身体の寺子屋・真犯人シリーズ-環椎・軸椎

これはちよっと聞き慣れない言葉でしょうが、首の骨が7つある中、1番頭の骨に近いのが1番目で、「環椎 かんつい」、2番目は「軸椎 じくつい」と言います。
環椎はドーナッツ状の形をしていて、真ん中に穴が開いています。2番目の軸椎は「歯突起 しとっき」と言って、頭に向けて角を出していて、1番目の穴にすっぽりはまる形をしています。
この構造のおかげで、首がかなり後ろまで回るわけです。この構造は他の背骨にはなく極めて稀な構造です。
実は骨の構造以外にもこの場所はとても大事なものが通っています。1つは「大後頭神経」。もう一つは「椎骨(ついこつ)動脈」です。
大後頭神経は頭の後ろに痛みを感じるときの神経です。我々は頭の後ろが痛いと言われると首の「環椎・軸椎」の事が気になり、首を触ってしまうわけです。そして同じ場所に目を動かすと連動する筋肉があります。パソコンやスマホの使い過ぎで目を酷使すると、その筋肉が硬くなり、後頭神経痛の引き金を引いてしまいます。
そして椎骨動脈は心臓から頭に血を送るために必要で、もうひとつの頸動脈とあわせて極めて重要な血管です。この椎骨動脈は先程の「環椎・軸椎」のところで大きくS字状に蛇行しています。これは頭を回しても血管が過度に引っ張られすぎないための仕組みです。始めから「首は大きく動かすもの」という構造が出来ているわけです。皆さんが何気なくやっている動作は、この仕組みがあって初めて可能なのです。

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