キーワード 風邪

ブログ諺⑥-胃から崩れる

こういう仕事をしていると色々な病気の方は、病気毎に身体の中で起こっていることが皆違うと考えていましたが、意外とそうではありませんでした。 身体はまず、「胃から崩れる」のです。 胃が壊れるので腸の不具合が起こり腹圧が上がり、足に血が行きにくくなり腰が痛くなります。 腸の働きが不十分なので、免疫系は下がり感染を起こしやすくなります。 また腹圧が上がると横隔膜が上に上がり心臓のスペースが狭くなるので、心…

咳と神経の興奮

ここ数週間、同じ症状の方ばかり来るので、少し書いてみたい。「先生、子供が学校で風邪を引いて、学級閉鎖、その後に私も咳が出始め、ここ3週間咳が止まらないのです。熱も出ました。咳が止まったら来ようと思ったのですが、いつもの肩こりが酷くて酷くて・・・。頭痛まで出ています。」熱は人によって出る人と出ない人がいますが、医者に行って調べてもらっても「コロナでもインフルでもない。名前もないようなウィルス」みたい…

薬の適量

私は鍼灸をやっているので、薬に関しては専門的な知識はないが、風邪薬をもらうときに、いつも違和感を感じる。症状が酷くても治りかけでも飲む薬の量は同じ。我々の感覚では、「酷ければ薬の力を借りる。軽ければ薬はいらない。」となるはずだが、「1週間これを同じに飲み続けなさい。」と言われる。抗生剤は仕方がない部分はわかるが、もう少し何とかならないのかなぁと感じる。以前ブログでも書いたが、患者の体調は「胃から崩…

子供の発熱

常連さんの子供が38度越えの熱が出て医者に行ったら、「じゃ、カロナール(解熱剤)だけ出しておくから辛がれば飲ませて。」と軽くあしらわれたという。まず子供の体温だが基本的に高く、37.0℃ぐらいの子は沢山いる。基本的に発熱は平熱より1度上がれば発熱になるが、子供の場合は39℃程度でもちゃんと食べて出るものが出ていれば、基本的に問題はない。風邪なら4日ほどで落ちつくものである。昔うちの息子が4日以上発…

ここが落とし穴-便秘と下剤

便秘とは、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」を言い、慢性便秘症診療ガイドラインでは、「週に3回程度の排便でも、腹部の膨満感や残便感などがなければ問題はない」とされている。 私などは親譲りで腸の調子はすこぶるよく、食べればすぐに出るが、女性で「3-4日に1度、酷ければ1週間出ない」方をよく診るが、按腹と言ってお腹のマッサージをするととても不快な顔をする。 「少し下剤でも試…

鎮痛解熱と咳止め

この時期今までならインフルエンザが大はやりだが、ここ2-3年はすっかりコロナに話題をさらわれてしまった。 インフルエンザでもコロナでも呼吸器疾患なので大抵は、「発熱」「喉の痛み」「咳」と出る症状は似ている。 こんな時に「鎮痛解熱」と「咳止め」の薬を飲む方は多いと思うが、よく考えると、本当は病原菌と闘った方がいいのではと思ってしまう。 ウィルスに感染して熱が出るのはウィルスは熱に弱いことを身体がわか…

「子宮は大丈夫です」と言われて

結婚前の女性が不正出血があって医者に2ヶ所行ったが、いずれも問題ないと言われたが何か不安だという。詳しく話を聞いた、「不正出血がすぐに終われば良いのですが、少し続きます。大丈夫と言われても少し気になります。子宮自体は綺麗で問題ないと言われています。」気持ちは分からないでもないが、これは患者の質問力の問題である。「先生、私の不正出血少しダラダラ続きますが、今後妊娠を控えていて何か問題はないのでしょう…

アトピーを治すのにどうして鼻と腸の治療をするのですか?

アトピーで通ってる方から、「アトピーを治すのにどうして鼻と腸の治療をするのですか?」て聞かれ、なるほど、そういう疑問を持つのも無理はないと思った。我々から見るとアトピー性皮膚炎は鼻や腸の反射であり、表面の皮膚が悪いわけではない。なので、皮膚の表面だけに塗り薬を塗っても治療成績は上がらない。 結論から言うと、「表面の皮膚と鼻、腸は同じ粘膜で繋がっていて皮膚炎のある患部に直接治療してもアトピーは治らな…

患者の分かれ道

常連さんが酷い寝違いを起こした。調べてみたら腕のこりが酷く、ストレス性とわかった。話を聞いたら休みの日もバイトをしていてそれを身体が嫌がったのであろう。身体にしたら、「休みの日まで仕事されては休息できない。本人に少し強い首の痛みを出してやる気を削ごう。」といったところだろう。前回治療したらあまりの腕の酷さに全く筋肉が反応しない。筋肉に、「その程度の刺激ではほぐれるものか」といわれているように感じた…

身体の暖め方

今年は例年より冷えがきつく、私自身朝、布団から出るのに気合いがいる。患者さんの中にもホカロンを腰に貼ったままの方がよく来る。以前患者さんから、皮膚に直接貼れる「直貼」を教わったが、あまりに便利なので重宝している。今日来た常連さんは、胸元が寒いというので見たら胸にホカロンを貼っていた。本来胸は外気と空気のやりとりをしているので、そんなに温度の高いところではない。暖めること自体悪いことではないが、我々…

