見せかけの健康
常連さんの全身状態を測ったら最近の中で1番いい。今まで胃の治療や乳酸菌、温灸などを指導してきたが、本人は何処も異常が出ないので、「温灸をやめてもいいか?」と聞いてきた。我々からするとこの良い状態というのは、「見せかけの健康」であって、身体が芯から治ったわけではない。今までは色々な問題点に対応しつつ、たまたま良かっただけである。土台がしっかりしているわけではない。だから温灸1つ取っても少し減らすのは…
常連さんの全身状態を測ったら最近の中で1番いい。今まで胃の治療や乳酸菌、温灸などを指導してきたが、本人は何処も異常が出ないので、「温灸をやめてもいいか?」と聞いてきた。我々からするとこの良い状態というのは、「見せかけの健康」であって、身体が芯から治ったわけではない。今までは色々な問題点に対応しつつ、たまたま良かっただけである。土台がしっかりしているわけではない。だから温灸1つ取っても少し減らすのは…
最近、ヘルニアやがんなど術後の方が多い。今までは大抵手術後、2週間は安静でそこからリハが始まるのだが、最近は術式の改善、内視鏡を使っての手術など身体に対し低侵襲(身体に負担が少ない)で出来るようになり、入院期間も今までより格段に短くなっている。当院の常連さんだと普段からメンテをしているので、少しの入院生活でも腰が痛いとか、背中が辛いとか訴えてくる。その辛さも手術後となると普段とは違うので、「本当に…
大分前だが『アポロ13』という映画を見たときに、「こんなに色々な場面を想定していたのか。」と感動した記憶がある。 宇宙飛行士の訓練も殆どが事故やトラブルのシミュレーションばかりだと聞く。 以前、「仕事が辛くなるとき」でも書いたが、「不測の事態を想定して準備をしておく」ことが仕事の本質ではないだろうか。 数ヶ月前に当院のホームページの管理をお願いしている方に、「ホームページの更新が来ていたので、更新…
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西洋医学でがんの治療というと「手術」「放射線」「抗がん剤」が3大治療だが、ここ数年第4の医療として「緩和ケア」が言われるようになってきた。 「緩和ケア」と言うとどうしても「終末ケア」や「看取り」などのイメージが強く、手を施しようがない患者に麻薬を使って痛みだけ取るイメージがあるが実際はそうではない。 QOL(生活の質)を高めることで寿命が伸びることがわかってきた。 最近は初期の段階から「緩和ケア」…
常連さんが定期的な健康診断で医者から、「少し甲状腺が腫れている。」と言われたという。その後、超音波診断と血液で問題ないことがわかったが、たまたま相談した医者に違うことを言われたという。1人からは「こういう腫れは殆ど問題はない。一度調べて大丈夫ならそんなに調べなくても言い。」と言われ、他方からは「念のため、毎年チェックした方がいい。何か出てくるかもしれない。」と言われたという。我々から見るとそんなに…
久しぶりに脊柱管狭窄症のOPEをした方が来た。話を聞くと、「最近転んだり、フラフラしたり、膝や腰がくだけたり、手に力が入りにくかったりいろいろな症状がある。医者で診てもらったら『頚の手術が必要ですね。』と言われ、納得がいかない。頚も痛くないのに手術とは何事だ。」とプンプンしている。時間をかけてここ数ヶ月の経過を聞いたら、全て頚椎症のことばかり言っている。脊柱管狭窄症で腰の手術をしたから本人は膝や腰…
この年になると説教臭いことを言いたくなる。 よく偉大な経営者が、「1日1話」を書いておられるが少しだけ真似しようと思う。 長年の経験で健康保持のポイントだけをまとめてみた。 【命】親からもらったこの身体、自分で作れないこの命、粗末にできる道理がない 【親を選ぶ話】子供は生まれるときに自分で親を選んで生まれてくる 【身体は借り物と思えば良い】借り物と思えば無理はしない 【どんなに辛い事でも回復出来る…
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もちろん、全ての病気が伝染病ということはあり得ない。何故そう言うかというと、同じ患者が立て続けに来るからである。「捻挫」「五十肩」「帯状疱疹」「乳がん」と嘘みたいに同じ患者が続く。こちらは経験的に分かっているので、1人そういう患者が来ると瞬間的に次の患者のために健康食品やブログや専門的な資料など準備をする。何故来るのか色々と考えるが、諺で「類は友を呼ぶ」というが、何か患者が独特な波動を出しているの…
