反り腰の勧め

当院でも長く通っている方が段々背中や腰が丸くなり、「猫背」になっている方は多い。理想的には「反り腰」だと腰痛はかなり防げるのだが、椅子に座っても猫背、車でも猫背、スマホを見れば猫背、和室だとまた猫背、なかなか反り腰になるチャンスがない。特に女性で脊椎の圧迫骨折をすれば猫背、家庭菜園でも猫背、とにかく背中か丸い。こういう方を診るたびに、「腰クッション」を使えばいいのにと思ってしまう。和室なら座椅子に座ればある程度腰は反る。いい車だとある程度は腰は反れるが、我々から見るとまだ足りない。腰クッション、なければ座布団を二つ折りにして、腰とシートの間に入れて頂きたい。昔宴会は座敷でよく行われていたが、座り続けると猫背になってしまい、翌日などよく腰が痛くなった。少し高級なところだと、掘りごたつでこれなら腰は楽である。最近は殆ど居酒屋さんは椅子で楽だが、住環境の中にも「和室」がないお宅が殆どである。子供の頃から正座の習慣がなく、最近はご葬儀や茶会でも椅子が多い。田舎に行くと昔は必ず腰の曲がったおばあさんがいたが、最近はあまり見ない。日本人の寿命も延び、椅子の生活のお陰で、骨にはいいが、やはり普段の生活の中でも「反り腰」は意識していただきたい。ちょっと何かの作業をするときに、「あ、背中が丸く猫背だ。へそを前に出して、反り腰にしよう。」と姿勢を変えるだけでも、背筋がすぐに楽になる。こういう生活習慣も長年続けると大きな差を生む。「反り腰」を是非、合い言葉にしていただきたい。

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