症例

歯とIHクッキングヒーター

60代の女性が最近眩暈(めまい)がして、血圧が上がったり下がったり、心臓も苦しいという。段々やる気もなくなり外にも出たくないという。耳の病気なのか、循環器なのか、鬱病なのか病院で調べてもらったら、全くどこにも異常がないという。たまたま歯の治療をしていたので、歯医者で診察を受けたら、噛み合わせと感染があるという。まず歯を診てもらいそのあと生活に変化はないかと聞いたら、2年前にIHクッキングヒーターを…

看病について

最近はがんで入院していると聞いても驚かなくなった。 家族の誰かが入院していれば、当然看病という話になるだろうが少し我々の目に映る話をしたい。 病院勤務時代に病棟回りをしていて、患者さんではなく看病している方がヘトヘトになっている光景をよく見た。 患者さんは栄養状態から全て管理されて寝ているだけなので、血色のいい方は結構いる。 しかし家族となると長時間の慣れない看病と落ち着かない病室で中々気が休まら…

神経麻痺の治療

脊髄炎をやった方がリハビリで通っている。片足の温度感覚と痛みが全くないという。病院でステロイドをやり、その後リハビリだが、中々効果を感じないので何かないかという。脊髄炎で神経麻痺を起こすと神経の回復には年の単位かかる。去年と比べてどうかという判断をする。中々数ヶ月で結果は出ない。今まで感じていたものを感じないのだから、元に戻すと考えているだろうが、我々から見ると新しく神経を作るためにリハをすると考…

子宮と性格

子宮筋腫の全摘手術などをした方にはある特徴的な心の変化が現れる。「女性は子宮で考える。」というが、子宮が心の砦になっている部分があるのではないだろうか。そこを取ってしまうと、少し性格がぶっきらぼうや荒くなったりする事がある。女性はあまり手術後に意識していないように思うが、回りが敏感に感じる。1番よく聞く話がご主人からである。「手術後、女房が変わった。昔のお前に戻れと言っている。」と言う。この心の変…

顎の打撲と寝相

小さい子が転んで顎をぶつけたという。母親が心配して、「顔がどんどん腫れてどうしよう。」と言う。こういう場合我々が気にするのは下記の3点である。 1.顎関節がやられていないか。 2.脳への影響はないか 3.顔面神経麻痺を起こさないか である。まず転んで下顎の骨に負担がかかると顎関節を痛めやすい。顔の腫れが引いても口を開ける時に痛がったり、噛めなかったりが何時までも残っていると顎関節症を疑う。次に脳へ…

日舞と半月板

仕事柄日舞をやっている方はよく来る。膝を痛めたとか、腰が痛いとか言うことは殆ど同じである。時々本番が近づいて稽古を普段よりこなして、膝にピキッという痛みを感じる方がいる。これは半月板に負担がかかっていることが多い。半月板は一度痛めると血行が悪いところなので、中々自然に良くなることは少ない。特に日舞は膝に荷重をかけた後、少し捻る、これが半月板に悪い。階段の上り下りで膝が痛くなくても、荷重と捻りで痛み…

親の没年齢

昔父親がよく、「もう少しで親父の死んだ年だ。越えられる方なぁ?」と言っていた。次にその年を越えると、「親父の死んだ年を越えられた。」、「もう少しで5年になる。」とか言っていた。どうもこの感覚は男性特有みたいだ。患者さんを治療していて、女性からこの言葉を聞いたことがない。息子が父親にたいしての対抗意識なのか、競争意識なのかわからないが、無意識下で親の没年齢を気にしている。私も60才が近づき、すこしだ…

外国育ち

トライアスロンをやっている方が、仲間にすごい人がいるという。外国育ちで血は純粋日本人なのだが、体格や体力は外人そのものだという。血が日本人なのだから、外国で育っても日本人の形質が出るはずなのに、彼女は全然違うという。実はこの話はよく聞く。私は遺伝子の情報より、その後の環境因子の方が強いと思っている。例えば食べ物一つとっても、外国のその土地の野菜などを当然食べている。成長期にその土地の土壌菌で作った…

EAT(Bスポット療法)について

長年仕事をしていると、どうしても治療がうまくいかない方ばかりになってしまう。 解剖を勉強しなおしたり、セミナーで新しい治療法を学んだり、新刊を読んだりしているが、そんな中ひとつ気になっている治療法がある。 「EAT(Bスポット療法)」である。 鼻の奥に上咽頭(じょういんとう)という部分があり、ここは呼吸をする時に一番始めに空気が体内に入ってくるところで、外部からホコリやばい菌の影響を受けやすくたび…

年によって変わるがん対策

私の師匠が消化器の医者で患者ががんばかりである。最近はテレビでもがんの話題が多いが、少し年齢によって対策が違うと思う。40代など若い方達は殆どが過酷な生活をしてがんを患うケースが多い。そうなると当然、今までの生活をスローライフに変えなさいと指導する。しかし80才を超えてからのがんはある程度生理的なものである。がんは加齢と共に増える。今までがんがなかったということは、それまでの生活に問題がなく、がん…

