症例

年を取って元気に生きる方法を教えて

常連さんが、「定年後少し元気がなくなってきた。元気に生きる方法を教えて。」と言う。いくつかポイントがあるのでお話したい。 体重を20才の時に戻す-中年太りの方が多いので、糖尿病対策 胃腸を整える-胃腸が駄目になると途端に元気がなくなる、乳酸菌を摂る 口腔ケアをする-マウスピースや歯周病のチェック ウィルス対策をする-荏胡麻(エゴマ)などがお薦め 友人と遊ぶ-男性の場合は定年後は友達を作れない、しゃ…

一気にたたみ込む

腰痛の常連さんが中々お尻の違和感が取れなくて通っている。今日久しぶりに診たら少し顔が痩せている。どうしたのか聞いたら、「胃潰瘍をやり少し食べられず痩せた。良い機会なので糖質制限もやって6kg落ちた。養命酒も効いていると思う。」と言う。こういう時はチャンスでこの方はお尻の違和感を取ろうとして按腹をやろうとしたが、痛がって出来なかった。減量により腰周辺の筋肉も柔らかくなっているので、一気に治癒まで持っ…

認知症と口腔ケア

先日学会に出ていたら認知症専門の長谷川嘉哉先生が、「認知症の薬はことごとくうまくいかない。製薬会社が撤退している。治せないなら少しでも悪化させないようにどうしたら良いか色々とやったら、口腔ケアが一番良かった。」と発表されていた。この先生は自分のクリニックに歯科専用の椅子を置き、歯科衛生士が患者を診ている。また別の先生は「これからは医科と歯科が連携して認知症、糖尿病に治療に当たることが一番大事である…

治らない鬱病と貧血について

ここ15年ぐらい鬱病の方が多い。7-8割はBi-Digital O-Ring TestとEAT(Bスポット療法)で良くなるが、どうしても2-3割は治せない。分子栄養学の先生に送ったり断食など試すが、結果は芳しくない。こういう壁にぶつかったときはいつもチャンスで、今までキネシオテーピングを学び解剖でつまづき、解剖を学び行き詰まりBi-Digital O-Ring Testを学び、Bi-Digital…

病気の数値化について

長年仕事をしていると、感覚器の異常を訴えてくる方がいる。 そういう方に限って殆ど検査をしていない。 また検査があることを知らない。 例えば鞭打ちの後遺症などで匂いがわからなかったり味を感じない場合、今は嗅覚検査や味覚検査がある。 昔なら臭いがわからず腐ったもの平気で人に出したり食べたり、お茶とコーヒーの区別がつかなかったり、味がわからず何を食べても砂を噛むように感じたり、患者の主観しか判断方法がな…

頂き物が原因の糖分の過剰摂取

常連さんで前立腺がんをやった方に、毎回食事指導とくに「糖分制限」の話をしている。食後のデザートやケーキの習慣、白米など毎回背中を診ると甘い物を取りすぎている。来る度にこちらが厳しいことを言いうので、「ここに来るには気合いを入れないと来れない。」といつも愚痴られる。しかし今日背中を診たら、極端に改善している。「前回から今日まで何をやったのですか?」「いや、食後のデザートは相変わらずだし、気持ち白米は…

子供と競って食べて坐骨神経痛

常連さんが久しぶりに来て、「最近仕事を楽にしたので身体は絶好調なんだけど、右坐骨神経痛が出ちゃった。」と言う。身体を調べると、顔が少しふっくらして、胃酸過多のスタマックラインに反応が出ている。「最近ご飯が美味しいでしょう。」と言ったら、「そんなに変わったわけではないが、仕事を減らし夜の宴会がなくなったから子供と夕食を食べる機会が増えた。なんと競って食べてしまう。勢いに負けてしまう。」という。育ち盛…

太腿が反対より2cm細いんです

膝痛で通っていた人が大分良くなり、好きな登山を再開できたと喜んでいる。しかし良くなるとあら探しをするもので、「膝は楽なのですが、よく見ると痛かった側の太腿が反対より2cm細いんです。筋トレをしなくてはと思っています。」と言う。「それは必要ないと思います。理由はあなたの登山はロッククライミングで手を使うでしょう。太腿を片方だけ太くして体重増加したら、手に負担がかかります。身体全体を診て許容範囲の誤差…

リハビリの効用

以前からリハビリ難民の話は書いている。リハビリをちゃんとしていればこんな事にはならなかったというケースがあまりに多い。今日来た方も腰の手術の後、痛みがなくなり調子が良かったものだから少し無理をしてしまった。我々からすると腰の手術後、数日で野良仕事をするの論外である。しかし本人は手術まで腰が辛かったが、術後楽なものだから嬉しくてやってしまったのであろう。気持ちは分かるが、術後楽だからといって完治して…

圧迫骨折と吐き気

知り合いの方が腰を圧迫骨折したという。以前腰の3番を圧迫骨折したが、今回は1番だという。しかし痛みがあるのは3番で少し不思議がっている。我々は圧迫骨折の場所と痛みは確実に連動するとは限らないと思っている。古傷の3番を痛がることはよくある。圧迫骨折というと患者さんは、「骨がつぶれたんだから相当痛い。」と思っているが、骨自体には神経はなく、神経は骨を包んでいる骨膜にしかないから、そこに炎症がない限り痛…

