膝蓋骨(しつがいこつ)は膝のお皿のことです。膝蓋骨は人体最大の種子骨-種子骨(しゅしこつ)で、筋肉の腱や関節包の中に埋まり込むように形成された骨です。植物のゴマの種子に似た小骨が多いことから命名されました。普段はあまり意識しないとは思いますが、膝蓋骨には大きな働きがいくつもあります。まずはその特徴からお話します。
- この種子骨のお陰で、膝関節の回転の中心軸を前方にずらして、大腿四頭筋が弱い力でも膝の伸展力を飛躍的に高めています。
- 大腿四頭筋は4つの筋肉(大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋)から構成されていますが、これらは筋線維方向は異なります。4本の筋肉を1本の膝蓋腱にまとめる。膝蓋骨を介することで力が一つに集約されています。
- 膝蓋骨がなければ、膝を深く曲げた際に強大な張力を持つ大腿四頭筋腱が大腿骨に直接擦れ合い、摩擦熱や腱の断裂を招いてしまいます。膝蓋骨の裏面には最大約5〜6mmという人体で最も厚い関節軟骨が存在し、膝屈曲時にかかる強い圧縮ストレスを分散・吸収して大腿四頭筋腱を摩耗から守っています。
- 膝の関節内には前十字靭帯や半月板があります。また直下には以前解説した膝蓋下脂肪体があります。膝蓋骨が滑らかに動くことで、脂肪体や関節包の挟み込みを防ぎつつ、膝の曲げ伸ばしが滑らかに行われる仕組みになってしまう。
今回まとめて調べてみましたが改めて、「実によく考えられている」と感心してしまいました。おそらく神様も、「ここに負担がかからないように、尚かつ滑らかに、圧を分散しなくちゃ・・・」と考えながら作られたと勝手に想像しますが、調べれば調べるだけ凄い仕組みだと思います。

