが、貧血は動悸・息切れ、顔面蒼白、鬱病ま…