毒の効用

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先日、九州の原発セミナーに参加した。「ホルミシス効果」といって本来放射線は人体に対して有害だが、微量であれば有効だという話を聞いた。以前に関節炎の治療でビーベノムと言って蜂毒を使う治療の勉強をしたことがあるが、なんでも微量なら役に立つ。毒も満更ではないと思っていたら昔解剖の勉強をしていた時に、解剖学の教授から面白い話を聞いたことを思い出した。この患者さんの肺は少し汚れていますが煙草は吸っていません。東京に住んでいると粉塵でこれぐらいは汚れています。沖縄の方でしたら空気が綺麗でピンク色の肺ですが、東京に長年住んでいるとこんなものです。だからといって寿命が短くなるわけではありません。粉塵も微量であればそれをなんとかしようと免疫も頑張るので、かえって刺激になります。成る程と思った。漢方薬を扱う先生からも同じように話を聞いた事がある。夫婦の寿命も同じだそうだ。少しがみがみ言われている旦那の方が寿命が長いという。何か共通した真理があり、何でも完璧でなければならないということはない。少しの毒があればこそ、他が活かされている。

2015年7月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中