ぎっくり腰と身体のお知らせ

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中年の男性が3年ぶりにぎっくり腰を起こしたという。身体を診たら腸は動いていないし、足の左右差はある。これでは腰に負担がかかると治療していたら、左脚のみ痛みが取れ右脚が反応しない。この左右差は歴史が長いので、学生時代のスポーツを聞いたら、バレーボールでアタッカーをしていたという。右足で踏み込むのが癖だったという。これで左右差の理由がわかったので次に腸である。食生活があやしいと思って聞いたら、理想的な食事で文句のつけようがない。大腸内視鏡をしても異常はないという。こういう場合は一番多いのが、運動不足である。胃や腸も筋肉なので、ある程度運動をしていた方が運動をしなくなると腸の動きが鈍る。3年前の身体の動かし方と今は何が違うか聞いたら、その当時は階段をよく使い、動き回っていたという。今は仕事場が変わり、階段を使わずエレベーターは使うし、運動は殆どしていないという。これで腸が動かない理由がわかった。本人に、「何か自覚があるはずですが・・・?」と聞いたら、「以前はスッキリ排便できたのに、最近はスッキリしないと感じていた。」という。これで身体の謎解きが出来た。3年前のぎっくり腰の時にこのことがわかっていれば今回は起こさなかったと思うが、その時は自然に腰が良くなってしまったという。これは身体のお知らせで生活を変えろと身体は言っている。これを無視して同じ生活を続けると今度は2年後ぐらいにまた、ぎっくり腰を起こす。そういうことがわかっているので、私はカルテに原因と対策をすべて書いておく。この身体のお知らせを守らなかった方には、「だから言ったじゃない。」と伝える。当院には、だから言ったじゃないシリーズが沢山ある。数冊本が書けそうである。

2016年10月13日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中