ネットワーク論その4

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その4を書いてみたい。 「頭痛と胆嚢炎」 胆嚢炎というのは右の背中か右肋骨の脇に反応が出る。 胆嚢炎は長患いで反応が出る事が多いから、必ずと言っていいぐらい骨格の左右差を生む。 その影響を1番受けるのは首で、首のゆがみが起こってしまう。 そうなると頭に血が行かず頭痛を起こしやすくなる。 「胸の痛みと食べ過ぎ」 食べ過ぎの反応点はいくつかあるが、胃や膵臓の反応…

旅行と便秘と睡眠

常連さんが海外に行って、酷い便秘と全く寝られず困ったという。女性の場合、普段から多少の便秘があれば、旅行でまったくお通じがなくなってしまう話はよく聞く。2-3日ならまだいいが、酷い方は1週間も出なくなると言う。特に女性で困るのは、「私ここ2-3日出ていないの。」と友達に言うと、「そんなの軽いわよ。私などは5-6日出ないことはよくある。」と病気自慢なんだか、軽いと言いたいのか良くわからない。こんな状…

医者にかかる順番

常連さんが、「最近調子が悪くあちこち具合が悪い。まず膝、それと朝は手がこわばる。婦人科も不安。膝はグルコサミンかコンドロイチンを飲もうと思っているし、手のこわばりは調べてもらったら薬を飲むほどではないが、すこしリウマチがあるとのこと、婦人科は閉経の問題があるかどうかわからない。」と言う。こういう場合普通に考えれば、整形、リウマチ(膠原病)科、婦人科を受診するだろうが、各々の科で薬を出されるとかなり…

どうして先生のブログに頭の具体例がないのですか?

長年ブログを書いているとファンというか、マニアの方が増える。今日来常連さんから、「どうして先生のブログに鬱病、認知症など具体的な話が書いてないのですか?治療していますよね。」と言われ、ビックリしてしまった。理由は簡単で鬱病でも他の頭の病気でもBi-Digital O-Ring Testを使わなければ全く病状が掴めない。しかしこのBi-Digital O-Ring Testを説明するのが大変である。…

体力作りと腰痛

柔道部の学生が監督から、「いっぱい食べて少し階級を上げろ。」と言われ食べ過ぎて腰痛を起こしている。調べてみるとこの腰痛の原因は食べすぎによる胃酸過多で、スタマックラインに反応が出ている。体力的に胃腸がめちゃくちゃ強く、食べ過ぎても何ともない生徒ならいいが、かなりの生徒は食べすぎで腰痛がでていると思う。この学生は以前、腰椎分離症をやっていたのですぐに出てしまったのだろうと思う。学生時代は監督に何か言…

テーピングで補強して本当に良かったのか悩んだ話

常連さんが肩を痛めて治療している。医者に行って注射をしているが完治まではまだ遠い。肩を痛めた場合は三角筋といって、肩についている筋肉が弱くなってしまっているので、三角巾などで腕を支えてあげると楽になる。その上もっと楽にしてあげようと三角筋にテーピングを4本使って補強した。これでかなりいいだろうと思い、安静を保てば回復するだろうと思っていたら、痛みが取れず全然良くならないという。調べてみると腕のこり…

紹介が7代出たら本物

これは以前何かの本で読んだ記憶があるが、同時としてはハードルが高かった。仕事柄口コミや紹介は多いが、7代出すとなると考えてしまう。まず確実に紹介を出す方法だが、5人紹介戴いて5人治れば紹介は続くだろうが、1人でも治らないと紹介は止まってしまう。紹介した方も、「5人紹介したんだけど全員治った。教えてあげるよ。」と言うのと、「5人中4人は治ったんだけど行く?」では大分違う。しかしこちらも神様ではないの…

ネットワーク論その3

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その3を書いてみたい。 「パソコン病と眩暈(めまい)」 パソコン病の最大の問題は腕のこりである。クリック病というかマウス病というか人差し指の使いすぎである。 これが慢性化すると肩こりと首のこりが起こる。 それでも負担をかけ続けると首のこりから首のゆがみに悪化してしまう。 首がゆがめば頭に行く血流が悪くなり、耳への血行も影響して眩暈を起こす。 こうなると眩暈を…

EAT(Bスポット療法)良くなった落語家の講演会のお知らせ

去年、日本病巣疾患研究会に参加していたら、「落語家で立川談慶という人が喉を痛め、EAT(Bスポット療法)ですっかり良くなりその話を新作落語にして来年公開します。」という話があった。楽しみにしていたら、9月7日(土)に講演会が決まったと連絡があった。当日は同時に学会開催していて私は出られないが、EAT(Bスポット療法)を経験した患者さんには是非お知らせしたい。 日時:2019年9月7日(土) 時間:…

冷たい物は飲んでいないのに・・・。

常連さんが軽い胃炎を起こしていた。「この季節、冷たいものは避けられませんものね。」と言ったら、「私は冷たい物は一切飲んでいません。常温にしていますから・・・。」と言う。我々から見ると常温といっても25℃程度である。体温より10℃近く低い。冷蔵庫の物は大体4-5℃、氷を入れればほぼ0度。それから比べれば常温は身体に優しいが、体温ほどではない。本当に優し物を取るなら、40度ぐらいがいい。お風呂の温度が…