身体の寺子屋・真犯人シリーズ-ハムストリング

ハムストリングと言う言葉を何となく聞いたことがあると思いますが、太もも裏の筋腱群(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)の事です。
中世ヨーロッパの精肉店では、豚を解体して燻製(ハム)を作る時に、豚の後ろ足の膝裏にある太く強靭な腱(ストリング)に金属フックを引っ掛けて、天井の梁から吊るして作業をしていたことに由来します。
当院では「ハムストリングは下腹部の反応点」と以前から言っております。
これは東洋医学の先生には理解しやすいのですが、「膀胱経」と言って、膀胱など下腹部の反応がそのまま背中や腰に出て、ツボがそのまま足に向かって伸びていきます。その経路が坐骨神経とほぼ同じで、下腹部に何かあると膀胱経が反応してすぐに坐骨神経痛を起こしてしまうわけです。
そしてハムストリングは基本、膝を曲げるための筋肉ですが、股関節の安定性や骨盤の前傾後傾にも関係していることが分かっています。
また太腿の前面が硬くなる(使うか胃腸の問題)とハムストリングも連動して硬くなってしまうことも分かっています。
腰が痛い患者は沢山来ますが、実は原因がハムストリングが原因という事はとても多く、腰を殆ど触らずハムストリングだけ集中治療もよく行います。
坐骨神経がハムストリングの筋肉の中を抜けてくるので、取り囲んでいる筋肉の治療は良くしますが、筋肉と神経の滑走性と言ってお互いが滑らかに動くことも治療には大事な要素です。

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