キーワード 幸福

年をとると幸福になる

40代の常連さんが、「自分は少し年を取る事に恐怖心がある。気力低下や頭の働きが鈍くなるなど不安だ。」と言う。 気持ちは分からないでもないが、私自身この職業のお陰だが人が老いると身体と心がどうなるかを沢山診てきているので、少し違う感覚を持っている。それは、「人は年をとると幸福になる」と思っている。 今になって思い返してみると若い頃は、金の心配しかしていなかったように思う。 セミナーに出たくても出られ…

小さな幸せを集め、大きな幸福に育てる話

メンタルがやられている方が時々、「ちょっとお腹の不具合や眠れないことがあります」と言うが、我々から診たらそれはとんでもないことである。免疫が高い状態ならメンタルをやられることも少ないだろうが、そうでないのでメンタルがやられてしまう。だからほんの少しの幸せを集める努力がとても大事である。どんな時にも胃腸が壊れない、薬を使えばちゃんと寝られる。お風呂に入れば腰は痛くないなど、確実に小さな幸せを集めて欲…

身体の幸福

「身体の幸福」とは何を持って言うのだろうか? 私は、「朝起きてから夜寝るまでに身体の事が頭に浮かばない」と思っている。 頭痛や腰痛持ちの方なら朝起きた途端、「あ、頭が痛い、腰も痛い・・・」と言うだろう。 歩けば足が痛い、座り続ければ足がシビレる、食べすぎればお腹が苦しい、書類を見続ければ目が痛い・・・。 朝から晩まで身体が辛いと言い続けている方は多い。 ではどうやって身体を幸福にしてあげられるのだ…

親の幸福

常連さんの娘さんが彼氏を連れてくるという。親としてソワソワする気持ちは分かる。その常連さんのお父さんも治療に来ているのでこういう話をした。「連れてくる孫の婿殿と合うために、あなたのお父さんだってソワソワしているんですよ。ここはあなたが親孝行すると思って、お父さんのために礼服や燕尾服、お母さんのために黒留袖を一緒に見に行ったらどう。その後は当然食事になるし、色々と打ち合わせもある。式でお父さんに挨拶…

年寄りの幸福感

仕事柄、年配の方は多い。 長年そういう方達と話をしていると若い方とは幸福感が違うと感じる。 若い時みたいにあれが欲しい、これが食べたい、あそこへ行きたいがなくなってくる。 必要な物は全てあるし、ご飯もあまりこってりしたものは食べられない。 毎日天ぷら、うなぎ、中トロなど無理である。 美味しいお新香とお茶漬け、梅干しでもあれば十分である。 旅行へ行くと言っても毎月海外などへは行けない。 月に一度の国…

年をとると幸福度が上がる

これは実感がある。若い頃は仕事がないとか、お金に困ったとか、恋人と喧嘩したとか、悩みの連続である。先日テレビをみていたら、若いとは悩むことなりと言っていたが、的を得ている。人は還暦近くになるとある程度ゆとりができる。時間はあるし、元気な中高年である。しかし欲しいものはないし、食べ過ぎれば医者に怒られる。行きたいところも思うように行けない。毎月海外旅行などとても出来ない。休みの日も行くところがなく、…

のんびり生きている親の幸福感

30代の方が親が定年後のんびり生きているのを見て、あまり憧れないという。しかし他の厳しく生きてきた親と比べると明らかに若いという。気持ちは分からないでもないが、そののんびり生きている親からやがて多くのことを学び、理解出来るときが来るという話をした。先日、NHKで長寿に関しての番組の中で、「本当の幸福は80才を超えてから。お年寄りに幸福度をグラフでかいて戴いたら80才から上がる。普段と同じ生活なのに…

幸福の究極「サザエさん」

私が子供の頃からサザエさんは有名だが、波平さんが54才とあるとき聞いてびっくりした。昔の54才はあんなに年寄りだったのか・・・。そういえば還暦のイメージは赤い服を着た本当におじいさんだった。それはさておき、ある方から、「家内の実家に移り住もうと思っているんだけどどう思いますか?」と聞かれた。「それは最高だね。色々と仕事とか姑問題とか、乗り越えなければならない問題はあるだろうが、それが1番良い。」と…

講演会を頼まれて

長年仕事をしていると学会でしゃべってくれとか、講演会を時々頼まれる。 専門家相手だと楽なのだが、素人相手では少し勝手が違う。 難しい言葉を使わず、わかりやすく、ちゃんと説明してと思うから、普段と違う神経を使う。 基本は「健康セミナー」なので、どんなタイトルにしたら、皆さんが興味を持ってくれるか考え下記の4つにした。 難病治療のコツ 病院では教えない自分の健康を守るコツ 病院の常識、世間の非常識 が…

出来た喜びではなく、回復した喜び

仕事をしながらいつも感じていることがある。それは、「人は何か出来ると喜ぶが、身体のことはあまり考えていない。本来の喜びは○○をやったけど、ちゃんと身体が回復した事が本当の喜びである」という事だ。 例えばゴルフが好きな方が軽井沢など行って、「7日間連続でコース回れた」とか、「若い連中と一緒に2ラウンド回れた」と喜んでいるが、それを私に言うということは身体の何処かが辛いのである。身体のことは殆ど考えず…

やがて痛いと言ってうちに来ると恥をかく時代

今は当院のような仕事の場合は患者が必ず「痛い」と言って来る。治療をして痛くなくなれば来なくなる。実は私はこれにもの凄い違和感を感じている。痛いか痛くないかはマイナスかゼロかで、お金で言えば借金か貯金がないかである。以前、身体の貯金でも書いたが、本当に身体の調子が良いというのは、「何をやっても壊れず、すぐに自然回復出来ること」である。ここに人は喜びを感じる。いつも腰が痛い人は、いつも通りの痛みかかな…

全部側弯が悪い?