調べれば調べるだけ難病が出てくる

インターネットの発達と共に、患者が自分で色々と病気を調べられるようになった。気になる症状を入れるだけで病態から治療法、何処の病院がいいかまで簡単に調べられる。しかし我々から見ると少し困った事がある。それは、「調べれば調べるだけ難病が出てくる」ということである。例えば簡単な風邪なら、「安静、葛根湯」程度で書くことがない。しかし咳が止まらず調べ出すと肺がんまで行ってしまう。もちろん肺がんのケースはある…

身体の痛みとボヤ

常連さんが少し体を酷使して、足の指や背中が痛いという。我々は、「身体は痛みが出てしまったらなかなか治らない。だから痛みを出さないのが1番。初めての時はわからないが、何度も痛くなるまでやるのは大問題。」と指導している。しかしこれは中々理解して戴けない。世の中には限界までやらないと気が済まない方がいかに多いか感じる。以前、ボディビルをやっていた方が、身体が痛くなるまで訓練をしていて、痛みに耐えていると…

低体温について

常連さんが、「今日行ったところはとても冷房が効いていて、冷えて体調を壊した。」と言う。この方は以前から低体温とは聞いていたが、あまりに冷えていたので、少し低体温に関しての話をした。漢方では「大椎 だいつい」というツボが首の後ろにあり、風邪などで寒気がして鼻水の止まらない時にここにお灸をするとすぐに止まる。身体が温まるツボとして有名である。自分でお灸が出来なければ直貼りカイロなどを貼るといい。「直貼…

寛解(かんかい)について

先日、リウマチの講義を聞いていたら担当されていた先生が、「この患者は寛解(かんかい)しました。」と説明していた。この寛解(かんかい)という言葉だが、あまり日常生活では使われない。 「治癒」は治ったことを意味するが、「寛解(かんかい)」は一時的に楽になったり、症状が消えた状態で、治る可能性もあるが、再発も否定出来ない。がんなら縮小または消失しているが、がん細胞が再びふえ始めたり、転移したりする可能性…

身体を鍛えていたのに・・・

先日、「平成の三四郎」こと古賀選手が53才の若さで亡くなった。山下会長のあとはこの方が柔道界を背負って立つと思っていたのでとても残念で、余りの若さにショックが大きい。バルセロナオリンピックでの試合直前でのアクシデントや、優勝した時の顔は今でも忘れられない。報道によるとお父様も若くしてがんで亡くなり、本人はがんの手術を受けて闘病中だったらしい。 常連さんから、「金メダルを取るほど身体を鍛えているのに…

治りかけにかかった医者が名医

風邪を引いたときなどはまずは近場の医者に診てもらう。症状が悪化すれば大学病院。それでも治らないと少し遠くてもお世話になっている先生に診てもらう方は多いと思う。風邪などのウィルス感染症には勢いがあって、風邪の引き始めからある程度の期間は、上り調子に症状は悪化する。悪化するので大学病院で診てもらうのだろうが、それでも良くなっていないときには、既にある程度時間が経過している。ウィルスも減退期に入り、いわ…

常備薬について

常連さんが突然胃痛に襲われ、買い物など出来ないぐらい辛かったという。そんな時に普段から常備薬があると助かる。胃痛ならガスターやブスコパンは有名だが、普段から揃えている方は少ない。うちにも置き薬(富士薬品)があるが、普段は使わないと思っていても、頭痛・歯痛・発熱・胃痛・便秘・下痢・風邪・咳・鼻水・鼻詰まり・虫刺され・アレルギーとちょっとしたときには役に立つ。富士薬品の置き薬には「ズバリ」と言う鎮痛剤…

白血球が3000/µLを切る

常連さんが血液データを持ってきた。白血球が3000/µL以下(白血球の基準値は3500〜9500/µL)、総蛋白が栄養失調状態、中性脂肪が低く、そして貧血気味。これでは元気になれるわけがない。まず白血球だが以前から低かったそうだが、我々は「お灸」で白血球が上がる経験をしている。定期的に身体に火傷刺激を与えることで身体も反応するのであろう。次に蛋白だが、1番手っ取り早いのは「牛肉の赤身」を摂ることで…

新型コロナウィルスに対しての注意事項

下記の内容は師匠からです。 外出を控えてください、人と会わないでください。感染を食い止める方法はこれしかありません。生きていくための最低限の外出だけにしてください。このメッセージを出来る限りの家族や友人にシェアしてください。時間がもうありません。よろしくお願いします。 他追加で…知人から Covid 19ワクチンの為、UH施設で働いている同僚の友人から…ウィーンのCOVID-19を研究…

筋肉の質で決まる性格

以前、筋肉の質を「ライオンタイプ」と「小鳥タイプ」に分け説明した。 【ライオンタイプ】 食事も一辺に食べて後はパタンと寝るだけ、不眠などとは無縁。 朝の目覚めはよく、起きてすぐに仕事が出来る。 瞬発力に向き、100m走やダッシュが得意。 空手や剣道、テニスなども得意。 瞬発のスポーツなら特別に練習をしなくてもできてしまう。 ウサギとカメではウサギに相当。 【小鳥タイプ】 スポーツではマラソンタイプ…