最高の治療について
仕事柄、過緊張の患者さんが多い。うちに来て、「絶好調です。」と言う人はまずいない。過緊張ということは交感神経優位で心臓は高鳴り、末端は血行不良、胃腸は動かない。最高の治療というのはこの交感神経優位を副交感神経優位に変える事である。副交感神経優位になれば手足が温かく、心臓はゆっくりになり、眠くなって、胃が動き出す。だから治療中に居眠りが出て、治療後は喉が渇き、トイレに行って出すものをだしスッキリして…
仕事柄、過緊張の患者さんが多い。うちに来て、「絶好調です。」と言う人はまずいない。過緊張ということは交感神経優位で心臓は高鳴り、末端は血行不良、胃腸は動かない。最高の治療というのはこの交感神経優位を副交感神経優位に変える事である。副交感神経優位になれば手足が温かく、心臓はゆっくりになり、眠くなって、胃が動き出す。だから治療中に居眠りが出て、治療後は喉が渇き、トイレに行って出すものをだしスッキリして…
右腕の症状がある常連さんが、「今日はそんなに右腕は辛くない。かえって左腕が酷くなった。」と言う。調べてみると確かに右腕のこりが大分減っている。左腕を調べてみたら、今までとまったく変わっていない。これは左が酷くなったわけではなく、右が何かの理由で一気に良くなった事を意味する。何故良くなったかはわからない。こういう場合、患者さんには、「左が辛く感じるのはわかるけど、事実は右が極端に回復した。左のダメ出…
常連さんが山登りの後に来て脚を治療していたら、「触ってもらうと右脚より左脚が痛いのに、どうして治療時間が左右でそんなにに変わらないのですか?」と言う。さすが常連さんの質問はするどい。「理由は簡単です。思いのほか登山の脚への影響はあまりありません。右脚は大腿四頭筋(太腿の前の筋肉)の表面はいいのですが、深いところにしこりがあります。これは治療しなくてはダメです。左脚は痛がっていますがこれは登山ではな…
常連さんが珍しく下痢になったという。近医で診てもらったが思いのほか治らない。Bi-Digital O-Ring Testで胃腸を調べてみると確かに効いていない。しかし物は考えようで、「今回の胃腸薬が効いていれば『治って良かったね。』で終わりだが、治らなかったので今後胃腸を強くする方法を指導します。もしかしたらこの一件がきっかけで後になって、『あの時胃腸が治らず本当に良かった、今では対策を取って頂き…
常連さんが、「最近眼は腫れるし、痙攣するし、皮膚はかゆいし、噛み合わせも気になる。脚はムズムズ、喉の調子も悪い。胃もいまいちで膀胱も調子が悪い。色々ありすぎるので最近は医者から『心療内科で診てもらったら?』と言われている。眼医者、皮膚科、歯医者、耳鼻咽喉科、消化器に整形、泌尿器と心療内科、忙しくて困る。」と言う。しかし話をよく聞くと「粘膜とウィルス」と「噛み合わせ」の問題である。免疫が下がり粘膜の…
常連さんからいびきについて色々と相談された。少しまとめてみたいと思う。 まずいびきで1番有名なのは「池松いびき研究所」である。 テレビの取材記事も参考になる。 次に無呼吸症候群がないか調べてもらう。(睡眠総合ケアクリニック代々木)一晩検査に入院が必要。 鼻炎を治す。EAT(Bスポット療法)も含め、副鼻腔炎、後鼻漏、扁桃腺肥大を調べ治す。 肥満対策、飲酒制限 いびき防止グッズを試す 喉の前に数十本鍼…
乳酸菌が最近話題となり、テレビでも雑誌でも宣伝に余念がない。Bi-Digital O-Ring Testを勉強しているとどうしてもがんの患者さんが多く、基本治療は乳酸菌療法である。しかし患者さんによっては、「私はヨーグルトとヤクルトをやっているから乳酸菌は問題なし。」と言う方がいるが、少し正確にお話をしたい。昔は乳酸菌は活きたまま腸に届かなくては効果がないといわれだ時代があったが、その後研究で死菌…
江戸時代、冷蔵庫がない時代に生魚の寿司を提供する事は大変であったろうと想像する。しかしよく考えると寿司には抗菌の5重構造になっている。まず「酢飯」だが酢を使う事で腐りにくくなる。「わさび」も同じく食品を菌から守る。「ガリ」も酢漬け、「お茶」はカテキンでお腹に優しい。まぐろなどの「漬け」も腐りにくくしている。こう考えると5つも抗菌を考えている。私などは寿司屋で1番身体に良いのは「ガリ」と「お茶」と思…
前回メルマガ配信で、「一つ病気をしたら他にも何かあると疑え」を書いた。 思いのほか反響があり、もう少し詳しく聞きたいと言う。 この話は身体の中のネットワーク論になってしまう。 いくつかはブログの中に書いてあるが少しまとめてみたい。 「坐骨神経痛と胆嚢炎」 ブログの中に「坐骨神経痛の治療の目安は8回」と書いてある。これを読んだ患者さんが、「私のは長患いですから多少の回数はともかく、是非よろしくお願い…
