キーワード 風邪

医者の治ると患者の治る

長年この世界にいると医者と患者のずれを毎回感じる。 例えば風邪一つ取っても、医者の言う治るは症状がなくなることである。 咳や喉の痛み、発熱、鼻水など止まれば治癒である。 そのために症状を抑える薬を出す。 風邪はウィルスだから本来は治す薬など世界のどこにもないのだが、菌も混合感染といって起こしているので、その菌だけは抗生剤で抑えられるから症状が軽くなり、良くなったと感じる。 患者は風邪を引きにくくし…

生理と感染の時は別人

常連の女性が珍しく風邪を引いて発熱した。咳も出たという。その時から滅多に訴えない首の辛さと頭痛、足のつけねの痛みを訴えてきている。治療しても中々うまくいかない。この方には、「女性は生理と感染の時は別の人になったと思いなさい。」と説明をした。生理中に普段言わない症状を色々と訴えてきても生理が終われば治まる。感染時(風邪を引いたときなど)も同じで、普段言わない症状が出る。普段味わっていないだけにとても…

不眠症と首のこり

大分前の話だが、男性の不眠症治療がうまくいかず当時お世話になっていた先生に送ったら、簡単に治ってしまった。気になって先生に聞いたら、「お前に言ってもわかるわけがない。ヒントだけやるが首の7番の回りだ。」と教えて戴いた。その後何年かしてこの謎が解けた。首の7番というのは首を前屈させたときに、恐竜の背中みたいに真ん中に骨が出る。丁度肩の高さで一番出ている骨が7番である。不眠症の方はここが硬く柔軟性がな…

漢方薬一覧

長年東洋医学をやっているとどうしても漢方薬の話が出てくる。 代表的な漢方薬一覧を解説します。 葛根湯 (かっこんとう)… 頭痛、肩こり、風邪の引き始め、目の疲れ-肩より上の血行を良くする 安中散(あんちゅうさん)…胃弱、胃アトニー、神経性胃炎-食べ過ぎなどの場合の消化剤 八味地黄丸(はちみじおうがん)…腰痛-下半身の血流改善、尿量に注意 黄連解毒湯 おうれんげどくとう   喀血、吐血、ノイローゼ …

過食と膝痛

膝痛で通っている保育士さんが、年末年始に膝が悪化して冷湿布を貼ったが良くならなかったという。普段は子供相手に動き回っていて、ご飯もろくに食べられないぐらい忙しいらしいが、正月は自分の子供達とゆっくり出来て良かったという。しかし身体を診たら完全に過食である。太腿の内側や胃の反応点、すべて悪い反応が出ている。「今回の悪化は過食と安静です。動き回って膝に熱を持っているときは冷たい湿布はいいですが、今回は…

ショートケーキと発作

小学生低学年の子が癲癇で通っている。Bi-Digital O-Ring Testで殆ど収まってきたが、2ヶ月に1度ぐらいやはり発作が出るという。どういう時か聞いたら、やはり無理をしたときは発作が出やすいという。これはある程度f仕方がないと思うが、12月24日にも出たという。この数日前に家族で風邪を引いている人はいないか聞いたら、いないという。クリスマスが気になったので、ショートケーキは食べたか聞い…

食器用洗剤を使わなくてもいい食生活

ここ数日家内が風邪を引いて、珍しく食後の食器を洗いながら感じることがあった。それは習慣で洗剤をつけているが良く見ると、別に使わなくても汚れが落ちるということだ。それだけ油を使った物を食べていないと言うことだ。揚げ物や肉料理、中華だと洗剤を使わないと食器の油は落ちないが、基本的に一汁一菜、豆腐と海苔、納豆、野菜程度のご飯だとお湯だけで十分綺麗になる。昔はご飯茶碗にお茶を入れれば、お茶も冷め、栄養にも…

常連さんに落とし穴

仕事柄、身体のメンテは勧めているが、時々の常連さんに落とし穴がある。 最近3例あったので紹介したい。 1.乳がんをやった方が、ご主人と喧嘩して免疫を落としたケース 免疫を上げるために食生活の指導や乳酸菌、温熱をしていて経過が良かったが、喧嘩の後免疫指数が極端に下がっていた。この方には、「まだ若いから喧嘩は分かるが、免疫を下げてがんを喜ばせるのはどうかと思う。まずはご主人を受け入れて、がんを喜ばせて…

鎮痛剤は病気を治していないという話

橈骨神経痛で通っている患者が極端に投薬を嫌がっている。「この神経痛は鎮痛剤では治らないことを知っている。医者から薬をもらってもそのまま捨てている。」と言う。気持ちは分からないでもないが、我々の立場からすると少し違う。鎮痛剤を使う目的は神経痛を治すためではない。身体が少しでも痛みを感じなければ快復力が働き、体力で治せるチャンスが増える。この方には次のような話をした。「例えばあなたが冬に風邪を引いて家…

棘とメンテ

常連さんの友達が若い頃から膝を痛め、その後腰椎椎間板ヘルニアで手術をする事になったという。常連さんも腰痛がきっかけで通っていたが、最近は問診しても「う~~~~~ん、少し肩こりかも・・・。」と言う程度でそんなに悪くはない。その方に棘への話をした。「昔は膝を痛めてもメンテなんてしなかった。全て根性論で気合いで治したという話ばかりだ。しかし身体は受けたものを正確に記憶している。勝手に消えることはない。古…