今日来た側弯症の方は子供の頃から一時期装具をつけたり、手術の話も出たという。背骨を診ると確かに曲がっているが、だからといって身体に出ている症状の全てが側弯症が原因ということはない。側弯症は大体殆どが女性で小学校高学年ぐらいから指摘され、曲がっている角度が15度以内だと経過観察、25度以上だと手術も検討される。当院にも今まで多くの側弯症が来たが、意外と日常生活に困らないものである。そういう方達には必…

ブログ諺⑦-選択肢はない方が幸せ

これは、「人は選択肢が多いと選べず、それが悩みになってしまう」という事です。 例えばあなたががんになったとして、複数の友だちから、「○○がいい」「△△が1番今は最新治療」「俺の友だちのがん患者は皆□□で治っている」こんな話を次から次へと聞かされれば、迷ってしまうでしょう。 結婚適齢期の方が5人から同時にプロポーズされたらどうですか? 人生の岐路で選択肢がいくつもあったら悩みませんか? 色々な人を見…

健康になりたいは困る

たとえばあなたが医者だとして患者から、「先生、私健康になりたいのです。」と言われるととても困ると思います。同様にあなたが占い師の場合、「幸福になりたいのですが・・・」と言われても困ると思います。健康と幸福になりたい気持ちは分かりますが、質問の仕方によっては答えられないのです。しかし「胃炎が治らず困っています」とか、「夫婦でいつも些細な事で喧嘩ばかりです」と言われれば、「それはね・・・」と対策を指導…

子供の偏食

常連さんの子供が、偏食で困るという。話を聞いたら父親も昔そうだったみたいなので仕方ない部分はあるが、こういう話を聞く度に「母親は子供との知恵比べ」と感じてしまう。子供には嫌いな形や匂いがある。目玉焼きは食べられるが生卵はダメとか、生野菜はダメだが、ジュースやスープに煮込めば大丈夫とか、魚も生はダメだが、ふりかけにしたら大丈夫とか、子供には子供なりの理由がある。時々食欲が湧かない子がいるが、ある程度…

百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉

ネットを見ていたら、釘付けになってしまいました。百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉です。心に刺さります。 戦争がないだけでいい 生きているだけで幸福 いい人の真似をすればいいのよ 米粒は拾えても愚痴は拾えんよ 見栄は大敵 うまくいくものは一つもない、うまくいかせるようにがんばるだけ 死ぬまで働きたい おばあさんは孫を甘やかすのが仕事 文科省は全国的に親不孝者をつくっている なんでも腹六分…

挑戦とゆとり

例えば膝を痛めた場合、皆さんは、「サポーターをして楽だから、少し負担をかけてみよう」という感覚を持っている。 少し負担をかけて楽ならもっと負担をかける。痛みを感じるまでかけてみる。痛みが出れば、止める。 サポーターをしてるのだからと限界までやってしまう、又やりたくなる。 この感覚はどこから来るのだろうか? おそらく、「挑戦」ということが身についているからであろう。 勉強でもスポーツでも仕事でも、何…

良い仕事とセロトニン

今日来た芸術関係の方は、パソコン仕事なのにマウスを持つ右腕が全然硬くなくて、反対側の左腕ばかりが硬い。これは以前、「書道で疲れる反対の腕」で書いたが、良い仕事を大量にした時に、使っていない反対側の腕だけがこることを意味している。腕の硬さから診て3ヶ月ぐらい時間が経っているので、その時期に根を詰めて良い仕事をしたのであろう。次に下半身を診たら、極端に硬い。これは1日中エアコンの部屋で汗をかかず、風呂…

1週間で改善した頭の働き

中学生時代から時々来ていた子が社会人になり、外資系の金融会社に就職した。しかし最近全く頭が働かなくなり、心療内科など何処で診てもらおうか悩んだ結果、母が通い慣れているところにまずは行ってみようということになり久しぶりに来た。昔から外交官になりたいという夢を持ち、抜群の記憶力で国立の有名大学を出ている。話を聞くと自分でも不思議なぐらい、頭が働かないという。話だけ聞いていると鬱病患者なので、頭の状態を…

身体は辛くないが、頭に鍼を打って欲しい

常連さんが最近少し仕事がきつく全身にこりがあったが、今日は全くない。「今日は筋肉の状態が実に良い。まるで仕事をしていない時みたい。」と言ったら、「少し加減している。そうですか。筋肉は硬くないですか。では頭に鍼を打ってください。」と言ったので少し驚いてしまった。この頭の鍼だが打つと、「オキシトシン」が出る事はわかっている。オキシトシンは「愛情ホルモン」と言われ、人や動物に対しての愛情が高まり、親密な…