症例

究極のがん治療は皆同じ

長年仕事をしていると、がんの勉強も必要になってくる。 西洋医学の手術、抗がん剤、放射線に対して疑問を持ち、代替補完医療を求める先生も多い。 どういうわけか最先端の勉強をしている先生程、限界を感じるのか代替医療を学んでいる。 そういう先生方とよく学会で顔なじみになるが、話を聞くと皆同じ事をやっている。 1.食事療法-マクロビ、ミネラル、サプリ、乳酸菌、断食など 2.波動-オーリングテストなど 3.マ…

水虫の薬とぎっくり腰

以前から水虫を治そうとして医者から抗真菌剤をもらい、胃を壊し、そうなると腹筋が働かないのでぎっくり腰で来る方が多い。抗真菌剤も3ヶ月飲まなくてはいけないものがあり、殆どの方が胃を壊す。胃粘膜保護剤とか出ればまだいいが、途中で止める方も多い。酷い方は心臓まで苦しくなる。投薬を継続することが不可能である。そうなると別の方法で治療しなければならない。患部に薬を塗ったり、清潔にしたり、氷水に浸けたり、酢に…

食器用洗剤を使わなくてもいい食生活

ここ数日家内が風邪を引いて、珍しく食後の食器を洗いながら感じることがあった。それは習慣で洗剤をつけているが良く見ると、別に使わなくても汚れが落ちるということだ。それだけ油を使った物を食べていないと言うことだ。揚げ物や肉料理、中華だと洗剤を使わないと食器の油は落ちないが、基本的に一汁一菜、豆腐と海苔、納豆、野菜程度のご飯だとお湯だけで十分綺麗になる。昔はご飯茶碗にお茶を入れれば、お茶も冷め、栄養にも…

病院内で伝わらない情報

乳がんをやった方が、胃カメラの時に嫌な思いをしたという。話を聞いたら、「耳鼻科の先生のあなたは右の鼻が悪いから胃カメラは左の鼻から入れてもらいなさい。ちゃんと先生に伝えなさい。」と言われたという。胃カメラ当日に看護師さん2人に伝えてこれで大丈夫と思ったら、先生がいきなり右の鼻から入れて途中で気がついたがそのまま続けたという。会計の時に事務長が飛んできて平謝りだったという。この話は当院なら、「カメラ…

お手伝いさんで悪化した腰痛

胃腸が原因で腰痛を起こした方が食事制限と胃腸の治療でほぼ完治した。胃腸に負担をかけると簡単に腰が痛くなることは既に体験済みなのだが、数ヶ月ぶりに身体を診たら、完全にもとに戻っている。過食が止まらないという。理由を聞いたら、「新しいお手伝いさんの作ってくれる料理が美味しくてつい食べてしまった。」と言う。こういうモードになると次から次へともっと美味しい物が食べたくなり、お酒もお菓子もどんどん食べたくな…

自宅での血圧測定について

患者さんが自宅で血圧を測るときに、すこし問題があるので指摘したい。ます医者にいくと肘を出して水銀柱で測るのが定番だが、腕にマンシェットをまいて加圧していき、動脈を止める。徐々に緩めて聴診器で初めの音が聞こえたときが最高血圧。音が消えたときが最低血圧。今は機械でやってしまうので楽な部分はある。冬はセーターなどを着ていて肘をちゃんと出さないで測ると、非常に不正確になる。服の上からマンシェットを巻いてい…

側弯症の生き方

仕事柄、側弯症の方を時々診る。 曲がりがひどくて手術をした方や、女子中学生で親に連れられてくる方などがいる。 大人になるまだ気がつかず、何かのきっかけで指摘される方もいる。 角度的に15度、25度とひどくなければ経過観察で西洋医学に治療法はない。 中学生ぐらいで指摘される方は、極端な片腕だけ使うスポーツ、テニス、野球、卓球などは控えめにと言っている。 背骨がねじれ、そのねじれを促進するような身体の…

湿布がかぶれる場合の対処法

肩や腰が痛くて湿布をする方は多い。しかし長時間貼りっぱなしにするとかぶれる。貼らないと痛いし、貼るとかぶれる。そんな時は湿布のセロハンを取らずに「固定用伸縮性粘着シート」で身体に貼るといい。 湿布には2つの効果があって、一つは薬効を効かせる、もう一つは冷やすこと。かぶれるのは薬効でかぶれるので、冷やすためならセロハンを取る必要がない。これなら何回でも冷蔵庫保存をしたら使える。ちょっとしたことだが、…

娘の育て方

最近久しぶりに感動した本と出会った。「働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと」漆紫穂子著、かんき出版だ。実家が学校経営ということもあり、6代目の校長としての奮闘記が赤裸々に書かれている。学校経営がうまくいかなかったときに、なりふり構わずどうやったらいいかを人に聞くと、意外にも親切に指導を頂いたり、若くして教師だった人間が学校経営をやると古株との軋轢に悩んだ話、男性社会でどうやって女性が細…

座面の高さについて

酷い坐骨神経痛の方が最近気温が低いので、いつもより腰が痛く、椅子が気になると言って来た。 「自宅のリビングは腰が埋もれるからいや。食卓は丁度良い。娘の家も食卓はいいが、ソファに座るとすぐに腰が痛くなる。電車は京急線がいつ坐っても楽。辛いときは嫌な椅子に座るとすぐに分かる。」 この京急線が気になって、座面の高さを聞いてもらった。京急はこういう質問をされたことがなかったみたいだったので、折り返し連絡を…

