症例

ライオンタイプと完治

ライオンタイプは筋肉の質はいいし、我慢強いし、回復力も優れている。小鳥タイプに比べて極端に通院が少ないのでカルテが薄い。軽い腰痛なら殆ど1回で治癒する。非常に少ない回数で治ることを本人も知っているので、腰痛治療で3回目ともなると、「今回はどうして1回で治らない?」と言われてしまう。そんなライオンタイプだが、マラソンをやっている方などで走り方を変えると、今まで使ったことのない筋肉を極端に使うので治療…

乳がんと孫

乳がん手術を控えている方がいる。これだけがん患者が増え、心の中では自分だけは大丈夫だろうと思っていても、いざ宣告されると不安は大きい。手術を控えた場合、手術さえ終わればという感覚になっているだろうが、我々から見ると手術は数時間だが、経過観察と健康管理は何十年も続く。まして娘や孫娘がいれば自分が乳がんを患っていると、「この子たちは将来大丈夫かしら?」と不安になる。術後は自分の健康管理だけではなく、自…

肩こりと栄養剤

経理関係の方はこの時期忙しい。肩こりがひどく、栄養剤を買いたくなる心理も理解出来る。ポポンSにチョコラBB、キューピーコーワゴールドA、アリナミンAと選択肢は多い。ポポンSはビタミン剤とミネラル、チョコラBBはビタミンB群、キューピーコーワゴールドAはニンニクエキスにビタミン剤、最近はキューピーコーワゴールドαも出ている。アリナミンAはビタミンBとパントテン酸カルシウム(糖質・脂質・タンパク質の代…

6つの条件が重なって救急車騒ぎ

印刷屋さんが先日、救急車で運ばれたという。話を聞いてみると立ちくらみに眩暈(めまい)、目がかすんでよく見えなくなってきて、救急車を呼んだという。病院では大きな問題が見つからずすぐに帰されたが、原因らしきものが幾つもある。良くこれだけ悪条件が揃ったとビックリしてしまった。昔から病気は一つの原因で起こるのではなく、複数の原因が重なって起こるとよく言っていたが、今回はその典型例である。 救急車に乗るまえ…

小さな努力の積み重ねで結果を出す

ある患者さんは背骨が側弯で、冷え性、婦人科の病気に胃腸虚弱、喘息に不眠症と病気の問屋さんである。 話を聞くと仕事は激務で、常にイライラしていて肩こりがなかなか治らない。 定期的に通ってはいるのだが、本人もこちらも納得のいく結果は出ていない。 そんな時にたまたま坐骨神経痛がひどくなり、夜寝る前にたった5分ストレッチをやったら、朝が全然違うという。 気をよくして朝もやったら、授業中が楽だという。 楽し…

心が強いにも程がある

こういう仕事をしていると、人の生い立ちや育ち、性格までわかってしまうことがある。ある金融の仕事をしている方の身体を触るたびに、「乱世、乱世」と感じてしまう。平穏なときには身体が全く反応せず、株価などの金融不安になると俄然元気が出てくる。最近株価が下がっているので大変なのだろうが、全く心が折れない。身体は激務で悲鳴を上げているのに、心臓の反応が出ない。いつもは腰痛なのだが、そんな時珍しく手がしびれる…

鬱病を銅板と泥んこ遊びで治す話

以前電磁波障害について書いたが、最近はワンランク酷い方が来る。以前、ジストニアの患者さんが増えて色々と実験しているときに、身体に帯電している電気をアースすると症状が軽くなることが実験でわかった。具体的には銅板にクリップをつけコンセントのアースにつなぐ、そしてその上に裸足で乗るだけである。痙攣などの症状のきつい方や手足のしびれが取れない方、敏感な方は乗って数分で楽だという。この方法を思いついてから電…

A→B→C→Aの話

A→B→C→Aとは薬でも健康食品でも、Aが効かなくなるとBにして、それが効かなくなるとCそしてそれもまた効かなくなると元に戻るということを示しています。身体は何でも慣れてしまい、いかに優秀な薬でも永遠に同じ効果を出し続けるということはありません。臨床の場では抗鬱剤や胃薬、乳酸菌は特にこの傾向が強いように思われます。乳酸菌を飲むようにとはよく指導していますが、まずはビオフェルミンから初めて当院では現…

黒服で鬱病が悪化

頭が働かないと言って来ている方が何人かいる。病名は様々だが、噛み合わせを治したり、胃腸を整えたり、鼻炎対策をしたり、首のゆがみを治したりと治療法は殆ど変わらない。頭への血流改善のために全てやっている。そんな中Bi-Digital O-Ring Testで頭の状態を調べて殆ど治っているのに、まだ良くなっていないという方がいる。治療しながら気になったので、着ている服を全て見たら(当院では藍色のパジャマ…

不眠症を歯で治す話

10年以上続く不眠症の方が来た。薬は2剤併用で、飲まないと5日間全く眠れないという。原因らしきものがなく、薬を飲むしか方法がないと思っていたという。問診をしながらBi-Digital O-Ring Testで調べたら、どうも歯と関係がありそうなので聞いてみたら、右の奥歯が痛くてよく噛めないという。普段は左ばかりで噛んでしまうという。その状態が10年弱続いているという。もしかしてと思って関係を調べて…