医者のかかり方

年をとると医者がいなければ生きてはいけない。しかしどの様に普段から病院とかかわればいいかを理解してない。まず3ヶ所準備する。町医者と中病院と大病院。町医者は普段からすぐ行けるところで、風邪を引いたとかお腹が痛いときすぐに診て頂けるところがいい。簡単な採血や注射なら町医者でいい。中病院は入院施設があって、出来れば個人病院がいい。医療系の○○会だと担当して頂いた先生が飛ばされたりするので、長い間は診て…

パッケージで直す考え方

例えば走ったとして足に筋肉痛が起こる。何と何をすれば後遺症が残らないかをパッケージにする。走った後冷やして、揉んで2日間休めば大丈夫のように。風邪を引いてしまったら、薬を飲んで絶食をして、早めに寝るがパッケージ。宴会続きで食べ過ぎたら2食抜いてお酒を飲まないのがパッケージ。身体に対してそのパッケージをちゃんとこなしていれば問題が複雑にならない。こじれなくて済む。それがパッケージが不十分だから絡み合…

小麦で発熱して坐骨神経痛

最近3例ほど食物アレルギーで発熱の方が来た。本人は花粉症か風邪と思っていたみたいだが、いくら風邪薬を飲んでも効かないという。本来、食物アレルギーはのどが腫れたり吐き気などだが発熱する事がある。治療法はアレルギーに効く、アレグラなどがいい。酷いケースではショックを起こすので場合によっては病院に行かないと対処出来ない。アレルギーによる症状は胃粘膜まで影響するので、スタマックラインに反応が出て時に坐骨神…

医者が飲まない薬

最近は書店に行っても過激なタイトルにしないと本が売れないからなのか、ドキッとするタイトルの本が多い。 「医者が飲まない薬、受けない手術」を思わず買ってしまった。 風邪はウィルスが原因なので抗生剤で効かない 抗生剤の服用で耐性菌を育てる 擦り傷に消毒は逆効果 効く胃薬は骨をもろくする コレステロールを下げる薬で筋力が低下 睡眠薬で認知症誘発 抗がん剤が効くというのは治ることではない 内容的には今まで…

藍について

Bi-Digital O-Ring Testではよく藍が出てくる。 藍は藍染めの藍で、昔から、「藍染め職人は風邪を引かない。」とか、「冷え性や肌荒れに効く。」と言われてきた。 また衣類の保管にも防虫効果の高さは知れ渡っていた。 高価な着物は藍の風呂敷に包んでいたという。 元々抗菌効果が高く呼吸器や肌荒れにいいが染料として多く使われている。 薬用としてフグ毒などの解毒や解熱剤としても使われた歴史があ…

世界的免疫学者・安保徹先生から教えて戴いた事

先日、免疫学で有名な安保徹先生が亡くなられた。 Bi-Digital O-Ring Test医学会で講演を伺ったことをきっかけに何冊か著書を読ませて頂き、東京での講演会は殆ど参加している。 初めて講演を伺ったときは、世界的な免疫学の先生なのでどんなお話しが出るか、興味津々で前のめりになりながら第一声を待っていたら、「身体は過酷な生き方を続けると壊れます。」とのお話しに少し拍子抜けしてしまった。 し…

ライオンタイプのステージアップ

以前、身体の状態が良くなり新しい状態になることをステージアップとして書いた。このステージアップはそんなに頻繁に起こるわけではないが、アップ前と後では全くの別人のように身体が変わってしまう。今までなら何かをやってすぐに疲れていたのが、全く疲れない。過去が嘘のようである。こういう変化はどうしても小鳥タイプではなく、ライオンタイプに起こりやすい。このライオンタイプも自然にステージアップする方と何かにつま…

再発する踵の痛み

以前、踵の話は書いた。こじらせると大変である。今歩行訓練をしている方が、先月まで踵の痛みに悩まされ、ようやく治療効果が出て痛みから解放されたが、また再発したという。脚の筋肉を診ると少し上り坂など頑張って歩いた筋肉痛の後がある。踵が痛いと1ヶ月ぐらいは歩行訓練が出来なくなってしまうので、休みを取り返したい気持ちは分かるが、踵の痛みは甘く見るとやっかいだ。何度も再発する。慢性化すると痛みがゼロにならな…

走っていないのに坐骨神経痛が出る?

トライアスロンの競技によく出ている方が、「最近走っていないのに、坐骨神経痛が出る。全く理由がわからない。」と言う。調べてみたら、坐骨神経痛ではなく胃炎による坐骨神経痛である。お尻のある場所は胃炎で反応する。小野寺臀点と言って非常によく反応の出る所である。お尻は3箇所の反応があり、真横が股関節の反応点、これは脚の左右差を意味する。胃腸の反応点は小野寺臀点と言って、胃炎で反応する。脚に近いところは本来…

スポーツと怪我の関係

プロのスポーツ選手は来ないが、アマチュアでかなりの所までやっていた方は来る。現役時代に怪我をした話を聞くが、よく聞いてみると同じ所でつまずいている。例えばスキーなどで膝を痛めている方は多いが、たまたま風邪を引いて体調がすぐれない時に練習をする。風邪程度なら普段の7-8割だろうと思って練習をすると、怪我をする。実際風邪などで胃腸機能が落ちている時は、腹筋力がなく、股関節回りや脚に至るまで、能力が普段…