仕事3割増、食事3割減

女性のキャリアの方で忙しく仕事をしている方を診ると、「仕事3割増、食事3割減」と言いたくなってしまう。本来忙しくなればなるだけ、休みが必要なのに、休みの日まで予定を入れるから自分の身体の管理が疎かになる。休むことを仕事とせよは何度も言っているが、殆どの方は「仕事3割増、食事3割増」になってしまう。特に女性の場合は心の安心なのか、エネルギー源なのかわからないが、忙しくなって胃腸を休ませることがほとん…

腹筋を鍛えて腰痛悪化

よく整形に行くと、「あなたは腰が悪いのだから腹筋を鍛えなさい。」と指導される。しかし私は40年やっていて腹筋を鍛えて腰が良くなったという方を見たことがない。これは少し言葉が足りないのである。 「お腹の調子が悪くなったりして腹圧が上がると、腹筋が働かなくなる。そうするとその分、腰が頑張るので腰痛が起こる。だから胃腸を治して腹筋がちゃんと働けるようにすることが大事。」 こう言えばいいのに、「腹筋強化」…

正しい機械の使い方

仕事柄、坐骨神経痛の方は多いが自宅で出来る機械をよく紹介している。しかし話を聞くとどうも正しい使われ方をしていない。少し説明したい。 ■お尻は低周波がいい。しかし2点をパットで通電するとどちらかが強く、他方は弱く感じる。例えばお尻に「白」、太腿の裏に「赤」とかけた場合、お尻を強くしたいのに太腿ばかり感じることがある。電極を「白」「赤」変えてもお尻が感じないことがある。これは電極のプラスマイナスの問…

肩こりを治して苦情をもらった話

若い頃ヤクザの治療をしていて、「先生、いくらかかってもいいからこの肩こり治してくれ。」と言われて1回の治療を2時間、週に2-3回治療して少し手こずったがよくなった。こちらは褒められると思ったらヤクザから、「先生、肩がこっていないのに揉んでもらっても気持ちよくない。マッサージは肩がこっているから気持ちがいいと言うことがわかった。」と言われて愕然としてしまった。これは真理だと後で気がついた。お腹が空い…

自分の腸を知る

マラソンをやっている方が試合が近いのでメンテに来た。ハムストリングを診ると以前より硬くいかに練習をしたかが分かった。しかしこの方は腸の調子がいまいちで医者に行っても治らず、治療を諦めてしまった。当院で乳酸菌の指導をしたのだがそれだけでは足りない。良い機会なので、次のような話をした。 「1年かけて自分の腸を調べたらいかがですか?何となくスッキリしないのはどんな時か、何を食べたときか、逆にスッキリする…

常連さんに落とし穴

仕事柄、身体のメンテは勧めているが、時々の常連さんに落とし穴がある。 最近3例あったので紹介したい。 1.乳がんをやった方が、ご主人と喧嘩して免疫を落としたケース 免疫を上げるために食生活の指導や乳酸菌、温熱をしていて経過が良かったが、喧嘩の後免疫指数が極端に下がっていた。この方には、「まだ若いから喧嘩は分かるが、免疫を下げてがんを喜ばせるのはどうかと思う。まずはご主人を受け入れて、がんを喜ばせて…

お腹を揉んで良くなる尾骨痛

以前、尾骨痛に関しては書いた。場所が場所だけに我慢している方は多い。比較的この痛みは鍼がよく効くのだが、それでも長患いの方は鍼を打って楽になってもすぐに戻ってしまう。そういう場合はお腹を揉むと結果が違う。尾骨痛を持っている方は何となく便秘になるとお尻が痛いことを知っている。腹圧が上がったり、重心がずれたり、肛門周辺の神経が興奮したりと尾骨に良いことは何もない。そんな方に按腹をするとよく効く。もちろ…

ようやく頭が働くようになった話

年配の方で数年前から頭が働かないと言って来ていた方がようやく治癒した。乳酸菌、温熱、食事療法、マウスピースにEAT(Bスポット療法)と定番の治療をすべてやって改善はしたものの、治癒までいかなかった。しかしマイコプラズマ・ファーメンタンスを勉強してから、この患者さんも感染しているのではないかと思い、専門の先生に送ったら大当たり。まさにマイコプラズマ・ファーメンタンスの感染で1ヶ月の抗生剤で本人は、「…

病気の2つの原因

長年仕事をしていると親子3代を診ることはよくある。 最高で4代を診ている。 そういう方達を診ていていつも感じることは、病気の原因は2つあるという事だ。 1.先祖からの遺伝子のコピーの問題 2.環境と本人の生き方 先祖の問題は遺伝子が同じだからどうしてもいいものも悪いものも継承してしまう。 色盲やリウマチなどは遺伝病で先祖に同じ病気の方がいて、子孫はそのコピーだからどうしても発症してしまう。 手術や…

病院の中で意見が違う先生に迷っている話

腰の手術をした方が足首が動かなくなり、装具を着けなさいと手術の担当医に言われた。しかし装着して歩行訓練をするとどんどん膝が痛くなってしまい、リハビリの若い先生に訴えた。するとその若い先生は、「本当は着けなくてもいいと僕は思っています。しかし担当医の指示なので僕には逆らえません。ですからつけて下さい。」と言ったという。病院の中で違う意見に患者は悩み、痛くても真面目に着けていて3ヶ月が経ち耐えきれず来…