小指の骨折を包丁で治す話

空手をやっていて小指を骨折した人が来ている。最近病院では骨折のリハをしないので、骨がつくとそのまま終わりということになってしまい、戸惑っている方は多い。以前みたいに力が入らないし、痛みもある。とても完治とは言えない状態で不安を抱えている方は多い。私自身、病院でリハビリをやっていたので、そういう方達の気持は良くわかる。治療は指の環境を良くすることが大事で、骨と骨の間の隙間を作ったり、伸筋屈筋の状態を…

ストレスに強い人の考え方の特徴

これはたまたまネットで見つけました。 ①「まあいいか」と受け流す ②マイペースを保てる ③人生は思い通りにならないと思う ④タイミングが悪かったと考える(誰のせいにもしない) ⑤相手の事情も想像できる ⑥何事も経験と思う ⑦周囲に頼れる ⑧現実逃避が上手 ストレスは最終的には自分で解決出来るのがいいのでしょうが、すぐにそうはなれません。 人の力を借りながらアドバイスを頂きながら、ストレスに強い自分…

懲りてから本気

糖尿病でもがんでも症状が小康状態の時はなかなか本気で治療しようとしません。何かのキッカケで一気に悪化して、懲りないとだめです。昔は少し悪くなっただけで患者さんに注意していましたが、最近は大問題でない限り放任しています。ですから最近はいい先生と言われてしまいます。 「○○をやりたいのですが・・・。」 「いいですよ。」 「○○はどうでしょうか?」 「いいですよ。」 やりたいと言われればいいといいます。…

鼻詰まり対策を長ネギで

この季節、インフルエンザなどで鼻詰まりを訴えてくる方は多い。鼻詰まりは家庭にある物で簡単に治療できるので紹介したい。使うのは長ネギである。白いところを4-5cmほど詰まっている鼻に入る太さにして、入れておくだけで鼻が通る。それが嫌な方は白い部分を刻んでガーゼに包み、マフラーみたいに首に巻いておくと臭いだけでも効果がある。軽い方ならビポラップでいい。子供が風邪を引いた時など、長ネギマフラーをつけたと…

歯列矯正とセロトニン、抗真菌剤の話

以前から治療している小鳥タイプの方が、ここ数ヶ月なぜか調子が悪いという。食欲はあるし、精神面も問題がないのに理由がわからないという。詳しく問診してみると去年から歯列矯正を始めたという。お腹を触ると胃と腸がかなり硬い。歯列矯正で多少の痛みもあり、よく噛めないことがわかった。良く噛まないで胃にものを送れば胃は怒る。怒った胃が腸にいい状態で物を送れるわけがない。結局腹圧が上がり、その影響で腰は治らなかっ…

鬱病と大掃除

去年から鬱病治療をしていた方が、年末調子が良くこれなら何とかなりそうだと思っていた。しかしたった2日間大掃除をしただけで、その影響が1ヶ月も続いている。鬱病治療は当院ではストレスが末端に反応が出る事から腕や足をよく治療する。治療経過が良かった分、本人もこれくらいならと思ったのであろう。大掃除は普段使わない筋肉を使う。箪笥や畳など持ち上げたこともないのに、途中で放り投げられないので、最後まで辛くても…

乳腺炎と抱っこ

以前から「赤ちゃん5kg症候群」と言って、母親が抱っこし続けられるのは5kgまでと言っている。父親は7kgが限界である。しかし生まれてすぐに7-8kgはいってしまい、首もすわると良く動く。身体をのけぞって動くから支えているだけでも大変である。あっという間に10kgを越える。抱き癖をつけると大変である。娘から母親になるということは、腕が太くたくましくなるということである。授乳中に乳腺炎になる方もいる…

筋肉痛の治し方アラカルト

この時期スキーをやって筋肉痛の方がよく来る。ちなみに「ゴルフ・スキー・テニス」はお薦めしない3大スポーツである。スキーは冬しか出来ないので中々準備万端の方は少ない。痛めて治療して、また痛めての繰り返しになってしまう。少し良くなっても、今後どこまで使えるのかは本人も何々わからない。膝の靱帯でも痛めたらそのシーズンは終わってしまう。治療も慎重になるが、こんな時にうまい答えをする先生がいる。「あなたのス…

友だちの数で寿命は決まる

友だちの数で寿命は決まる 石川 善樹 (著) 気になるタイトルなので読んでみた。(本編引用) ・ 「つながり」が少ない人は死亡率が2倍になる。 ・ 同僚があなたの寿命を決めている ・ 「つながり」が単調な男子校出身者は早死する。 ・ お見舞いに来てくれる人の数で余命が変わる。 ・男性の場合、息子の嫁に介護されると亡くなる確率が最も低く、その次が娘、そして妻に介護されると一番寿命が短かい。 ・女性は…

「がん」の非常識

がんの正体がわかれば末期がんも懼れず 白川太郎著 とても興味深いタイトルだったので、一気に読んだ。Bi-Digital O-Ring Testを勉強してから師匠が消化器の医者でがんばかり扱っているので、自然に関心が高くなる。これだけがん患者が増えると、最近はがんと言われても全く驚かないぐらい患者が多い。たまたま著書の内容をまとめた文章を見つけたので、掲載する。 はじめに 末期がんでも治る 第1章 …