明確に身体が反応する「生ビール、焼肉、赤ワイン」

以前が学会で、「外食で一番悪いのは生ビールと焼肉、一番いいのは焼酎と青みの魚。」と教わった。ある常連さんが最近足が痛みどうも運動と痛みが連動しているのではなく、食生活と連動しているようだという。何を食べると痛むのか聞いたら、「生ビール、焼肉、赤ワイン」と言う。どうしても人と食事となると肉は増えるし、ビール・ワインもすすむ。気持ちは分かるが私自身ビールは好きなのだが、やはり毎日飲んでいると内科の先生…

ぎっくり腰と胃炎

今日来たぎっくり腰の方は、「腰に悪いことは何もしていない。すこし連休で食べ過ぎただけ。最近少しだけ体重が増えて気にしている。夜中に食べる習慣が治らない。逆流性食道炎も指摘されている。」と言う。身体を診ると典型的なスタマックラインで胃炎、丸出しである。胃の具合が悪く、腹筋が働かず腰に慢性的に負担がかかり、悪いことに過食で足も浮腫んでいる。これでは腰は悲鳴を上げてしまう。胃炎の反応点の左太腿だけ治療し…

ゴルフ連チャンで疲労の取り方

常連さんが、「ゴルフを土日で2連チャンやるとどうしても週明けの月・火曜日に疲れが残る。何とかならないか。」という。この方は医療関係者なので、「考え方ですが、筋肉に乳酸が溜まるという話もありますが、単純にそれだけが原因なら何か打ち消す物を静注(静脈注射)で入れれば解決します。しかし実際問題それでうまくいったという話を聞きません。ですから強ミノ(強力ネオミノファーゲンシー 肝臓を元気にする薬)やミオナ…

硬膜下血腫について

常連さんが久しぶりに来て、「転んで頭を打った後、数ヶ月してフラフラするので調べたら医者から、『硬膜下血腫です。すぐ手術です。簡単ですからすぐ終わります。』と言われ、手術の後、後遺症もなく少し落ちついたので来た。」と言う。この硬膜下血腫だが、聞き慣れない言葉かもしれない。これは脳を包んでいる膜が三層構造なのだが、一番外側の膜で触るとかなり硬い。その膜の下で出血すると硬膜下血腫と言って殆ど外傷が原因で…

頭の血流と痔

漢方では痔の治療に頭のてっぺんのツボ(百会 ひゃくえ)を使う。学生時代に何故そんなところを使うのか不思議で色々な先生に聞いたが、「昔から効くんだから。」「頭を刺激して痛みが和らぐ。」「反射」などと言われ、明確な答えを教えてもらえなかった。臨床を重ねるうちにどうも頭の血流を上げ、自律神経の調整や反射がかかわっているのではないかと思うようになった。患者さんを診ていると頭の血流剤を飲んでいるうちは痔が治…

「大丈夫」という意味

常連さんが主治医に対して少し文句かあるという。 何かと思って話を聞いてみたら、「うちの先生、どんな時も『大丈夫』しか言わない。この間私が胃潰瘍をやった時も、『大丈夫』、脚の手術の時も、『大丈夫』、血液で少しおかしな事になった時も『大丈夫』、がん患者にも『大丈夫』で何とも頼りないというかいい加減というか少し不満。」と言う。 この大丈夫という言葉だが、前に少し正確な言葉の意味を足せば問題ないと思う。 …

そんなにすぐに良くなるわけがない

常連さんが突発性難聴と耳鳴りで専門病院で治療したが良くならず困っていた。違う病院を紹介したら、たまたまうまくいきほぼ完治したと言う。そうしたら嬉しくて舞い上がって酒を飲み、転んでしまいまた耳の調子が悪いという。昔病院に勤務していたときもカメラマンが足を骨折して、プレートとをボルト止めであまりに調子が良いのでリハビリもせずに退院してしまった。その後2ヶ月してあまりに脚に負担をかけたものだから、ボルト…

耳の病気と顎関節

常連さんが耳の調子が悪いという。話を聞いてみると以前も調子が悪いことがあり、近くの耳鼻科で治してもらったという。前回の時と同じ処方が出て、「耳の病気(難聴、眩暈)は時間との勝負です。発症して早ければ早いほどいい。症状が出た次の瞬間に耳鼻科にいるぐらいがいい。中々こういう事は世間には伝わっていなくて、耳鼻科にいくと、『どうしてもっと早く来なかった。早くくれば治ったのに・・・。』と言われてしまう。そし…

身体の貯金

常連さんが病気の治療ではなく、予防で通っている。EAT(Bスポット療法)に鼻うがい、マウスピース、口腔ケアに減量、適度な身体のメンテに医療情報収集、今日身体を診たら少し踵が痛いというので、feet inを紹介した。これで中敷きも出来、乳酸菌も飲むという。どこまで身体の貯金を増やすのかと思うが、この医療格差は大きい。この方には「人が死ぬのは1位ががん、2番3番が脳や心臓の血管、4位が肺炎、後は不慮の…

年を取って元気に生きる方法を教えて

常連さんが、「定年後少し元気がなくなってきた。元気に生きる方法を教えて。」と言う。いくつかポイントがあるのでお話したい。 体重を20才の時に戻す-中年太りの方が多いので、糖尿病対策 胃腸を整える-胃腸が駄目になると途端に元気がなくなる、乳酸菌を摂る 口腔ケアをする-マウスピースや歯周病のチェック ウィルス対策をする-荏胡麻(エゴマ)などがお薦め 友人と遊ぶ-男性の場合は定年後は友達を作れない、しゃ…