【30代】体のこと別に気にしていない まず30代の方の特徴は10代・20代と何も体が変わっていないと感じていることです。確かにアフターファイブも元気だし、多少徹夜してもへこたれません。ゴルフだって絶好調、体のことを考える事はありません。しかし皆さんの体を診るとそんなことをいっていられるのは33才まで、そこから5年で一つの転機が来ます。私は「男の38才説」と言っているのですが、仕組みは次の通りです。…
常連さんが血液データを持ってきた。白血球が3000/µL以下(白血球の基準値は3500〜9500/µL)、総蛋白が栄養失調状態、中性脂肪が低く、そして貧血気味。これでは元気になれるわけがない。まず白血球だが以前から低かったそうだが、我々は「お灸」で白血球が上がる経験をしている。定期的に身体に火傷刺激を与えることで身体も反応するのであろう。次に蛋白だが、1番手っ取り早いのは「牛肉の赤身」を摂ることで…
小鳥タイプとは人の身体の筋肉の質を何パターンかに分類した時の1つの呼び名です。 大きく分けますと「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」「宇宙人タイプ」「ターミネータータイプ」とおおよそ分類できます。 小鳥タイプは細身の女性に多く、いつも腰が痛いと言い、頭痛、生理痛、膝痛、坐骨神経痛や冷え性に悩まされ、体力が続かずすぐ根を上げてしまいます。それでも頑張ると信じられないような症状が出てきて、身体にやめさせら…
常連さんが、「うちの社長は何かあるとすぐに人のせいにする。」と言う。この話を聞きながら、ある話を思いだした。大分前にオウム真理教が世間を騒がせていたときに、師匠が「いいか、彼らの話をよく聞いていろ。何かあると必ず人のせいにする。犯人捜しだ。良くないことが起こったらそれは『身から出た錆』、良いことが起こったら『皆様のお陰』という意識を持て。」と教えて戴いた。病気の治りにくい方にもこの傾向はある。「私…
【60代】花の60代、怖いものなし-自分のこと以外で忙しい 60代の方の特徴は「体は悪いが、だからどうした。」と思っている方が多いということです。50代は心と体の分離を受け入れられなくて悩みますが、60代になりますと特に女性は開き直りも出てきまして、「そんなこと言っても病気だから仕方がない。じたばたしても結果は同じ。だからドーンと行こう。」という感じで怖いものなしになってきます。女性に比べると少し…
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【50代】明らかにおかしいけど-心と体の分離 50代の方の特徴は「明らかに何処かおかしい。」と感じていることです。ある意味、病院や人間ドックで何かひっかかれば手の打ちようもあるのですが、女性の更年期の問題にしても(最近は男性の更年期も深刻な問題ですが・・・)ホルモン注射をするほどではないし、体力は若い方と飲んでもこっちの方が遅くまでカラオケでガンガン歌えるし、多少睡眠が短くても何とかなっているし、…
【40代】昔と違うのは少しだけ-少し状況が変わってきた 40代の方の特徴は「若い頃とは違うけど大きな違いではない。」と思っていることです。症状は確かにあるけどそんなに悪いわけがないと思っています。時々お腹が重いとか、腰も以前みたいにすぐ治らないとか、白髪が増えたり、ほんの少しだけ記憶が悪くなったり、思い出せなくなったり、皮膚にしみが出たり、顔のしわが気になったり、老眼が必要になってきたり、階段の上…
時々子供でも足の裏のほくろの相談が来る。 一番懸念しているのは悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別である。 最近はダーモスコープとう特殊な拡大鏡を使い色素変化を診ている。 下記は悪性黒色腫(メラノーマ)の場合の特長である。 1.左右非対称 2.境界不明瞭、いびつな形 3.色が均一でない 4.サイズが直径5mm以上 5.大きくなったり、変化がある 普通のがんなら腫瘍マーカーがあるが、これにはない。 最終…
常連さんが、「何か検査をすると毎回ひっかかる。悲しくて・・・。」と言う。我々から見ると、「検査で引っかかれば大体治療のやりようがある。その治療が合っていれば改善するし、検査などで指標があるのは有り難い。検査で引っかからないと何をやっていいのかわからないのは大変。病名も同じ。患者さんは病名がつかないと不安になる。『病名もつかないの?』と言うが、しかし病名がついても治せないもはあるし、病名がつかなくて…