過食と鬱病

以前から、「二十歳の時の体重と比べて10kg以上太ると殆どの方が坐骨神経痛が出る。」と言っているが、太ることにより鬱病もふえる。当院では12年ほど前から鬱病患者が急増して、こちらも必死に勉強して今ではなんとか治療出来るようになったが、治療を始めると治る方と治らない方は真っ二つに分かれる。治らない方達の全身をBi-Digital O-Ring Testを使って調べると、例外なく胃腸障害がある。胃腸を…

運動会の罠

この時期子供の運動会のあと、身体が痛くて来る方が多い。どういうわけか皆同じ事をいう。お父さんの場合はかけっこで足や腰を痛める。それもどういうわけか娘の運動会である。格好いいところを見せようと心理が働くのかはわからないが、息子の運動会の後来る方は少ない。お母さんの場合は綱引きである。相手が子供達となると俄然気合いが入る。舐められてはいけないと、決して諦めない。普段そんな力の使い方をしないので、腕と肩…

痔と免疫

以前、咳が止まらない年配のご婦人をBi-Digital O-Ring Testで全身スキャンしたら、膀胱周辺に異常を見つけた。 婦人科の可能性も低いし、痔ですかと聞いたら、「そうだ。」という。 いつからですかと聞くと、出産してからと言う。 出産後の痔はよくあるので仕方がないが、子供がもう50才近いので、いかにほったらかしかがわかる。 免疫を上げるのに痔は治さないと他の病気が治らないから、すぐに肛門…

薬が患部に届くということ

鬱病の方がいい薬をいくら飲んでも効かないという。薬は飲んで効くのではなく、患部に届いて効くのである。では薬が患部に届かない理由は何か。胃腸なら飲んでそのまま届くが、脳となると届きにくい。脳はBBB(脳血液関門)と言って酸素や糖分、麻薬以外はブロックして脳に入れない仕組みがある。鬱病は頭の感染なので、脳に薬が届かせるのに、下記のようなものが邪魔をしている。 顎関節の異常 鼻炎 首のゆがみ 電磁波 重…

水断ち治療について

以前テレビを観ていたら、「いい植木を作るには、一度水断ちをするといい。花自身が我慢していい実や花が咲く。」と言っていた。お花の先生に聞いたら、その通りだという。トマトなどは我慢させて、ストレスを与えると甘くなるという。治療も似たところがあって、ただ鍼灸をすればいいということではない。治療がうまくいっていても一度治療をやめて、本人の回復力を診ることがある。最近大腸がんと腰を手術をした方が、灸治療が効…

お金をかけない健康法チェックリスト

最近Facebookで人気の内海聡先生が「お金をかけない健康法」をupされました。 今まで私自身が学んできたところとかなりダブりますので、少し私見も入れてチェックリストを作りました。 当院ではよく皆様にお話している内容です。 □甘いもの(砂糖)特に人工甘味料は徹底的に避ける □食品表示をみて食品添加物をできるだけ避ける □加工品(お総菜など)や冷凍食品をできるだけ避ける □ジャンクフードやコンビニ…

炭酸水について

以前、寿司屋で満腹まで食べた後、どうすればもう少し食べられるかを実験したことがある。結論から言うとコーラを飲むとまた食べられる。炭酸を飲んでゲップをすると何となく胃が楽になり、少しだけ食べようという気になる。そしてある日テレビを観ていたら、ある田舎に湧き水には炭酸が入っていて、その地方の胃病が極端に少ないという。それを観ていて炭酸が胃薬だと気がついた。当院にも胃薬を飲むほどではないが、胃の不快感を…

テロメアについて

Bi-Digital O-Ring Testでは良くテロメアの話をする。テロメアは染色体の両端についていて細胞分裂するたびに短くなる。一つの細胞の元気指数と言ってもいい。生まれた子供はテロメアが高いし、年をとると下がる。いい物を食べればテロメアが上がるし、良くない物を食べれば下がる。がんができればその患部のテロメアは上がる。がん細胞が分裂して活動的になるわけだ。そうなると正常細胞のテロメアは下がる…

電磁波障害について

Bi-Digital O-Ring Testを勉強していると電磁波過敏症の方は良く来る。現代医学では中々電磁波問題の取り扱いに苦労しているようだが、意外と簡単な方法で対策が立てられる。まずは身体の中に重金属などがある場合はそれを取り除く。中国パセリをよく使うが歯科での治療がまず第1である。次にパソコンにしても携帯電話にしても、何か低周波治療器などの電磁波影響を受けた所をアルミホイルでブロックしてみ…

胃がんと編み物

胃がんの手術のあと、ピロリ菌除菌もした方が編み物が出来ないという。我々から診ると胃に負担をかけると左の背中が硬くなる。背中の筋肉は肩関節に繋がっているので、背中の硬さ→肩関節の制限→腕の筋力低下が起こる。だから編み物などするとすぐに身体にやめさせられてしまう。術後、時間があり編み物をやりたい気持ちは分かるが、編み物以外でも手を使うことはあまりお薦めできない。特にゴルフなどは玉が何処に飛んでいくか分…