一気にたたみ込む

腰痛の常連さんが中々お尻の違和感が取れなくて通っている。今日久しぶりに診たら少し顔が痩せている。どうしたのか聞いたら、「胃潰瘍をやり少し食べられず痩せた。良い機会なので糖質制限もやって6kg落ちた。養命酒も効いていると思う。」と言う。こういう時はチャンスでこの方はお尻の違和感を取ろうとして按腹をやろうとしたが、痛がって出来なかった。減量により腰周辺の筋肉も柔らかくなっているので、一気に治癒まで持っ…

認知症と口腔ケア

先日学会に出ていたら認知症専門の長谷川嘉哉先生が、「認知症の薬はことごとくうまくいかない。製薬会社が撤退している。治せないなら少しでも悪化させないようにどうしたら良いか色々とやったら、口腔ケアが一番良かった。」と発表されていた。この先生は自分のクリニックに歯科専用の椅子を置き、歯科衛生士が患者を診ている。また別の先生は「これからは医科と歯科が連携して認知症、糖尿病に治療に当たることが一番大事である…

治らない鬱病と貧血について

ここ15年ぐらい鬱病の方が多い。7-8割はBi-Digital O-Ring TestとEAT(Bスポット療法)で良くなるが、どうしても2-3割は治せない。分子栄養学の先生に送ったり断食など試すが、結果は芳しくない。こういう壁にぶつかったときはいつもチャンスで、今までキネシオテーピングを学び解剖でつまづき、解剖を学び行き詰まりBi-Digital O-Ring Testを学び、Bi-Digital…

病気の数値化について

長年仕事をしていると、感覚器の異常を訴えてくる方がいる。 そういう方に限って殆ど検査をしていない。 また検査があることを知らない。 例えば鞭打ちの後遺症などで匂いがわからなかったり味を感じない場合、今は嗅覚検査や味覚検査がある。 昔なら臭いがわからず腐ったもの平気で人に出したり食べたり、お茶とコーヒーの区別がつかなかったり、味がわからず何を食べても砂を噛むように感じたり、患者の主観しか判断方法がな…

頂き物が原因の糖分の過剰摂取

常連さんで前立腺がんをやった方に、毎回食事指導とくに「糖分制限」の話をしている。食後のデザートやケーキの習慣、白米など毎回背中を診ると甘い物を取りすぎている。来る度にこちらが厳しいことを言いうので、「ここに来るには気合いを入れないと来れない。」といつも愚痴られる。しかし今日背中を診たら、極端に改善している。「前回から今日まで何をやったのですか?」「いや、食後のデザートは相変わらずだし、気持ち白米は…

子供と競って食べて坐骨神経痛

常連さんが久しぶりに来て、「最近仕事を楽にしたので身体は絶好調なんだけど、右坐骨神経痛が出ちゃった。」と言う。身体を調べると、顔が少しふっくらして、胃酸過多のスタマックラインに反応が出ている。「最近ご飯が美味しいでしょう。」と言ったら、「そんなに変わったわけではないが、仕事を減らし夜の宴会がなくなったから子供と夕食を食べる機会が増えた。なんと競って食べてしまう。勢いに負けてしまう。」という。育ち盛…

太腿が反対より2cm細いんです

膝痛で通っていた人が大分良くなり、好きな登山を再開できたと喜んでいる。しかし良くなるとあら探しをするもので、「膝は楽なのですが、よく見ると痛かった側の太腿が反対より2cm細いんです。筋トレをしなくてはと思っています。」と言う。「それは必要ないと思います。理由はあなたの登山はロッククライミングで手を使うでしょう。太腿を片方だけ太くして体重増加したら、手に負担がかかります。身体全体を診て許容範囲の誤差…

リハビリの効用

以前からリハビリ難民の話は書いている。リハビリをちゃんとしていればこんな事にはならなかったというケースがあまりに多い。今日来た方も腰の手術の後、痛みがなくなり調子が良かったものだから少し無理をしてしまった。我々からすると腰の手術後、数日で野良仕事をするの論外である。しかし本人は手術まで腰が辛かったが、術後楽なものだから嬉しくてやってしまったのであろう。気持ちは分かるが、術後楽だからといって完治して…

圧迫骨折と吐き気

知り合いの方が腰を圧迫骨折したという。以前腰の3番を圧迫骨折したが、今回は1番だという。しかし痛みがあるのは3番で少し不思議がっている。我々は圧迫骨折の場所と痛みは確実に連動するとは限らないと思っている。古傷の3番を痛がることはよくある。圧迫骨折というと患者さんは、「骨がつぶれたんだから相当痛い。」と思っているが、骨自体には神経はなく、神経は骨を包んでいる骨膜にしかないから、そこに炎症がない限り痛…

ネットワーク論その4

前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その4を書いてみたい。 「頭痛と胆嚢炎」 胆嚢炎というのは右の背中か右肋骨の脇に反応が出る。 胆嚢炎は長患いで反応が出る事が多いから、必ずと言っていいぐらい骨格の左右差を生む。 その影響を1番受けるのは首で、首のゆがみが起こってしまう。 そうなると頭に血が行かず頭痛を起こしやすくなる。 「胸の痛みと食べ過ぎ」 食べ過ぎの反応点はいくつかあるが、胃や膵臓の反応…