以前、ブログで、「究極の幸福 サザエさん」を書いた。このサザエさんだが色々な問題と示唆を含んでいて実に話が色々な方向に展開する。仕事柄、年配の方で孫の話をよく聞く。「あまり大きな声では言えないんだけど、息子の子と娘の子は全く違う。頭では同じ孫とわかるがこれは気持ちの問題。」これは中々微妙な問題である。仕事柄患者さんと話し込むことはしょっちゅうだが、男親にはわかりにくい、微妙な母親の気持ちがある。お…
常連さんが、「主人は酒を飲んだりいい加減な生活をしていて、私は健康オタク、しかしコレステロールが殆ど同じなんだけどどういうわけ?」と言う。気持ちは分かるが、「ご主人はアキレス腱が太く、奥様はそんなに太くないので、遺伝の部分が大きいのではないですか?」と言ったら、「アキレス腱?コレステロールの話をしているんだけど・・・。」「コレステロールが高くなるとアキレス腱が太くなることがあるのです。」「え、コレ…
最近患者さんから、「先生の『手術は成功』の記事を読みました。成功したのにどうして問題が起こるのですか?」という質問があった。これを説明するのによくテレビに出ている脳外のスーパードクター福島孝徳先生の話が一番わかりやすいと思う。毎回番組の中で、「あ、こんな所に神経が入り込んでいる。」「あり、腫瘍が出てこない。」「あれ、こんな所に血管が絡んでいる。」「膜が硬くて開けられない。」と正直な感想が全部放送さ…
以前、保育士と膝当ての話を書いた。治療しても中々膝の痛みが取れなかった保育士さん膝当てをしたら、膝が良くなってしまった話である。常連さんの花屋さんにも、「剪定ばさみがきついでしょうから電動にしたらどうですか?」と言ったら、「多少無理しても手でやった方が早い。」と言われ、中々この方は肘痛が治まらない。最近通っている植木屋さんにも、「細い枝ならまだしも、ある程度の太さの枝は電動を使ったらどうですか?」…
常連さんのお父さんが脊柱管狭窄症の手術をした後調子が悪い。医者は、「手術は成功しました。」と言っているが、心配になり相談があった。話を聞くとどうも手術したところ以外の鼠径部を痛がっている。お父さんが遠方にいるので、担当医に文章で問い合わせをしたらアドバイスをしたら、下記のような文章を作ってきた。これには私自身が驚いてしまった。多少のアドバイスはしたものの、これをもらったら少し医者も構えてしまうだろ…
肘痛で長患いの方が最近ひどくなってしまった。今までは飲み薬と貼り薬で何とかなっていたのが、最近貼り薬がなぜか効かないという。仕方がないので飲み薬を増やしたら胃がやられてしまった困っているという。「どうして今まで効いていた貼り薬が効かないのですか?」と聞くので、「理由はわかりませんが、例えば今までの肘の痛みが筋肉性だったものが、悪化して神経をいじめるようになると今までの薬では対応出来なくなる場合があ…
常連さんが検査報告を持ってきて、「大変です。色々書いてある。何か悪いみたい。」と言う。 報告書を読んでみたら、下記のように書いてあった。尚、下記の内容に関しては本人の許可を頂いております。 【所見】 両側肺尖部に胸膜に接する不整形の陰影が見られ、線維性瘢痕と思われます。 右上葉に石灰化、縦隔リンパ節の石灰化が見られます。陳旧性(ちんきゅうせい)結核と思われます。 肝嚢胞が見られます。 頚部正中皮下…
常連さんが数週間前に声帯炎をやり、治ったと思ったらたまたま行った会場が異常に寒くて喉の痛みが再発したという。我々から診ると一度声帯炎をやって時間が経っていなくて、悪条件が重なれば再発するのは目に見えている。これは「ればたら」の話になってしまうが、どんな環境、例え暑くても寒くても準備はしておきべきである。特に寒い場合は首の後ろを暖めるだけで違う。薄いマフラーや葛根湯を持っていれば尚更いい。究極的には…
常連さんのお父さんが脊柱管狭窄症の手術の後、手術したところ以外が痛んで苦しんでいるという。詳細はわからないがこれは時々あることで医者の手術ミスなら仕方がないが、手術は成功したとしても起こる。原因は色々あるが、手術の時に間違って少し違う場所を傷つけてしまったとか、縫合がうまくいかなかったとか、血の塊が出来てしまったとか、数え上げればキリがない。しかし術後検査で血液や画像に問題がなければ殆ど問題はない…
我々業界に長くいると、歯周病と心臓病の関係は当たり前になってしまっている。抜歯した後で感染を起こし、心臓を悪くする。歯周病菌は多種多様なのでちょっとしたことで肺や血管、心臓に悪いことをする。最近は介護施設や入院中も昔では考えられないくらいに口腔ケアが凄い。棒の先にスポンジがついたもので食べれば口の中をゴシゴシやっている。とても良いことである。今日来た患者さんに突然、「知り合いで突然心臓が悪くなった…
これは経験的に言えることだが、例えば乳がんの手術をしたとする。 そうすると必ず他にも何か異常がある。 例えば子宮や卵巣など婦人科の問題、鼻炎、喉、食生活、生き方・・・。 当院では検査で引っかかったり、手術をした後は必ず他もちゃんと調べるように指導をしている。 がんにしても食生活や過度のストレス、過酷な生き方なとがかかわっていれば、どこか一ヶ所の問題だけでは済まない。 たまたま手術で取ったところは一…